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第110章 全ては、一つ
『グッド・ナイト・サイゴン』
しおりを挟む上の人には、誰も逆らえなくて、どんな反論も、許されなかった。
いくら良い小説を書こうが、タブー的な内容が含まれてたら出版禁止になるし、
いくら良い音楽を作っても、反戦やら原発反対やらの内容が、NGワードになり発売禁止になったりすることもあった。
忌野清志郎さんも、東芝E M Iから、『COVERES』が、発売出来なかったもんね。
ところで、米津さんの『Lemon』を聴いたら、“鎮魂歌繋がり”ってことで、久しぶりに、ビリー・ジョエルの『グッド・ナイト・サイゴン(英雄たちのレクイエム)』が聴きたくなった。
グッド・ナイト・サイゴンを聴くのは、何十年ぶりだろう?
ネットに、2006年のライブ映像があった。
高校生の頃、好きだったビリー・ジョエル、
髪は薄くなっていたが、ダンディな印象は、変わらない。( 私も年をとったし、年をとるのは、お互いさまか。)
高校生の頃は、知っている単語が、所々分かるだけで、グッド・ナイト・サイゴンの歌詞の意味は知らなかった。
《ベトナム戦争で亡くなった方の鎮魂歌》ってことだけは、タイトルと、時々分かる単語で理解してはいたが、当時の私は、それ以上の追求はなかった。
久しぶりに聴く曲…
親切なことに
『グッド・ナイト・サイゴン』は、日本語に訳された字幕付きだ。
衝撃的な歌詞に絶句した。
解説付きの和訳をして下さっていた方も見つけた。
ビリー・ジョエル Goodnight Saigon 和訳 ( 洋楽 ) - 洋楽の奇妙な和訳 - Yahoo!ブログ より転載
https://blogs.yahoo.co.jp/subaru360yss/54969855.html
ビリー・ジョエルの『グッドナイト・サイゴン』を和訳しました。
この歌はベトナム戦争の事を唄っています。
パリス・アイランドとは?
・アメリカ海兵隊の新兵訓練基地がある事で有名。
毎年、平均して1万7000人の男子学生と2500人の女子学生が、米軍の精鋭部隊の一員になる憧れを抱き、サウスカロライナ州パリス・アイランドにある海兵隊の訓練基地に行く。
戦闘や生存に関するいろいろな技能を身につけるため、彼らはここで数週間に渡る苦しい訓練を受けなければならない。
最終的に、約1割の男子学生と18%の女子学生が訓練を最後までできずに淘汰される。
サイゴン・ベトナムのホーチミン市の旧名。
ボブ・ホープ・イギリス生まれのアメリカ合衆国のコメディアン。
本名はレスリー・タウンズ・ホープ。
hash[ハッシュ]はスラングで大麻の意味があります。
ビリー・ジョエル
『Goodnight Saigon』
We met as soul mates on Parris Island
俺達はパリス・アイランドで一生の友として出会った
We left as inmates from an asylum
海兵隊の新兵訓練基地で訓練し同士として戦地に向かった
And we were sharp, as sharp as knives
俺達は研ぎ澄まされていた まるでナイフの様に
And we were so gung ho to lay down our lives
人間らしい暮らしを捨て去り敵を殺す為だけの訓練を猛烈に繰り返したからだ
We came in spastic like tameless horses
それでも俺達は調教不足の馬の様に震えていた
We left in plastic as numbered corpses
番号札の付いた死体袋に戦死者として入る事を想像してしまうからだ
And we learned fast to travel light
俺達はとにかく速く動けと叩き込まれた
Our arms were heavy but our bellies were tight
武器を持つ腕は重いがベルトがきつく感じる程 腹は満たされている
We had no home front, we had no soft soap
俺達に援護部隊は来ない 柔らかくて良い匂いの石鹸も
They sent us Playboy, they gave us Bob Hope
奴等が俺達に寄越したのは軟弱野郎と慰問に来たボブ・ホープだけ
We dug in deep and shot on sight
深く穴を掘り敵を狙い撃つ
And prayed to Jesus Christ with all of our might
俺達の勝利を願いイエス・キリストに祈る
We had no cameras to shoot the landscape
俺達は景色をカメラで撮る事も無く
We passed the hash pipe and played our Doors tapes
大麻のパイプを皆で回しながら吸う ドアーズをテープで聴きながら
And it was dark, so dark at night
恐ろしく暗い場所 夜の闇が辺りを包む
And we held on to each other
俺達は互いに支え合いながら
Like brother to brother
そうだ まるで兄弟の様に
We promised our mothers we'd write
何とか生き延びて母に手紙を出し続けると約束したんだ
And we would all go down together
だが俺達は皆倒れてしまうだろう
We said we'd all go down together
俺達は思わず口にする 『きっと生き残れない』
Yes we would all go down together
そうだ 俺達は誰も生き残れない
Remember Charlie, remember Baker
死んだ仲間チャーリー そしてベーカーを思い出す
They left their childhood on every acre
彼等は青春時代を生きた故郷の景色の中にその姿を残す
And who was wrong? And who was right?
誰が悪い?誰が正しい?
It didn't matter in the thick of the fights
激しい戦いの中ではそんな事どうでも良くなる
We held the day in the palm of our hands
昼間は俺達が有利に戦いを進める
They ruled the nights, and the nights
だが夜は奴等の独壇場だ 夜は奴等に支配されている
Seemed to last as long as six weeks...
泥沼の戦いは長く続くように思えた・・・
...On Parris Island
・・・パリス・アイランドの訓練を思い出す
We held the coastline, they held the highlands
俺達は海岸線を手中に収め奴等は高地を手中に収めた
And they were sharp, as sharp as knives
奴等は鋭利な刃物の様だった 研ぎ澄まされたナイフの様な
They heard the hum of our motors
奴等はモーターの音を聞いた
They counted the rotors
奴等はヘリコプターの数を数えた
And waited for us to arrive
俺達を待ち伏せする為に
And we would all go down together
皆死んでしまうのだろう
We said we'd all go down together
皆が口にした 『俺達は生き残れない』
Yes we would all go down together
そうだな 俺達は助からないのだろう
※ 転載終わり
壮絶な戦いの様子が、まるで小説のように語られ、それに、メロディが乗っかっている感じだ。
戦争は、こんなにも悲惨なんだ。
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