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第143章 変革
ソロモンとは?
しおりを挟むソロモンとは - コトバンク
https://kotobank.jp/word/ソロモン-90543
イスラエル統一王国3代目の王 (在位前 961~922) 。名前のソロモンはヘブライ語 Šelōmōで「平和な人」の意。旧約聖書 (列王紀上1~11章,歴代志上1~9章) に言及される。
ソロモンはバテシバを母としダビデの末子に生れたが,預言者ナタン,祭司ザドク,ベナヤ,バテシバらは彼の擁立を企て,その結果兄アドニヤに代って王位を継承。政敵を次々と除き,一族郎党で政権を固め,内外の王や貴族の娘をめとり,合計 700人の妻と 300人の妾がいたという。
内政的には部族結合の解体,新しい行政区分の整備,軍制の改革と軍備拡張,徴兵・徴税制度の強化など次々と新政策を打出した。
対外的には征服事業に乗出し,特にシリアで成功を収めた。商業を重視してエジプト,アラビア,紅海および地中海沿岸諸国との交易を行い,王国の経済的・文化的繁栄をもたらした。
その豊かな財力が7年を費やす壮大なエルサレム神殿建築の事業を可能にし,首都エルサレムを古代イスラエル宗教の中心とした。さらにフェニキアのテュロスとの結びつきは密接で,テュロス王ヒラムと海外貿易に乗出したばかりか,その娘とも結婚した。
またシバの女王とも交流を盛んにし,紅海沿岸地方の金や香料を入手した。このように国際交流をはかる一方,国内では 12部族の独立性を弱め,中央集権的絶対王政を目指した。他方旧約聖書における知恵文学の多く (箴言,詩篇,伝道の書) が彼の作とされている。しかし王国の繁栄と権力の強化のために,重税と徴用によって国民を疲弊させ,またその積極的外交策の一環として政略的国際結婚を盛んにしたことにより,異教が導入されたため,彼の死後,王国は分裂した。
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