🌟真理の扉

鏡子 (きょうこ)

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第151章 神様を理解する。

95年後、トルコから日本へ恩返し トルコでは、子供たちでさえ、エルトゥールル号のことを知っている。

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とても良い話を見つけた。

「トルコには、サンタはいない、フィンランドにお引越しした」なんて言って、申し訳ないかったと反省した。

やっぱり、サンタは、どこの国にも存在するんだ。

結局のところ戦争は、上の人たちの都合でやっていて、どこの国も、心ある人々は、それぞれの場所で、それぞれに、愛と思いやりを持って生きている。

1985年3月17日、215名の日本人を乗せ、危機一髪のところでイランを脱出したのは、トルコの航空機だった。

トルコの人たちは、215人の命を救ってくれた。



~日本・トルコ友情物語~
-沼田凖一さん編-


序文

店長 JUNKO

1985年3月17日、イラン・イラク戦争のさなか、サダム・フセイン元イラク大統領は、「48時間後、イラン上空を飛ぶすべての航空機を撃墜する」と突如宣言しました。 当時、日本の航空会社にはイランへの路線がなく、安全も保証されないため、政府は救援機を出すことをためらっていました。他の国の航空会社は、自国民を優先するため、在留邦人は取り残されていったのです。

しかし、タイムリミット直前に、ついに救援機が。でもそれは、日本の航空機ではなく、トルコ航空でした。

215名の日本人を乗せ、危機一髪のところでイランを脱出したのです。

でも、なぜトルコの航空機が日本人を救ってくれたのでしょう?

・・・時は遡ること95年前、1890年(明治23年)に、オスマントルコの軍艦エルトゥールル号は、公式親善のため来日しました。しかし、帰国の際、現在の和歌山県串本沖で、台風により沈没してしまったのです。乗組員のうち581名が命を落とす大惨事となりましたが、村民たちの手厚い救護のおかげで、69名が無事トルコに帰ることができました・・・

元駐日トルコ大使のネジアティ・ウトカン氏が、次のように語っています。
「エルトゥールル号の事故に際して、日本人がなしてくださった献身的な救助活動を、今もトルコの人たちは忘れていません。私も小学生のころ、歴史教科書で学びました。トルコでは、子供たちでさえ、エルトゥールル号のことを知っています。今の日本人が知らないだけです。それでテヘランで困っている日本人を助けようと、トルコ航空が飛んだのです」

95年後のトルコの恩返しでした。

この2つの出来事は、100年近くも時を隔てていますが、人々の善意や感謝の心によって、しっかりと結びついているのです。

さて、上記のイラン・イラク戦争時、トルコ航空によって命を救われた日本人215名の内のお一人が、今回の連載企画で記事を書いて下さる沼田凖一さんです。沼田さんは、自分たちを救ってくれたトルコ人に、そしてその大きなきっかけを作ってくれた串本町の人々に、いつも強い感謝の気持ちを抱いていらっしゃいます。
実は、私と知り合ったのも、沼田さんの“感謝による行動”が記事に載っていたのを、偶然インターネット上でみつけたのが、きっかけでした。

「1985年のイラン・イラク戦争時、トルコ政府が出した航空機によってイランから脱出した東京都羽村市の元会社員、沼田凖一さんが、『エルトゥールル号の遭難時に献身的にトルコ人を助けた串本町の方々のおかげ』と感謝し、故郷や応援したい自治体に寄付する“ふるさと納税制度”で、同町に寄付をしていたことが分かった。」(紀伊民報より)
この記事を見て、どうしてもお話を聞いてみたくなった私は、串本町の役場にお願いして、沼田さんに連絡を取ることができました。それから今日まで、沼田さんにはあらゆる面でサポートして頂いています。今回のこの連載への執筆も、お忙しい中快く引き受けて下さいました。

このページは、“イラン・イラク戦争からの救出劇”と“エルトゥールル号の事故”を、まだ知らない方はもちろん、すでにご存じの方にも、詳しく知っていただこうと設けたものです。 沼田さんという、実際の体験者が記事を書くことで、当時の生々しい恐怖心や、溢れるような喜びなどが、リアルに伝えられることと思います。
一人でも多くの方がこの記事を読んで、トルコという国に関心を持ち、2国間の友好へとつながっていくことを心から願っています。
それでは、沼田さん、よろしくお願いいたします。



※続きが気になる方は、下記のサイトをお読み下さい。


『イラン・イラク戦争 奇跡の救出劇 日本・トルコ友情物語』沼田さん編 - JUNPERIAL SHOP

http://junperial-shop.jp/?mode=f3


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