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鏡子 (きょうこ)

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第106章 繋がっていく 8 八 蜂 ハチ

2004年、2009年、私とレンブラントさん

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古いブログを読んでいたら、あんなこともあった、こんなこともあったと、再確認出来る。

極端な話、忘却の彼方となってしまう記憶もあり、それを掘り起こすことが出来るのでブログは便利だ。

2004年は、アテネオリンピック、『絵画芸術』来日で、フェルメールとの再会を果たした、それだけではなかった。

2004年、2009年のレンブラントさんとの思い出話も、私は、ブログで書いている。


ブログタイトル

「新月の日の奇跡」

2011/05/20 19:37



2009年9月、シルバーウィークにて、家族旅行をした。 
家族旅行といっても、私とベビーちゃんは、ほとんど別行動で、泊まるホテルだけ一緒という内容で計画されていた。 
私は京都市美術館で、フェルメールの絵画『レースを編む女』を、どうしても観たかった。ダンナが、私の意志を尊重してくれたから、私は、念願のその場所に行くことが可能となった。 
ちなみに、ダンナと上の子二人は、甲子園のキッザニアに足を運んだ。 
私は、とても嬉しかった。フェルメールの絵に出会えるのは、5年ぶりだった。 
そう奇跡が起きたあの日、あの時 
2004年絵画芸術 
300年前の父親の背中ミラクル体験 


今回は、ルーブル美術館展で起きたミラクル体験の話をしようと思う。 

後に知った話であるが、その日は新月だったらしい。 


9月18日の正午前、ついに私は京都市美術館の前にいた。 
お腹は空いていたが、そんなことなど、とりあえずどうでも良かった。 
私は浮き足立った感情を抑えることが出来ず、長い列で順番を待つ時間が、とても、とても長く感じられた。 
次男は、私の背中で、すやすやと眠っていた。ずしりと重いということだけ、辛抱すれば、ベストなコンディションだと思った。 


40分くらいは順番を待ち、やっと会場となった。 
会場を入ってすぐの話である。 
私は、またしてもミラクル体験をすることになった。 
入り口から進路に沿って歩いたら 
レンブラントの『自画像』が展示されてあった。 
私は、じっと絵を見つめていた。 

すると 
一瞬 
奇跡が起きた。 
絵は、右目が、右方向に、そして左目が、やや前方を見るように描かれていた。 

私は、レンブラントの視線を中心に考えて、彼にとって左側に立っていた。 

彼の目は
ぎょろりと 
こちらを向けた。 

その後
彼の魂は私に語った。

「よく来たね」 
私はその瞬間 
涙が 
あとから あとから 
溢れて止まらなくなった。


私は、レンブラントの肖像画の前に立ちすくんで 
ただ 
ただ 
泣くばかりだった。 
レンブラントは、1606年にレイデンで生まれて、その後1631年にアムステルダムに移り住んだ、偉大な画家である。代表作は、『夜警』集団肖像画として有名だ。 


昨年末頃より、様々な記憶が、繋がった時、レンブラントのことも調べていた。 
フェルメールの家とレンブラントの家は、案外と近かった。(地図で見ると近く感じたが、実際のところはどうか?オランダに行ったことがないので不明)
レンブラントさんは、私のことを、覚えてくれていたのだろうか?嬉しくて、嬉しくて 感動して
その場を離れ 
別の展示作品を観ても 
涙が暫く 
止まらなかった。 
ようやく 
涙が止まった頃に 
フェルメールの 
『レースを編む女』が 
目の前に現れた。 
感動して…またまた泣いてしまった。 
『レースを編む女』は、小品の多いフェルメールのなかでも小さい部類に入る。 

小さな作品ではあったが、存在感は、たっぷりで、ひときわ 輝いていた。 
逆に小さな作品であるからこそ… 
小さな宝石箱の中身を観るような感覚となり 
心を奪われる。 
『レースを編む女』は、その完成度の高さゆえ代表作のひとつに数えられる珠玉の1点である。 

緻密な描き方の中にも、赤と白の糸の部分は、絵の具をそのまま垂らしたのではないか?と思わせるような斬新な描き方をしていた。 

完璧な作品!! 
私は、京都まで来て本当に良かったと思った。 
フェルメールの作品以外でも、素晴らしい作品 は数多くあり
絵画を堪能することが出来て 
本当に良かった。
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