2,083 / 4,110
第141章 新しい季節
蝶は、蛾かもしれない。蛾は、蝶かもしれない。
しおりを挟むヒラヒラと舞う蝶の姿を写真におさめたかったが逃げてしまった。
部屋に戻ろうとすると、玄関の外、
壁に止まっている、小さい蝶を発見。
よくよく見たら、形状は、蛾のようだった。
ヒラヒラと舞う姿は、蝶そのものだったが、静止したその“かたち”は、蛾に似ていた。
それを見て、私は、悟るように思った。
「私たちは、概念に縛られている。」
蝶は、綺麗なものをイメージし
蛾となると、真逆、
気持ち悪いイメージになる。
図鑑を見ていたら、美しくも蛾と分類されるものもあれば、
グロテスクな模様をしていても蝶と分類されるものもいる。
結局、素人では、線引きは、難しいということ。
その昔、
鳴く虫は、全て蟋蟀(コオロギ)と呼ばれていた。
イナゴは、バッタである。
学術的に、線引きしたり、分類したりをしているけど、蜂が作る巣の、ハニカム構造のように、所詮は繋がっていく。
人間もまた、生物(せいぶつ)の中のひとつ。
「自然の神さまに気に入られ、
好かれているのは、
人間よりも、昆虫のほうが上かもね。」
ふと、そんな独り言を、
私は言った。
0
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる