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第 132章 宇宙の風に乗る。(Part1)
屋根の上のバイオリン弾きから、疑問が生じて、フェルメール絵画『手紙を書く女と召使い』に辿り着いた。
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『屋根の上のバイオリン弾き』は、人生で一度も観たことがないが、あらすじを読んでいて、「何故、ユダヤ人は、迫害を受けたのか?」という疑問に突き当たる。
…疑問を持ったら、調べたくなる。
ユダヤ人が迫害される理由Ⅰ~ユダヤ人の歴史~
http://benedict.co.jp/smalltalk/talk-60/ より転載
■ユダヤ人
ユダヤ人は、なぜ差別され、迫害されるのか?
なぜ、多数のユダヤ人が虐殺されてきたのか?
ユダヤ人の受難はいつまで続くのか?
そして、この問いは、ユダヤ人と対立するパレスチナ人にも、同じ意味を持っている。ユダヤ人国家イスラエルと、アラブ諸国との紛争は、4度の中東戦争をへて、いまだ終結していない。2006年7月12日から始まったイスラエルとヒズボラとの紛争では、すでに1200人が死亡したが、このような犠牲はすでに日常化している。
ユダヤ人が最新兵器でパレスチナ人に対抗するのは、彼らのテロを怖れてのことだが、パレスチナ人がテロ的行動に出るのは、ユダヤ人のようなハイテク兵器を持たないからである。「人を殺すのは間違っている」的論法で解決できる世界に、彼らは生きていない。彼らは、迫害と虐殺の被害者であり、同時に、加害者でもあるのだ。そして、いつ終わるともしれないこの戦いは、すでに3000年の歴史を刻んでいる。この歴史の底流には、個体を超えた民族遺伝子が潜んでいる。
ユダヤ人は、ヘブライ人、イスラエル人とも呼ばれるが、その定義は難しい。宗教的要素と人種的要素の二つの面をもつからである。一般論として、 1.ユダヤ教徒であること 2.母親がユダヤ人であること のどちらかを満たせばユダヤ人となる。前者は宗教的要素から、後者は人種的要素から定義されている。実際、イスラエルの国会は、 「ユダヤ人とは、ユダヤ人ないしユダヤ教への改宗者を母として生まれた者」 という定義を立法化している。このような、ユダヤ人のアイデンティティへのこだわりは、迫害、差別、虐殺の歴史によっているのかもしれない。
■迫害の始まり
「ユダヤ人」から連想されるのは、アウシュビッツ強制収容所、ホロコースト、ナチス、ヒトラー、人種差別、迫害、虐殺、どれもこれも暗く陰惨なものばかりだ。そして、これらすべては、たった1つのキーワードに集約される。差別と迫害。 ユダヤ人に対する差別と迫害の歴史は、古くて長い。
歴史上、最初に確認される迫害は、紀元前13世紀の「出エジプト」である。内容は、旧約聖書の「出エジプト記」に詳しいが、チャールトン ヘストン主演の映画「十戒」で、日本でも知られるようになった。この頃、ユダヤ人の一部はエジプトの地で暮らしていたが、すでにエジプト新王国による差別と迫害を受けていた。 やがて、予言者モーセが現れ、ユダヤの民を率い、エジプトを脱出。その後、聖なるシナイ山の頂上で神ヤハウェとの契約をさずけられた。これがのちのユダヤ教へとつながる。
この出来事は、ユダヤ人にとって、とりわけ重要な意味をもっている。なぜなら、これがユダヤ人への最初の迫害であり、ユダヤ教の起源となったからである。 モーセの死後、後継者ヨシュアにひきいられたユダヤ人は、ヨルダン川をわたり、イェリコの町とその地域を征服する。
その後、紀元前11世紀頃には、サウル王のもとで建国を成し遂げ、後継者ダビデ王およびソロモン王の治世で、最盛期をむかえる。ところが、その繁栄も長くは続かなかった。ソロモン王の死後、王国は北方の北イスラエル王国と、南方のユダ王国に分裂したのである。 その後、 北イスラエル王国はアッシリア帝国に(紀元前8世紀)、ユダ王国は新バビロニア王国に(紀元前6世紀)、それぞれ征服された。このとき、ユダ王国の人々はバビロンに強制移住させられたが、これが教科書にも出てくる「バビロンの捕囚」である。ただ、「捕囚」とはいえ、全員が捕虜になったわけではない。多数のユダヤ人が虐殺されている。出エジプトにつづく、第2のユダヤ人迫害であった。
