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第106章 繋がっていく 8 八 蜂 ハチ
帆船と言えば、思い出す幼少期の体験
しおりを挟むグリーの日記でも書いたし、『前世からの誘い』というブログでも書き、そして、アルファポリスでも書いた内容…
帆船といえば忘れられない思い出がある。
※前世からの誘いより転載
木靴の少女の想い
2011/03/11 14:58
思い起こせば
私の時空を超えた旅は
幼き頃に見た
『ビンに入った帆船』から始まった。
あの時
胸が締めつけられるような感覚に襲われた。
私は、思い出したいのに思い出せない、大事な何かがあると感じた。
私は
探し出さなければならない何かがあると直感していた。
あの時は…
ただ
ただ
ビンに閉じ込められてしまった帆船を
哀しい目で見つめるだけだった。
曖昧な記憶
ぼんやりとした記憶
それなのに…
決して揺るがない記憶
そんな
不確かな記憶の欠片のなかに
私の魂が
求める故郷があった。
夢見て目覚め
木靴を探して走り出した。
私には
帰る場所がないと思い
遠くを見つめていた。
ひとりぼっちで
過去世の父との約束を果たしに来たのだから…
今でもウィスキーのCMの曲を聴くと切ない気持ちになる。追憶の感情が溢れ出し
胸が苦しくなる。
何百年経っても
誰かを愛した気持ちは変わらない。
好きだった誰かと再び巡り逢いたいと願う気持ちは
魂のどこかで
潜在しているのだろう。
人は誰でも
探し物をしながら生きているのかもしれない。
例え、不確かな記憶でも
それは、
魂の深い部分で
決して色褪せることはない。
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