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第134章 宇宙の風に乗る (Part2)
「モナ・リザの微笑みについて…」ウォルター・アイザックソンの見解とは、正反対の私。
しおりを挟むレオナルド・ダ・ヴィンチ 下
ウォルター・アイザックソン 土方奈美
【下巻要旨】
人類の、自然の、宇宙の秘密を、いつも知りたかった。死者の顔の皮膚を切り取り、筋肉を研究したことであのえもいわれぬ「モナリザ」の微笑を生み出した。
「最後の晩餐」で試みたのは、単純な遠近法だけではない。彼の真髄を理解するには「科学」が絶対に必要なのだ。没後500年の歳月を経て、初めて明かされる制作意図。誰も知らなかったダ・ヴィンチのすべてがここに。
本は、まだ読んでいない。
(購入も、まだ)
〈死者の顔の皮膚を切り取り、筋肉を研究したことであのえもいわれぬ「モナリザ」の微笑を生み出した。〉
う~~ん。
これ、読むたびに、悲しくなる。
確かに、レオナルドは、死者を解剖をし、解剖学を学んだけど、
それはそれ。これはこれ。……
解剖学の研究と、モナ・リザの微笑みとのあいだには、関連性はない。(つまり、繋がっていない。)
モナ・リザの微笑みは、純粋なるもの。
レオナルドは、幼少期に母との別れを経験した…
継母は、幼いレオナルドに優しく接してくれた。
“2人の母のあいだ”で、揺れ動く、レオナルドがいた。
母、カテリーナと、自分をモデルとして、『来世の母』を描こうとした。
子供時代の寂しさを慰めようと、自分と母をモデルにした聖母像を描くことを試みたのだ。
レオナルドは、母の笑った顔を描くことが出来なかった。自分を可愛がり優しくしてくれた、2人目の母の微笑みもチラついた。
そんな揺れ動く感情のなかで、レオナルドは、微笑みを上手く描けなかった。
必然的に、それは、複雑な微笑みと化す。
結果的に、それは、ギリシャに通じる、“アルカイックスマイル”となった。
これこそが、真理だと思うんだけど。
〈死者の顔の皮膚を切り取り、筋肉を研究したことであのえもいわれぬ「モナリザ」の微笑を生み出した。〉
何か、私とは正反対だ。
しかしながら、この文章表現のほうが、世に知られている、ダ・ヴィンチっぽい。
世界中の人は、レオナルドは、万能の天才、筋肉の研究をしたことで
あのえもいわれぬ「モナリザ」の微笑を生み出したって解説されるほうが、しっくりくるかもしれない。
2009年、真実を聞かされ、私は、泣いた。
だから、私は、ウォルター・アイザックソンの見解は信じない。
ウォルター・アイザックソン が書いた、レオナルド・ダ・ヴィンチの伝記は、映画化が決定されているという。
どんな映画になるんだろ?
映画は、気になる。
だから、映画だけは、観ようかな?
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