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第144章 新しい価値観、新しい世界観
プリンセス・スパイダー
しおりを挟む昨日、主人が、職場にて貰った東洋羽毛の景品を持って帰って来た。
(※ 東洋羽毛の会社の方が、時々、PR活動を兼ねて、景品を配られる)
それは、真珠の耳飾りの少女のクリアファイルだった。
「これ、好きやろ?」と、私に手渡ししてくれた。
真珠の耳飾りの少女、
下弦の月、
南の空の真正面にオリオン座…
色々な要素が合わさり、ついにフェルメールからも、メッセージが降りて来る。
「プリンセス・スパイダーよ。
ひっくり返したおもちゃ箱のように、
世の中の全てを変えてしまいなさい。」
最近、レオナルド、レオナルドと…私の魂は、レオナルド問題で、やたらと忙しかったが、本当に久しぶりに、フェルメールからメッセージが入るという、その瞬間を経験する。
プリンセス → お姫様⁈
「まぁ、なんて図々しいのかしら。」
「まぁ、フェルメールにとっては、娘だもんね。」
スパイダー → 蜘蛛⁈
「お姫様と言っても、私は、蜘蛛なのか⁈」
「何て失礼なの?」
「まぁ、蜘蛛みたいなもんだよね。」
って、
妙に納得したりもした。
私は、この日この時を、ずっと待ち続けけて来たんだ。
「しばし待て。」
「辛抱して待て。」
と何百年も、
自分で自分に言い聞かせながら。
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