🌟真理の扉

第124章 2018年7月 この世に警告を鳴らす。

トート神は、教えてくれた。

トート神は、教えてくれた。


多様性の原理をもって

この世の中を観察する。



●アルバトロスは、早く長い距離を飛べる。

●人間は、(当たり前だけど)単独で、空を飛べない。




蜜蜂のハニカム構造は、自然に順応した

優れたシステムである。



●人間社会は、腐敗しきっている。



多様性の原理をもって、この世の中を観察すると、

人間は、アルバトロス以下であり、

人間社会は、蜜蜂以下である。




日本人は、アルバトロスのことを、『阿呆鳥』と名付けた。



人間を恐れないから、捕獲しやすく、“阿保だから”だという。








トート神は、教えてくれた。


「多様性の原理をもって、この世の中を観察すると、早く長い距離を飛べない人間は、アルバトロスより、よっぽど阿保である。蜜蜂のポリスは、人間社会より、よっぽど優れている。」



トート神の声に耳を傾けていた。




ふと、金子みすゞさんの、


「私と小鳥と鈴と」の詩を思い出した。




　　　「　私と小鳥と鈴と　」
　　　　　　　　　　　　　
　      金子みすゞ

　　　私が両手をひろげても、
　　　お空はちっとも飛べないが
　　　飛べる小鳥は私のやうに、
　　　地面を速くは走れない。
　　　私がからだをゆすっても、
　　　きれいな音は出ないけど、
　　　あの鳴る鈴は私のやうに
　　　たくさんな唄は知らないよ。
　　　鈴と、小鳥と、それから私、
　　　みんなちがって、みんないい。