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第161章 令和元年 大革命
ノーサイド・ゲーム
しおりを挟む私は、この聖戦を、2019年5月2日に終わらせる予定で、10年間のビジョンをしたためていた。
しかし、5月2日では終わらなかった。
試合を、10月22日に延長しようと思った。
それでも終わらない。
憎むべき人物が、昨年の11月30日に亡くなっているので、もう少し延長しようか…と考えた。
それでも終わらない。
さらに、試合は1日だけ延長された。
ついに、12月1日の夜
ノーサイド・ゲームのホイッスルは鳴った。
私は、負けた。
そんななか、偉大なる芸術家の魂は、慰めてくれた。
世の中を全て、見通しての、
勝ち目のないゲームだったんだと知った。
最初から、私が負けることを予想して、10年前に無理難題を課せられていたのだ。
「だけど、良い試合だったよ。」
と偉大なる芸術家の魂は、褒めてくれた。
私は、それで充分だと思った。
この世の中は、摩訶不思議なことだらけ。
真理の扉を開いたものは、悲しみに打ちひしがれる。
令和元年大革命ののろしを上げ
大きな目標を立てていたが、
革命が起きるまで、まだまだ先か?
課題は、若い人達に託すとしようか。
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