🌟真理の扉

鏡子 (きょうこ)

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第44章 誰にも理解されないという孤独のなかで

絵画芸術が分からなくなった背景について ②

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例えば、映画やアニメ、映像音楽、写真などを鑑賞する際、それらは、最先端のテクノロジーをふんだんに活用しているというのは、誰の目から見ても明らかである。


テクノロジーが進化するたびに、画像や画質はどんどん良くなり、更に加工技術により、より美しさが加えられ、
時に、人工的に創造されたもののほうが、現実のものよりも、どんどん美化されていく。

それくらい我々の周りは、実に美しく見栄えの良いものが増えていった。


しかしながら、私は思う。

美しいものに接する機会が、増えれば増えるほどに
私達は、美に対する感覚が麻痺してしまっているのではないか?


また、表面だけの美に夢中になり過ぎて、内面をよく見ることなくショックを受けるという経験はないだろうか?


このような時代において、
芸術、特に古典的な絵画の分野に対して
何の興味も関心も持たない人が増えていくのも当然なのかもしれない。


それはそれで、仕方がない部分があるのも否めないが、
だからといって
「ブグローもレンブラントもダビンチも、インチキ画家であったことを認める時期に来ている」とは、、、


ここまで、美術に対し無頓着な人がいることを、私は、大変憂いた。


また、その動画に何の嫌悪感を感じることなく、それどころか、時に賛辞を送る人がいることも、驚きを隠せない。



素晴らしい作品には、魂が込められている。


絵画を表面的にしか見ることが出来ない人は、魂のことが全く分からないから、そんな見方しか出来ない。


素晴らしい作品は、外見が美しいだけではなく、内面に込められた美も表現されているのだ。



あなたは、
その美しさを目の当たりにした時、目ではなく
魂で、美しいと感じるだろう。



私は、真実美しい絵画(人物像)を見た時、
ゾッとするほど美しいと思う。



それほどまでに、
絵のなかの人物に、まるで生身の人間に値するような魂を感じるからだ。








『ほつれ髪の女』1506-08年頃 パルマ国立美術館
 
 










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