ところが、その新バビロニアもアケメネス朝ペルシャに滅ぼされてしまう。新しい支配者ペルシャは、新バビロニアやアッシリアに比べ、寛大な帝国であった。納税を怠らず、謀反や反乱をおこさなければ、生活はもちろん、習慣や文化も保護されたのである。一方、アッシリアは歴史上最も過酷な属国支配で知られている。反乱でも起こそうものなら、首謀者と側近は、身体の皮をはがされ壁に貼りつけられた。これ以上の見せしめはないだろう。
ペルシャの寛大さはユダヤ人に平和をもたらした。紀元前538年、ユダヤ人はエルサレムに帰還することが許されたのである。彼らは帰還後、神殿を再建し、その後、唯一神ヤハウェを信じるユダヤ教が成立した。これ以降、彼らはユダヤ人と呼ばれるようになった。
※ 転載ここまで
ユダヤ人に対する差別と迫害の歴史は、古くて長い。そして根が深い。
歴史上、最初に確認される迫害は、紀元前13世紀の「出エジプト」である。
内容は、旧約聖書の「出エジプト記」に詳しいが、チャールトン ヘストン主演の映画「十戒」で、日本でも知られるようになった。
この頃、ユダヤ人の一部はエジプトの地で暮らしていたが、すでにエジプト新王国による差別と迫害を受けていた。
やがて、予言者モーセが現れ、ユダヤの民を率い、エジプトを脱出。
その後、聖なるシナイ山の頂上で神ヤハウェとの契約をさずけられた。
これがのちのユダヤ教へとつながる。
………。
※ 後文略
予言者モーセが現れ、
ユダヤの民を率い、
エジプトを脱出。
その後、聖なるシナイ山の頂上で神ヤハウェとの契約をさずけられた。
なんか、この場面……
なんか、なんか、なんか、胸騒ぎがする。
また、何かに繋がっていくのか?
フェルメール作品
『手紙を書く女と召使い』タイトルの絵画がある。
画中画(がちゅうが) ※ 絵の中の絵 には、
「モーセの発見」がある。
『手紙を書く女と召使い』の絵は、過去2回盗難に合ったことで有名な絵画だ。
レオナルド・ダ・ヴィンチ といい、フェルメールといい、
何故、こんなにも犯罪に巻き込まれなきゃいけないんだ。
…疑問を持ったら、調べたくなる。
ユダヤ人が迫害される理由Ⅰ~ユダヤ人の歴史~
http://benedict.co.jp/smalltalk/talk-60/ より転載
■ユダヤ人
ユダヤ人は、なぜ差別され、迫害されるのか?
なぜ、多数のユダヤ人が虐殺されてきたのか?
ユダヤ人の受難はいつまで続くのか?
そして、この問いは、ユダヤ人と対立するパレスチナ人にも、同じ意味を持っている。ユダヤ人国家イスラエルと、アラブ諸国との紛争は、4度の中東戦争をへて、いまだ終結していない。2006年7月12日から始まったイスラエルとヒズボラとの紛争では、すでに1200人が死亡したが、このような犠牲はすでに日常化している。
ユダヤ人が最新兵器でパレスチナ人に対抗するのは、彼らのテロを怖れてのことだが、パレスチナ人がテロ的行動に出るのは、ユダヤ人のようなハイテク兵器を持たないからである。「人を殺すのは間違っている」的論法で解決できる世界に、彼らは生きていない。彼らは、迫害と虐殺の被害者であり、同時に、加害者でもあるのだ。そして、いつ終わるともしれないこの戦いは、すでに3000年の歴史を刻んでいる。この歴史の底流には、個体を超えた民族遺伝子が潜んでいる。
ユダヤ人は、ヘブライ人、イスラエル人とも呼ばれるが、その定義は難しい。宗教的要素と人種的要素の二つの面をもつからである。一般論として、 1.ユダヤ教徒であること 2.母親がユダヤ人であること のどちらかを満たせばユダヤ人となる。前者は宗教的要素から、後者は人種的要素から定義されている。実際、イスラエルの国会は、 「ユダヤ人とは、ユダヤ人ないしユダヤ教への改宗者を母として生まれた者」 という定義を立法化している。このような、ユダヤ人のアイデンティティへのこだわりは、迫害、差別、虐殺の歴史によっているのかもしれない。
