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第161章 令和元年 大革命
意外な場所から、福音の鐘が鳴った。
しおりを挟む10月22日に、福音の鐘の音が聴けると期待していたが、それも叶わなかった。
10月22日に、私が聞いたのは、空砲(礼砲)の音だった。
出来れば、カリオン塔の、カリオンのような美しい音色が聴きたかった。
「礼砲をならすのは、“しきたり”だから仕方ないか…」と私は思う。
いくら空砲でも、あのカタチを見たら、戦争をイメージするのは、私だけ?
しょうがないよね。
いつから始まったのか知らないけど、慣わしだから。
ところで、12月2日の朝、私は、意外な場所から、鐘の音色を聴いた。
数カ月前、ガラケーからスマホに変えた、主人のスマホから、目覚ましのアラームが鳴ったのだが、それが、なんと鐘の音色だった。
( ※おそらく昨夜セットしたのだろう)
あまり良い音ではなかったが、身近な場所から、鐘の音が鳴った。
こんなふうに、何気ない場所に幸せは存在する。
ガラケーから、最新型のi phonに変えた主人を見て、あの日、私は笑った。
「草野球をしている人が、高校野球もプロ野球も経験せずに、いきなり大リーグを目指すようなもんだよ。」
私は、そんな例え話をした。
案の定、主人は、最新型のi phonを使いこなせていない。
「使いこなせないなら、ガラケーのままで充分なのに…」
娘は、良く言っている。
それでも、LINEだけはマスターしていて、パパから送られてくるスタンプがお茶目で可愛いと娘は、喜んだ。
様々な危険を経験した私には、屈辱的な会話だが、ノーサイド・ゲームで、私が負けたのだから、それもやむを得ない。
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