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第145章 古代より、自然は神様だった。
「でんでんむしむしカタツムリ」
しおりを挟むあっカタツムリさん…
あの時私は、何かを思い出したかのように、小さなカタツムリを、まじまじと眺めた。
〈小さい頃は、自宅周辺に、ごろごろいたのに……。〉
昔、「でんでんむしむし、カタツムリ」と歌いながら、カタツムリさんのツノを交互に、突っついてた。
ツノを出したり、引っ込めたり…
歌の通りだなって思いながら。
カタツムリは、私の、いい遊び相手だった。
(カタツムリにとっては、エラい迷惑な話だと思うが…)
まぁ、子供はそんなものだ。
無邪気に、悪さをしてる。
だけど、それら、一つ一つの体験が学びとなる。
小さな生き物たちは、死を通じて、
命の大切さを教えてくれる。
そうそう。
私がカタツムリのツノを突っつきながら、「かたつむり」を歌った場所は、私が、木靴を探した、あの場所でもある。
私は、玄関先に座り込み、「かたつむり」の歌を歌っていた。
私は、飽きもせず、かたつむりのツノを突っつきながら…。
私の記憶は、『私の城下町』だけでは、なかった。
私は、自分の記憶を裏付けするかのように、飽きもせず、カタツムリのツノを突っつきながら、あの場所で「カタツムリ」を歌っていた。
かたつむりと言えば…
あっ…。
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