🌟真理の扉

鏡子 (きょうこ)

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第153章 2019年10月22日、福音の鐘は鳴る。(Part3)

オリオン座と、蜜柑の粒の形をした月

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午前0時過ぎ、ベランダから、


南東の方角に、大きなオリオン座を見た。


オリオン座を見ると亡き父を思い出す。


父が亡くなる前、亡くなって以降…

月と星空が綺麗な夜は何日も続いた。


お通夜の日は、スパーミラクルムーン、

171年ぶりのお月様だった。


亡くなった日も、お通夜の夜も、お葬式の夜も、輝くオリオン座を見た。


星と地球との距離の関係だろうが、父が亡くなった夜、遠くに見えたオリオン座は、私にとても近い位置で輝いている。



オリオン座を見て、お月様を探した。


ベランダからは、見渡す限り、月は見えない。


私は、外に飛び出した。


今日は、どうしても、お月様に会いたいと思った。


「いたいた。見つけた。」


「あら。可愛い。
 

今日は、蜜柑の粒みたいな形だ。」



「下弦の月…


半月か。」



見えない世界の真実が、月の海にある。



見えている蜜柑の粒みたいな月も、勿論大好きだよ。



だけど、私は、誓った。



見えない、月の海にも、スポットライトを当てたい。




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