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第106章 繋がっていく 8 八 蜂 ハチ
身を寄せた場所が、以前のパトロンの敵
しおりを挟むスペインの北東部,ピレネー山脈の西寄りに南北にわたって存在した、
ナバラ王国という国家があります。
1515年、ナバラ王国をスペインに奪われ、カタリナと夫フアンは、フランスへ逃れ、以後はバス=ナヴァール(仏:Basse-Navarre)と呼ばれる残余の領土のみを、フランスの保護下で保つことになりました。
(※ フアン3世は、1516年6月14日、
カタリナは、1517年2月12日に亡くなっていて、お二人が亡くなられた時期は、非常に近いです。)
カタリナが、夫を連れて、自分の実家であるフランス王家に身を寄せたように、
政略結婚に利用されたが為に、パトロンを失ったレオナルドが、フランスに擁護されたのは必然です。
皮肉なことに、その国(王族)は、前のパトロンであるルドィーコ・スフォルツァ(イル・モーロ)の敵でした。
フランス王家がローマ教皇(レオ10世)と手を組み、権力が強固となるのを阻止しようとしたスペイン王家の陰謀が、
ジュリアーノの死に、絡んでいるのでは?と推測しましたが証拠はありません。
いずれにせよ、レオナルドは、フランスよりも、イタリアに思い入れが深いです。
しかしながら、ルーブルにモナ・リザはある。
アルプス山脈を越え、フランスに渡ったレオナルド…
僅か2年の月日が、モナ・リザの運命を変えました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの故郷の美術館に、リ・クリエイトした、モナ・リザ(世紀の美女と言われていた時代の全盛期のビジュアルのもの)を飾りたい…
それが、私の死ぬまでの夢です。
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