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第135章 打ち上げ花火は上がる。
『リサイクル』ものを無駄にしないで大切に扱うように心掛けていた、16世紀ルネッサンス時代、工房において、 それは当たり前の習慣であった。
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レオナルド工房で作成された絵画だから、鑑定で、レオナルドの痕跡が発見されるのは、当たり前。
正確に来歴を辿っていくと、チャールズ1世には、辿りつかない。
チャールズ1世が飾っていたと言われる、レオナルドの原画は、失われたと判断すべき。
様々な理由や根拠のもとで、
サルバトール・ムンディの実質的な価値は、2005年の時点に引き戻す必要がある。
2005年に、米画商組合が、100万円前後で、サルバトール・ムンディを、共同購入した。
その後の、修復や鑑定は、
既に計画されていたものであり、鑑定結果で、レオナルドの痕跡が発見されるのも想定済みであった。
その後、市場に出て、
マネーロータリングで、価格が上昇するのも、計算済み。
最終的にサルバトール・ムンディは、510億円……
そんな虚飾で、上乗せさせられた価値がついた絵画を、
美術館に飾るのは、レオナルド・ダ・ヴィンチに、甚だ失礼な話であり、何より鑑賞者に対して、詐欺行為をしているようなものである。
要するに、マネーロータリングの罠にかけられたせいで、
価格が上昇しただけの話…。
実質的な価値は、
2005年当時に戻す必要があり、
サルバトール・ムンディの実質的な価値は、100万円前後であるとの見解を持つ。
上塗りを剥がした下の下、レオナルドの痕跡が見つかるのは当然であることにおいて、それはどうしてか?詳しく説明しよう。
レオナルドは、幾つかの習作をして、気に入らなかった絵に対しては、弟子にその画材を渡し、その上に、改めて絵を描くように指示していた。
いわゆる、それは画材のリサイクルである。
ものを無駄にしないで大切に扱うように心掛けていた、16世紀ルネッサンス時代、工房において、
それは当たり前の習慣であった。
レオナルドは、数多くの習作をし、カルトンを製作する。
納得のいく絵を下絵とし、着色を弟子に任せたり、思い入れの強い作品は、レオナルド自らが、絵筆を持ち完成させた。
そういう日常であったのだから、
レオナルド工房の作品においては、上塗りを剥がした下の下、レオナルドの痕跡が見つかるのは、
至極当たり前なのだ。
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