🌟真理の扉

第97章 降りて来たメッセージを繋げる

真言密教について調べてみた。

お大師様の「真言密教」とほかの宗派の違い

https://ohenro.konenki-iyashi.com/category3/entry65.html


※ 全て転載文


お大師様（弘法大師空海）が開いた「真言密教」。
 
インドから中国を経て日本に伝わった、仏教は、その後さまざまな宗派が誕生しました。
 
真言密教も、もちろんそのひとつですが、ほかの宗派とは決定的に異なる点がいくつかあります。
 
四国お遍路をする上で、必ずしも必要な知識ではありませんが、知っていると「なるほど」と思うことは多いものです。
 
ここでは、「真言密教」について、カンタンにご紹介してみましょう。


「真言密教」って、何なの？


お大師様が唐（当時の中国の国名）に渡られたとき、密教の大本山・青龍寺の恵果（けいか）阿闍梨から、法灯を授けられ、日本に伝来しました。
 
密教とは、その名の通り、「秘密の教え」。その深い真理は、そう簡単には教えられない教えのため「密教」と名がつきました。その理由は、教理が複雑で難解なことに起因しています。
 
仏教は、お釈迦さまが開き、長い年月を経てさまざまな教理が研究されてきましたが、その最終段階に登場した密教はあまりにも深い教理です。
 
しかも、「真言」を唱えたり、「印を結ぶ」などの呪術的な要素も多分に含まれているため、正しく理解していない者が使うと、邪教のようになる恐れさえありました。
 
そのため、仏様の側が、相手の能力に応じて教える内容を変え、密教の深奥の教えは修行の最終段階に到達した者にしか教えません。
 
これが、「秘密仏教」＝「密教」と言われる由縁です。真言密教は、この秘密の教えに基づいて、「ご真言」を用いて仏様とつながる宗派といえるでしょう。
 

真言密教と、ほかの宗派の決定的な違いとは？
真言密教と、多宗派の決定的な違いはいくつかありますが、代表的なものをご紹介しましょう。
 
大日如来が最高仏
 
密教の最高仏は「大日如来」です。それまでの他の宗派は、仏教を開いたお釈迦さま（釈迦如来）や薬師如来、阿弥陀如来を教主と仰ぎ、救いを得ようとします。
 
薬師如来や阿弥陀如来は、過去生から積み上げた功徳によって如来となった「報身仏」で、人々を救うためにこの世に生まれてきたお釈迦さま（釈迦如来）は「応身仏」です。
 
「大日如来」は、この「報身仏」や「応身仏」を成り立たせている宇宙の「根源仏」で、この「根源仏」から直接教えを乞うのが「真言密教」の教えです。このように、根源仏と直接つながろうとする宗派は、ほかにはありません。
 
現世で仏になれる「即身成仏」の教え
 
仏教の宗派の多くは、「現世で積んだ善行が来世で報われる」「あの世で極楽に行ける」と説くのが基本ですが、密教はその点が異なります。
 
「現世利益」。つまり、現世で、「宇宙の根源仏＝大日如来と一体となることができる」と説いています。これには、「三密加持」という修行などを経る必要がありますが、その瞑想の中で「仏様と一体」になり、悟りの境地に達することができるといいます。
 
こうなってくると、修行を積んだ者にしか現世の利益は得られないことになりますが、実はそうでもありません。
 
密教の寺院に参詣することでも、ご利益を得ることができます。つまり、「四国お遍路」で札所を廻ることで、こうした仏様とのご縁を積み重ね、「即身成仏＝悟りの世界」へと近づくことができるというわけです。
 
仏様と直接つながる「真言」
 
真言密教の特徴のひとつ、「ご真言」は、仏様と直接つながる聖言です。「ご真言」は、ほかの宗派でも用いられますが、真言密教ほど「真言」と密接につながっている宗派はほとんどありません。
 
四国お遍路の札所では、仏様とつながるご真言を唱えますが、これも「仏様との直接つながる道を開く」意味があります。