🌟真理の扉

第94章 モナ・リザを巡る宗教的背景

モナリザは、仮に付けられた名前

考え過ぎ、深読みし過ぎの類なら、ご了承を。


ヴェールを被ったフィレンツェの宮廷婦人のモデルは、ジョコンドの妻であると、ヴァザーリが『ルネサンス芸術家列伝』に記した理由は、
将来的に、スフォルツァ家の婦人の肖像画になることを阻止しようとした為…


後の世になり、権力者は、
その微笑む婦人に、宗教的にタブーな描写があることに気付く。


ローマンカトリックに傾倒していた権力者達は、それが決して宗教画にならないようにと、ヴァザーリ説を推し、『モナ・リザ』であることを確定しようとした。


モナ・リザ(リザ婦人)は、仮に付けられた名前である。


一個人の女性の名前なら、誰でも良かったのかもしれない。


彼らは、その絵が宗教画にならなければ、誰の名前でも良かった。