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第145章 古代より、自然は神様だった。
サロメの復活、日本オオカミの絶滅
しおりを挟む1945年、エジプトで、トマスの福音書が見つかることにより、イエスの弟子、サロメの存在を、世に知らしめた。
サロメの魂は、復活したか?
日本オオカミが、絶滅したのは、いつだ?
私は、小学生の頃、授業中、
時折、日本オオカミの遠吠えのような声が、どこからともなく聞こえてきた。
私は、その声を聞くたび、
切なくなった。
「ああ、ついに絶滅してしまったか。」
と…。
…そして、思い出した。
日本オオカミ、自然界の大神(オオカミ)だったので、他の生き物を食べるなんて残酷なことを、本当はしたくはなかった。
だけど、神である自らが、その行為をしなければ、
“自然界の調和が乱れる”
“一部の種族ばかりが増えすぎたら生態系が、うまく整わなくなる”
だから、日本オオカミは、神様でありながら、そういう残酷なことをする任務を与えられた。
「だから、オオカミは、天に向かって、遠吠えをしている。」
「我が身を呪い、遠吠えをしている」
と… いつか、誰かに教えて貰った。
私は、日本オオカミの絶滅を、心の底から、悼んでいたのは、魂がその話を覚えていたからだった。
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