■迫害の始まり
「ユダヤ人」から連想されるのは、アウシュビッツ強制収容所、ホロコースト、ナチス、ヒトラー、人種差別、迫害、虐殺、どれもこれも暗く陰惨なものばかりだ。そして、これらすべては、たった1つのキーワードに集約される。差別と迫害。 ユダヤ人に対する差別と迫害の歴史は、古くて長い。
歴史上、最初に確認される迫害は、紀元前13世紀の「出エジプト」である。内容は、旧約聖書の「出エジプト記」に詳しいが、チャールトン ヘストン主演の映画「十戒」で、日本でも知られるようになった。この頃、ユダヤ人の一部はエジプトの地で暮らしていたが、すでにエジプト新王国による差別と迫害を受けていた。 やがて、予言者モーセが現れ、ユダヤの民を率い、エジプトを脱出。その後、聖なるシナイ山の頂上で神ヤハウェとの契約をさずけられた。これがのちのユダヤ教へとつながる。
この出来事は、ユダヤ人にとって、とりわけ重要な意味をもっている。なぜなら、これがユダヤ人への最初の迫害であり、ユダヤ教の起源となったからである。 モーセの死後、後継者ヨシュアにひきいられたユダヤ人は、ヨルダン川をわたり、イェリコの町とその地域を征服する。
その後、紀元前11世紀頃には、サウル王のもとで建国を成し遂げ、後継者ダビデ王およびソロモン王の治世で、最盛期をむかえる。ところが、その繁栄も長くは続かなかった。ソロモン王の死後、王国は北方の北イスラエル王国と、南方のユダ王国に分裂したのである。 その後、 北イスラエル王国はアッシリア帝国に(紀元前8世紀)、ユダ王国は新バビロニア王国に(紀元前6世紀)、それぞれ征服された。このとき、ユダ王国の人々はバビロンに強制移住させられたが、これが教科書にも出てくる「バビロンの捕囚」である。ただ、「捕囚」とはいえ、全員が捕虜になったわけではない。多数のユダヤ人が虐殺されている。出エジプトにつづく、第2のユダヤ人迫害であった。
ところが、その新バビロニアもアケメネス朝ペルシャに滅ぼされてしまう。新しい支配者ペルシャは、新バビロニアやアッシリアに比べ、寛大な帝国であった。納税を怠らず、謀反や反乱をおこさなければ、生活はもちろん、習慣や文化も保護されたのである。一方、アッシリアは歴史上最も過酷な属国支配で知られている。反乱でも起こそうものなら、首謀者と側近は、身体の皮をはがされ壁に貼りつけられた。これ以上の見せしめはないだろう。
ペルシャの寛大さはユダヤ人に平和をもたらした。紀元前538年、ユダヤ人はエルサレムに帰還することが許されたのである。彼らは帰還後、神殿を再建し、その後、唯一神ヤハウェを信じるユダヤ教が成立した。これ以降、彼らはユダヤ人と呼ばれるようになった。
※ 転載ここまで
ユダヤ人に対する差別と迫害の歴史は、古くて長い。そして根が深い。
歴史上、最初に確認される迫害は、紀元前13世紀の「出エジプト」である。
内容は、旧約聖書の「出エジプト記」に詳しいが、チャールトン ヘストン主演の映画「十戒」で、日本でも知られるようになった。
この頃、ユダヤ人の一部はエジプトの地で暮らしていたが、すでにエジプト新王国による差別と迫害を受けていた。
やがて、予言者モーセが現れ、ユダヤの民を率い、エジプトを脱出。
その後、聖なるシナイ山の頂上で神ヤハウェとの契約をさずけられた。
これがのちのユダヤ教へとつながる。
………。
※ 後文略
予言者モーセが現れ、
ユダヤの民を率い、
エジプトを脱出。
その後、聖なるシナイ山の頂上で神ヤハウェとの契約をさずけられた。
なんか、この場面……
なんか、なんか、なんか、胸騒ぎがする。
また、何かに繋がっていくのか?
フェルメール作品
『手紙を書く女と召使い』タイトルの絵画がある。
画中画(がちゅうが) ※ 絵の中の絵 には、
「モーセの発見」がある。
『手紙を書く女と召使い』の絵は、過去2回盗難に合ったことで有名な絵画だ。
レオナルド・ダ・ヴィンチ といい、フェルメールといい、
何故、こんなにも犯罪に巻き込まれなきゃいけないんだ。
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