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第110章 全ては、一つ
元々は、一つだったんだから。
しおりを挟む見知らぬ誰かが
同じ時、別の場所で
同じ月を眺める。
見知らぬ誰かが
同じ時、別の場所で
同じ曲を聴く。
見知らぬ誰かが
同じ時、別の場所で
涙を流す。
見知らぬ誰かが
同じ時、別の場所で
同じ夢を見る。
元々は、一つだったんだから。
そうなるのは必然。
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