🌟真理の扉

鏡子 (きょうこ)

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第127章 芸術の真価

2018.07.22.18:25 「科学の目よりも、人間の視覚」

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※  再投稿

朝は、弱気だったけど、強気な自分が目を覚ます。

「正直、サルバトール・ムンディを展示するくらいだったら、《ダ・ヴィンチの見事な素描》の一つを、どれか選んで、
どっかの美術館から貸し出して貰って展示したほうがまだ良い。」

そう思うと同時に、
だんだん腹が立ってきた。

レオナルドは、一つ一つの描写を丁寧に、緻密に、作品を完成させていた。

サルバトール・ムンディは、
インチキの象徴みたいな作品だ。


サルバトール・ムンディは、上塗りを剥がして、更に剥がして、
レオナルドの作品が見つかったと、一般的には、解説されている。

弟子の加筆が、よくなかったとか、チャールズ1世が飾っていた時代より、絵が変わっているとか、
所有者が、美術館所有ではなく、個人所有だったから、いつの間にか上塗りされ、レオナルドが描いたものと印象が変わったとか……。


どれもこれも、言い訳ばかり。

しかも、絵が見劣りするのを、案に認めているようである。


はじめから、価値のなかったものに、無理やり価値を与えようとした。

上塗りを剥がして、どれだけの絵が浮き彫りにされたか?は、実際に見たわけではないから、分からないが、あまりにも見劣りするので、色彩を変えたり、襞を付け足したりしたのは一目瞭然である。


ロンドン・ナショナルギャラリーで展示する前と、後の画像、
どこかに残っているから、確かめてみたら良い。

今は、ネット社会だから、実に便利だ。


…そんなズルの象徵みたいなサルバトール・ムンディを、
レオナルドの魂は、どう観ているか?

上の人達は、知るよしもないだろう。


ズルを嫌い、妥協を許さず、何から何まで、細かな描写に拘り続けていたレオナルドが、
権力者達の作略に巻き込まれ、間逆の印象を持たれるかもしれない。


物を観る目があり、美術を学んだ人達は、一つ一つ細かな部分をチェックして、こう言うかもしれない。


「なんだ。ダ・ヴィンチは、大したことないな。
これくらいの絵なら自分でも描けそうだ。」と……。



【他の人には、真似出来ないような、レオナルドでしか表現出来ないような、神秘な何かがある。】

それが、レオナルド作品である。



私は、サルバトール・ムンディに、神秘な何かを感じることが出来ない。


私の目のほうが、ふし穴なのか?



ここ3ヶ月くらい、ずっと同じ言葉が降り続けている。


「科学の目よりも、人間の視覚」



朝は、無理難題なメッセージが降りて来たけど、

私自身の意見は、色々なインチキを百も承知で、飾れば良いと思う。


あれを、レオナルド作品とは認めない。

【権力者達が、いかに悪質なことをしていたかを、晒す恰好の的】
になれば良いとは思う。


人間の視覚は、必ずや開花する。

レオナルドは、黙ってはいない。
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