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第110章 全ては、一つ
久しぶりに旦那のこと。
しおりを挟む久しぶりに旦那のこと。
退院後、自然に普通の生活に戻っていった。私は、アルファポリスに日々の気付きとかを書き込むようなり、旦那に注意されるようになる。
「お前は、またネットばかり見て…
そんなことする暇があったら、掃除とか家のことをせよ。」
私は、いつもの調子で言う。
「駄目なんよ。今、大事なことしよるから、ちょっと待って。」
なかなか立ち上がらなかったら、旦那はイライラして
「家のことが一番大事やろうが。」
と言った。
それでも、私は、その場を立ち上がれない。
だって、言葉が降りて来ている時は、リアルタイムで交信しなければいけない。
後で書こうと思ったら、直ぐ忘れるから。
10年前は、夜中や、朝方、こそこそ鉛筆を使って交信していたが、今は、堂々としている。
旦那は、ついに怒る。
「そんなに大事なことなんか?いい加減にしろ。」
私は、ついに言う。
「今年は、どんな年か分かっとる?10年前に、レオナルド・ダ・ヴィンチと約束したんやから、今年は、頑張らないと!」
10年前を振り返る。
お前は、イタリア語が分かるんか?とか、お前は、頭がおかしいとか…二宮家の恥やから、つまらないことするなとか…
旦那には、散々言われたから、その言葉を出したところで、今は平気のへっちゃらだ。
しかも、私は、正々堂々と頭の手術をした。
脳外科にかかり、悪いところは治してもらったし、年のせいで物忘れが酷くなったくらいで、頭も精神も、どっこも悪くはない。
部屋は、ちょっと(イヤかなりか?)
散らかっているが、交信はリアルタイムでしなきゃいけないから、スマホを外せないんだ。
旦那の様子は、ちょっと変わった。
「もう、好きにせい。その変わり、今年だけだぞ。」
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