🌟真理の扉

鏡子 (きょうこ)

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第48章 生まれて初めての霊がかり体験

ありのままに メール ⑱

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6/17   12:47  


    I先生、ご丁寧なメールをありがとうございました。お手紙を出すつもりでしたが、取り急ぎ、重要な内容をメールさせて頂きたいと思います。私は、先生のような魂の世界が分かり、学識経験の素晴らしい方に巡り会えた事を幸せに思います。学研の本に取り上げて頂く事は、匿名であれば差し支えありません。手紙、メールのコピーをお見せ頂くことも、お願い申しあげます。過去世の父フェルメールは魂の世界を生きる人でした。当然、自分がダ・ヴィンチの生まれ変わりである事も知っていました。父にとっては、生まれ変わったというよりも、前世の続きをしよう。天才であったが故に、全て中途半端だった。それ故、絵画だけを極めようと考えながら生きていたそうです。
   
   神様は、一つの魂とお考えになっております。私は、中間世に、神様より、偉大な芸術家の魂に二度も、同じような悲劇が起きている。一つは、あなたが良く知っているでしょう?とおっしゃられた事も思い出しました。

    先生の、どう名前を呼ぶのが、相応しいかというご質問がありましたが、神様がおっしゃられた『偉大な芸術家の魂』を使って頂けたらと思います。

    私は毎夜、毎夜泣かされながら、文章を書く日々が続き、今朝は、ある幸せな夢を見ました。やっとゆっくり、朝まで寝れました。いよいよ、芸術家の魂が救われる時が近づいてきたのでしょうか?夢で私は、小さい子供になって、白髪の老人を膝枕する夢を見ました。私は、小さい子供なのに、まるで母親のような気持ちになり、その老人の髪の毛を撫でていました。
    木靴の少女の魂が、ダ・ヴィンチの魂を膝枕し、愛情を注ぎながら、甘えさせてあげているのです。フェルメールの最高の宝だった娘(木靴の少女)は、ダ・ヴィンチの生みの母親の生まれ変わりだったということでしょうか…?私は、このような展開は予想していませんでした。
   霊的ではなく、科学的根拠として、『モナ・リザ』は、有力なモデルとされるジョコンダ夫人(モナ・リザ)ではない事を証明できる方法は、ありません。きちんと計算すれば、当時のモデルの推定年齢を割り出す事だけは可能です。
   話は、もとに戻り芸術家の魂から、教えてもらった話をします。ダ・ヴィンチは、生みの母親であるカテリーナと晩年に会っています。母親の死を看取り、その時に、依頼されていた芸術作品を投げ出して、自分探しの
旅に出る事を決意しました。次の世で天才である事を捨てる決意をしました。
   その時に投げだし、未完成どころか、着手しなかったのが、ジョコンダに依頼されていた彼の妻の絵です。「謎の微笑みの女性」の推定年齢を割り出してみます。絵を着手した年代1505年から、ジョコンダ夫人の生まれた年1479年を引くとジョコンダ夫人(モナ・リザ)は、26歳という事になります。I先生、「モナ・リザ」のモデルが26歳に見えますか?私は、もっと年齢がいっているように見えますが…。
   偉大な芸術家の魂から、あの絵は、フランス王室から、柱を取り除かれた無念さから、何人も謎を解く事ができないように500年の『呪い』をかけたという話を聞かされました。そして、あれは特定の人物を描いた肖像画ではないので、どんな資料、あらゆる文献を探し出しても、モデルを特定する事は、できなかっただろうという話も聞きました。ダ・ヴィンチは、500年先くらいまでの未来まで予言していました。あの絵は、『合成写真』をも視野にいれ描かれた作品です。近代の絵画研究において、「モナ・リザ」は、ダ・ヴィンチの自画像ではないか?との見解が強まった時代もありました。自画像であるという見解、それも半分当たっていたことになります。
   首から下のモデル【生みの母親のカテリーナ】に、自分の顔を若返えらせ女性化させた顔を描き加え、二人の魂を融合、融和させ、魂の共存を図る事で、幼少期に抱いていた寂しさを埋めようと思いついた絵でした。周りの風景画は、遠近感をもたせる工夫を充分に施しながら、近未来の世界各国の国々を予言しています。
   あの絵は、【来世で巡り会える母親】をイメージして描かれたものです。カテリーナに逢いたい、カテリーナに逢いたいと、叫び続け、何度も何度も、母親の優しい笑みを想像しようとし、暖かな微笑みを描きたかったそうです。しかし、微笑みだけは、どうしても描くことは出来ませんでした。[私が号泣していた場面です。]

