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第40章 ダ・ヴィンチとフェルメールからのメッセージ
フェルメールブルー
しおりを挟むフェルメールブルー(天然ウルトラマリンブルー)ついて、専門的に知らべてみた。
※ 以外、転写文章
群青色(ぐんじょういろ)とは、やや紫みを帯びた深い青色。
ウルトラマリンブルー(ultramarine blue)と同一とされることもある。単に群青(ぐんじょう)あるいはウルトラマリンと呼ばれることもある、顔料のウルトラマリンブルーや顔料の群青とその色とを区別する場合は「色」をつける。なお、ウルトラマリンには様々な種類があり青色のウルトラマリンはその一つに過ぎない。
色名の由来
群青は本来瑠璃(ラピスラズリ)を原料とする青色顔料のことである。ラピスラズリの主鉱物はラズライトである。ルネッサンス期の西洋絵画など古くより、ラピスラズリを精製し使われてきた。ラピスラズリは古来アジアにおいては粉砕し用いられた経緯もある。ヨーロッパへはアフガニスタンから西アジアを経てもたらされたため、当初は大変に高価な貴重品であり、純金と等価もしくはそれ以上の価値で流通していた。ウルトラマリンという名前は海(marine)を越えてきた(ultra-)という意味である。この場合の海とは地中海をさす。和名の群青は「青の集まり」という意味である。
原料となるラピスラズリは非常に高価であったため、後世には代替品として藍銅鉱(アズライト)を主原料とした青色顔料が作られ、一般的に用いられるようになった。この顔料から得られる色もまた「群青」「ウルトラマリン」と呼ばれたため、やや混乱を招いている。さらには、現在では、カオリン・ソーダ灰・燐・木灰などを用いて作られる合成ウルトラマリンが多く使用されている。
この人工的な青色顔料は、1826年にギメ (Jean Baptiste Guimet)、1828年にグメリン (Christian Gmelin) によって開発された。これは天然ウルトラマリンに比較して鮮やかで、安価であることが特徴である。これらの経緯を経て、今日では真っ青のことを広く群青色とする傾向がある。
フェルメール「真珠の耳飾の少女」のターバン等に見られる青は、ラピスラズリより得られた天然ウルトラマリンブルーである。
天然ウルトラマリンはフェルメールの絵画において特徴的な色彩である為、フェルメール・ブルーの異称で呼ばれることもある。このフェルメール・ブルーは小田急60000形電車の塗装にも採用された。
ラピスラズリより得られたウルトラマリンブルーは最上の青として聖母マリアに捧げられた。このため、この青色にはマドンナ(Madonna)・マドンナブルー(Madonna blue)という別名がある。また、画家ラファエロが聖母マリア像を描き、その中でこの色を用いたことからラファエル(Raphael, ラファエロの英語名)という別名もある。
藍銅鉱を原料とした青色顔料およびその群青色は、バイスブルー(bice blue)とも呼ばれる。国鉄が制定した色に、青3号がある。これは「群青色」などとも呼ばれる。
「真珠の耳飾の少女」 ラファエロの聖母像近似色
ウルトラマリンの原料であるラピスラズリがそのまま色名となっている。これは日本では瑠璃色と同一である。また、藍銅鉱を原料とする色としては岩紺青が存在する(これは紺青とは異なる)。また、淡い群青色を表す白群という色名がある。
※転写終わり
フェルメールブルーとも言われるウルトラマリンブルーは
マドンナブルー(最上の青として聖母マリアに捧げられた色)だったのだ。
ラピスラズリを原料とした青色顔料、
最上級の青を好んだフェルメール
それは、聖母マリアに捧げられた青(マドンナブルー)でもあった。
永遠の、母なる愛
万物の源でもある母なる大地
母なる海のブルー、ウルトラマリン
遥かなるメッセージが、時代を超え脈々と、伝わる。
胸いっぱいに
聖なる母の愛を乗せ。
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