🌟真理の扉

鏡子 (きょうこ)

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第158章 1414

あの残酷なサロメは、改竄され、作り出されたキャラクターかもしれない。

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 サロメ (戯曲)


『サロメ』(Salomé)は、オスカー・ワイルドの戯曲。新約聖書を元にした内容。

1891年にフランス語で書かれ、1893年にパリで出版された。

1894年に出版された英訳版ではオーブリー・ビアズリーの挿画が使用されている。英訳したのはワイルドの同性の恋人だったアルフレッド・ダグラスであるが、出来が悪く、ワイルド本人が翻訳を修正している。

内容の背徳性から禁止令が出て、イギリスでは1931年まで上演できなかった。







「サロメは、新約聖書から?」

「旧約聖書にはあるの?ないの?」




『新約聖書』の中のサロメ…

『新約聖書』ルカ9、ヘロデの恐れとバプテスマのヨハネの死の事情

 さて、国王ヘロデは、このすべての出来事を聞いて、ひどく当惑していた。それは、ある人々が、
「ヨハネが死人の中からよみがえったのだ。」
と言い、ほかの人々は、
「エリヤが現れたのだ。」
と言い、さらに別の人々は、
「昔の預言者のひとりがよみがえったのだ。」
と言っていたからである。ヘロデは言った。
「ヨハネなら、私が首をはねたのだ。そうしたことがうわさされているこの人は、いったいだれなのだろう。」
ヘロデはイエスに会ってみようとした。

『新約聖書』マタイ14、ヘロデの恐れとバプテスマのヨハネの死の事情

 そのころ、国王ヘロデは、イエスのうわさを聞いて、侍従たちに言った。
「あれはバプテスマのヨハネだ。ヨハネが死人の中からよみがえったのだ。だから、あんな力が彼のうちに働いているのだ。」
実は、このヘロデは、自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤのことで、ヨハネを捕えて縛り、牢に入れたのであった。それは、ヨハネが彼に、
「あなたが彼女をめとるのは不法です。」
と言い張ったからである。ヘロデはヨハネを殺したかったが、群集を恐れた。というのは、彼らはヨハネを預言者と認めていたからである。
 たまたまヘロデの誕生祝があって、ヘロデヤの娘がみなの前で踊りを踊ってヘロデを喜ばせた。それで、彼は、その娘に、願う物は何でも必ず上げると、誓って堅い約束をした。ところが、娘は母親にそそのかされて、こう言った。
「今ここに、バプテスマのヨハネの首を盆に載せて私に下さい。」
王は心を痛めたが、自分の誓いもあり、また列席の人々の手前もあって、与えるように命令した。彼は、人をやって、牢の中でヨハネの首をはねさせた。そして、その首は盆に載せて運ばれ、少女に与えられたので、少女はそれを母親のところに持って行った。
 それから、ヨハネの弟子たちがやって来て、死体を引き取って葬った。そして、イエスのところに行って報告した。

『新約聖書』マルコ6、ヘロデの恐れとバプテスマのヨハネの死の事情

 イエスの名が知れ渡ったので、ヘロデ王の耳にもはいった。人々は、
「バプテスマのヨハネが死人の中からよみがえったのだ。だから、あんな力が、彼のうちに働いているのだ。」
と言っていた。別の人々は、
「彼はエリヤだ。」
と言い、さらに別の人々は、
「昔の預言者の中のひとりのような預言者だ。」
と、言っていた。
 しかし、ヘロデはうわさを聞いて、
「私が首をはねたあのヨハネが生き返ったのだ。」
と、言っていた。実は、このヘロデが、自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤのことで、人をやってヨハネを捕え、牢につないだのであった。これは、ヨハネがヘロデに、
「あなたが兄弟の妻を自分のものとしていることは不法です。」
と言い張った、からである。ところが、ヘロデヤはヨハネを恨み、彼を殺したいと思いながら、果たせないでいた。それはヘロデが、ヨハネを正しい聖なる人と知って、彼を恐れ、保護を加えていたからである。また、ヘロデはヨハネの教えを聞くとき、非常に当惑しながらも、喜んで耳を傾けていた。
 ところが、良い機会が訪れた。ヘロデがその誕生日に、重臣や、千人隊長や、ガリラヤのおもだった人などを招いて、祝宴を設けたとき、ヘロデヤの娘がはいって来て、踊りを踊ったので、ヘロデも列席の人々も喜んだ。そこで王は、この少女に、
「何でもほしい物を言いなさい。与えよう。」
と、言った。また、
「おまえの望む物なら、私の国の半分でも、与えよう。」
と言って、誓った。そこで少女は出て行って、
「何を願いましょうか。」
とその母親に言った。すると母親は、
「バプテスマのヨハネの首。」
と言った。そこで少女はすぐに、大急ぎで王の前に行き、こう言って頼んだ。
「今すぐに、バプテスマのヨハネの首を盆に載せていただきとうございます。」
王は非常に心を痛めたが、自分の誓いもあり、列席の人々の手前もあって、少女の願いを退けることを好まなかった。そこで王は、すぐに護衛兵をやって、ヨハネの首を持って来るように命令した。護衛兵は行って、牢の中でヨハネの首をはね、その首を盆に載せて持って来て、少女に渡した。少女は、それを母親に渡した。
 ヨハネの弟子たちは、このことを聞いたので、やって来て、遺体を引き取り、墓に納めたのであった。








ルカ   (9)

マタイ(14)

マルコ(6)


始まりは、この3人の福音書記者者





サロメの息子は?ヨハネは?


福音書記者のヨハネは書いてない?




もしや、作り話?


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