🌟真理の扉

鏡子 (きょうこ)

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第92章 美術界の変革を願う

『モナ・リザ』について、モデルは誰であるかという論議は必要ではない。

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※ 以前書いた自身のブログを転載

「モデルは誰であるかという論議は必要ではない。」

2011.02.23

世界各国の研究者の方々に大変、失礼な話ですが
未来は、モナ・リザのモデルは誰であるか?という論議は必要ではなくなると思います。

ダ・ヴィンチは受胎告知を描いた頃の年代に遡って、自分のルーツを探っていました。

母と引き裂かれた幼児期の辛い感情を思い出し、また、絵画芸術を志した自分を振り返りました。

自分の集大成ともいえる作品、それは『来世の母』でした。 

ダ・ヴィンチは、如何に天才と称されたとしても、自分は孤独な一人の人間であることを悟ります。

だから、来世に望みを託したのです。
モナ・リザは、母をモデルに描いたリッタの聖母(下絵)に通じ、それは、受胎告知を(仲間と共同で)描いた頃の、芸術に対する、真っ直ぐな志を持っていた自分に通じる絵でした。

それを原型とし、自分の顔に似せた絵を描き、自分の魂と母の魂を共存させた絵を描こうと思いつきました。

すると
す~っと
穏やかなる感情が生まれました。

ダ・ヴィンチは、来世の母の大いなる愛に包まれて幸せでした。

受胎告知のマリアの横顔や亡き母の面影や、ダ・ヴィンチ自身をパズルのように組み立てて、一見、肖像画のような女性を描きましたが、絵を描いている途中、義母の姿も蘇ってきたであろうと思います。

義母もまた、ダ・ヴィンチにとって大切な存在だったかもしれません。彼がジョコンダ夫人から強烈なインスピレーションを得て、その絵を描くことを思いついたのなら、モデルはジョコンダ夫人であるという説も、全くの間違いではないのです。

しかし
共通して
大切な
大切な
大切な
テーマが存在します。

それは
『来世の母』の受胎告知です。

ダ・ヴィンチは
全宇宙を包み込むような
美しく慈悲深い
聖母を描きたかったのだと思います。
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