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鏡子 (きょうこ)

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第106章 繋がっていく 8 八 蜂 ハチ

あくまでも、モナ・リザは、レオナルドが自分の為に描いた絵であるという認識を深める必要がある。

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※ 再投稿内容


『旅するダ・ヴィンチ、モナ・リザと共に』

2018/05/03 00:31



モナ・リザが、

77 cm x 53 cm の小さな作品だなんて、数年前まで知りませんでした。




自分の書いた文章を検証してみます。


そんな小さな作品なら、風呂敷のような大きめの布で、包んで持ち運んだら楽だし、
勿論、旅にだって持って行けますよね?



2009年の6月に私がI先生宛てに書いたメールの文章を振り返ります。

「旅の間に手直しをして、なかなか完成できなかった作品もあります。『聖アンナと聖母子』です。柱を額縁に見たてた『モナ・リザ』の絵を飾り、それをいつも眺めながら、寝食を共にし、『聖アンナと聖母子』の手直しをしていました。」



柱のあるモナ・リザを
模写で検証してみます。


確かに、柱があれば、
柱さえあれば、額縁なんて必要ないと思います。

遠近感も出て、すごく良い感じです!


おそらく、ダ・ヴィンチは、自分自身の為にモナ・リザを描いていたから、
それで良かったのでしょう。


しかも、77 cm x 53 cm の小サイズなら、いつでもどこにでも、その絵を持ち運び、その絵を眺め、旅する時も、
寝食を共にすること可能です。


一方、聖アンナと聖母子は、168 cm × 112 cm (66 in × 44 in)と、モナ・リザに比べると、かなり大きなサイズです。


勿論、これは完成作品


この作品に至るまでには、
素描を描いたり、習作をしたり、カルトン等も仕上げていたでしょう。



私が筆記した文章の『聖アンナと聖母子』は、おそらく、素描、習作、カルトン等の段階だったと思います。


モナ・リザを、小脇に抱え旅をするダ・ヴィンチ


そしてそれを壁に、柱のあるモナ・リザを立て掛ける。


モナ・リザは、ちっとも微笑んでいないように見える時もありました。


そうやって、来る日も来る日も、
ダ・ヴィンチは、その絵『モナ・リザ』と語らいながら、幾つかの作品に取り組んだのです。



模写と、ルーブル版のモナ・リザを見比べて下さい。



ルーブル版に、もしも柱があったら?

額縁に入れない状態の、柱のあるモナ・リザを観ることが出来たなら……


想像しただけでも、凄い絵だと思いました。


鳥肌ものの遠近感がでると思います。




ああ、その絵が観てみたかった。
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