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鏡子 (きょうこ)

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第144章 新しい価値観、新しい世界観

「擬死、死んだふり」 身近で起きたコペルニクス的転回

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2019.9.22
起きたばかりの私は、先日、オスのコクワガタを見つけた時のことを、思い出していた。

あの日見つけた、コクワガタ…

私が見つけた時は、確かに生きてたのに、主人や長男は、不思議なことを言った。

主人に、「クワガタがいたよ。」と話したら、
「知っとるよ。死んどったやろ?」と、私に言った。


長男に言って時も、似たようなリアクションだった。
「ああ、いたね。死んでると思った。生きとった?  ああ、良かった。良かった。」と…。


私は、クワガタのことが気になったので、あるサイトを読んだら、おもしろいことが書かれているのを見つけた。


クワガタムシが動かない(死んだふりの訳) | クワガタ・カブトムシ飼育情報:月夜野きのこ園

https://www.tsukiyono.co.jp/stag2/2015/07/04/クワガタムシが動かない(死んだふりの訳)/



毎年この季節になると、子供さんや、初心者の皆様より以下のような質問をよくお聞きします。

 

クワガタムシが全然動かなくなりました。死んでしまったのでしょうか?

 

なるほど、確かにこの手の質問はよくあります。
確かに大切に飼育していたクワガタムシが突然動かなくなったら、それは心配ですよね。

しかしその動かなくなったクワガタムシは本当に死んでしまったのでしょうか?中には本当に死んでしまった個体もあるでしょうが、ちょっとお待ち下さい。土に還してやる前にもう一度よく調べてみましょう。

 

実はクワガタムシの習性の一つとして「擬死」、いわゆる「死んだふり」というものがあります。実際死んだふりをしているクワガタの画像がありますのでご紹介したいと思います。


【国産オオクワガタ♂の死んだふり】

オオクワ♂表裏死んだふり

※  画像省略


上記画像は「国産オオクワガタの♂」です。
手足をしっかりと折りたたみ小さくまとまっています。


【本土ヒラタクワガタ♀の死んだふり】

※  画像省略



上記画像は「本土ヒラタクワガタの♀」です。
こちらも手足全て引っ込ませ、触覚まで折りたたんでいます。

 

いかがでしょうか?皆様がおっしゃっていた「動かない、死んでしまった」の意見は上記画像のような個体を言っているのではないでしょうか?

 

だとしたら答えは「ノー」です。

 

これは立派なクワガタムシの防衛反応で、この様な姿勢を取っているのは逆に元気の証とも言えます。

 

野外でのクワガタムシの天敵には様々なものがあります。代表例として鳥(カラスなど)が挙げられます。鳥は枝に乗り移りクワガタムシを捕まえ捕食します。

この時クワガタムシ達は鳥がとまった枝の振動を感知して、すぐに手足を引っ込めて丸まり地面にわざと落下します。そうして落下した後は丸まった状態でしばらく死んだふりをして動かず、敵からの発見を遅らせます。

人間がクワガタ採集をする時に樹を蹴ってすぐに落ちてくるのは、「振動を感じたら敵から身を守るために落下しする。そして落下後は動かずじっとやり過ごす」 そういった防衛本能があるからだと言われています。

なるほど、すごいですよね。そう聞くとなるほどと、思ってしまいます。

 

それゆえ、飼育下で人間がクワガタムシを触ろうとすると、「敵が来た」と思いこみ手足を引っ込めて、あたかも死んだように見せかけてしまう事が多いのです。

死んだふりをする個体は実はとても元気で警戒心が強いクワガタムシだと言えるでしょう。

ショップさんで購入する時にもこういった「死んだふり」をする個体を目安に選ぶと間違いは少ないと思います。



でも動かくなった虫の全てが本当に「死んだふり」をしているのでしょうか?

中には違って本当に死んでいる個体もいるかもしれません。
そういった時にはいくつかチェックしてみてもらいたい事があります。
画像&映像がありますのでご参考にして頂ければ幸いです。

 
※  転載ここまで。



私は、2017年に、雌のヒラタクワガタを見つけた時のことも思い出した。

あの時見つけた雌は、産卵し、それから命は、繋がり、子孫繁栄…  

今年は、44個の幼虫が、長男に飼育されている。


私は、発見当時を思い出し、ネットで飼育日記みたいなものを書いていた。

“死んでいると思った”とか

“死にかけのメスがいたが、昆虫ゼリーをあげたら、元気になり、
更に、虫好きの長男のおかげで無事に産卵することが出来た”とか書いている。


私は、〈死にかけていたクワガタの雌が、元気になり、産卵〉って思っていたが、
その認識は、誤った考え方であることを知った。


あの時の雌のクワガタは、元気な生体だった。

ただ、死んたふりをしていただけだったんだ。


防衛して、“疑死”していた。



死んだふりをしているのは、“防衛本能”が高く、実は元気で警戒心の強いクワガタだった。


飼育情報を書かれている、月夜野きのこ園は、息子が何度か、飼育用の土を購入させて頂いたことがあるショップだった。

そういう繋がりもまた、嬉しい。


ところで、このサイトで最も、感動した話を、再び転載。


【鳥は枝に乗り移りクワガタムシを捕まえ捕食します。

この時クワガタムシ達は鳥がとまった枝の振動を感知して、すぐに手足を引っ込めて丸まり地面にわざと落下します。そうして落下した後は丸まった状態でしばらく死んだふりをして動かず、敵からの発見を遅らせます。】


ワザと落下、死んだふり…
「すごい、そこまでするか!」
ってレベルの役者魂だ。



擬態といい、擬死といい

生物界は、天才ばかりだと思った。



そして、2017年の夏に拾って育てた雌は、
“死にかけの雌”ではなく、“警戒心の強い元気なお母さん”だったことを知る。


もしも敵が来れば、おなかの子供を守ることが出来ない。

ここは、死んだふりをしなければいけないと、防衛本能を働かせていた。




身近で起きた、コペルニクス的転回、


凄い発見だ。










擬死…

擬死(ぎし)は、外敵に襲われた動物が行う行動ないし反応の一つの類型で、動かなくなってしまうことを指す。 俗にいう死んだふり、死にまね。 一種の防御行動と考えられる。

https://ja.m.wikipedia.org › wiki
擬死 - Wikipedia
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