   ダ・ヴィンチは、母親の笑った顔を一度も見た事がなかったのです。微笑みだけは、どうしても描けませんでした。描きたいのに描けないのです。何度も何度も描き直すのに、どうしても、どこか憂いのある、暗い寂しい表情になってしまいます。あの曖昧な微笑みは、偶然の産物だそうです。美術史の約500年の歴史の中で、美術関係者ではなく、心理学者フロイトの解釈が、一番正解だった事になります。フロイトだけは、微笑みの心理を読み取っていました。幼少期に母親と引き裂かれた悲しみを感じとってくれたのは、唯一、フロイトだけでした。
   旅をしながら、【来世で巡り会える母親】を想像し、柱を額縁に見たて、その絵と共に、寝食を共にしていたダ・ヴィンチの心情を察すると、涙があとからあとから溢れだし、私は、フランス王室に対する憎しみが、どんどん膨れあがりました。数日前に、私は、突然、がばっと起き上がり、脳裏に、ある言葉が浮かび上がってきました。

『ヨハネの黙示録』

  鮮明に、その言葉を焼きつけました。次の日、その解らない意味の言葉を本で調べていました。なんとヨハネは王族を批判したが為に、首を切られた、キリストの水先案内人でした。黙示録の黙示の原意は、「覆いをとる」で「隠されていた事が明らかになる」という意味があるそうです。

   確かに、フェルメールは、ダ・ヴィンチの生まれ変わりだと思います。絵の描き方(描写の仕方)が驚くほど似ています。死の淵に立って「カテリーナに逢いたい。カテリーナに逢いたい。」と叫び続けた芸術家の魂は、良く似た名前の、カタリーナという女性に巡り会い、結婚して、男の子が二人生まれ、女の子(木靴の少女)も授かりました。芸術作品よりも可愛いと思っていた、その子供は、生みの母親の生まれ変わりだったのです。神様は、全てお見通しでした。その木靴の少女の300年後の生まれ変わりの私が、『モナリザ』にかけられた呪い(フランス王室そして、全人類にかけられた500年の呪い)を解く使命が与えられたのでしょうか?

   実は、私は、他の人に口外していませんでしたが、モナリザの絵を、子供の頃から解読できていました。男の人の魂が混じった女の人の魂の絵である事を知っていました。
   私の見解と、偉大な芸術家の魂が教えてくれた事が見事に一致して、びっくりしました。子供の頃から、違うタイトルをつけられ、可哀想な絵だなと思っていました。
   よく見た幻覚の事もお話します。幼少期、私は、板が切断されそうになっている映像(幻覚)に、度々悩まされていました。「お願いだから切らないで~!切っちゃだめ~!」と魂が叫んでいるのです。『モナ・リザ』は、板に油彩画ですから、私が見たあの映像(幻覚)の板には、『モナ・リザ』が描かれていた事を悟りました。偉大な芸術家の魂から、教えてもらった事は、沢山あります。殴り書きのような文章を、これからまとめたいと思います。

    ダ・ヴィンチは、あまりにも沢山の資料、文献、手記等を残し過ぎ、自分の意に反する誤解を後世に与えたり、間違った解釈ばかりされていた事を悔い、フェルメールの時代には、意図的に資料を残さない人生を選びました。そして、木靴の少女が必ずや、生まれ変わり、その人間だけに絵画に隠された暗号を読み取ってほしいと思ったのです。

    私は、確かに、フランス王室の犯罪を知り、ルーブル美術館の犯罪(偽証罪)を知りました。神様がおっしゃった、「人間の目はごまかせても、私の目をごまかすことはできません。」その言葉通りの内容を、フェルメールは、画中画で示してくれました。
   そうです。『手紙を書く女』の絵画で、『モーセの発見』の画中画が描かれているのです。私は、『モーセの発見』をしたのでした。人類は、神様から決して行ってはいけないという過ちを犯した事を知らされました。十戒に背く内容の事を二つも犯しています。

   第六戒あなたは殺してはならない。第八戒あなたは隣人について偽証してはならない。私は、二つの過ちを発見しました。そして、それを発見した後、魂の分かる人(I先生)にひたすら、手紙を書きました。フェルメールの予言通りの展開になったのです。今後の世界に向けてのメッセージの発信の仕方は、先生のご意志の通りに展開するのが望ましいとも考えました。先生のお導きがなければ、今の私の悟りは、決してありませんでした。手紙を書く事までが、私の使命だったようにも思えます。
今後共、よろしくお願い申し上げます。


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