🌟真理の扉

鏡子 (きょうこ)

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第89章 想いを繋げる

白昼夢

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デイ・ドリーム・ビリバー





白昼夢




そう言えば、2012年に、松本俊夫さんの展覧会に行ったけど、
あの時の美術展のタイトルは
『白昼夢』だったなぁと思い出す。







昨年亡くなられた松本俊夫さん、
モナ・リザ解明のヒントをいっぱい散りばめた短編映画を遺された。


展覧会のタイトル、『昼』の文字が、鏡文字であることにも興味をそそられる。


レオナルド・ダ・ヴィンチは、鏡文字を好んで使用した。
理由は、諸説ある。



白昼夢か…。


そう。
木靴を探したあの日も、白昼夢を見ていた。


寝ているか起きているか分からないような、現実と非現実の狭間で起きた、ふんわりとした夢心地の世界で、起きたての(目覚めたばかりの)私は、夢の続きの行動に出た。

- Daydream Believer  (白昼夢) -



アメリカのロックバンド、モンキーズが、『デイ・ドリーム』をリリースしたのは1967年



私が生まれた年




この事実を知ったのは、ネットからではない。

ネットが流行る、何年も前の話。
(正確な年代は覚えていない)


私が、この事実を教わったのは、11歳上の兄からだ。


実家はみかん農家、
結婚するまでは、よく家の手伝いをした。


みかんを採集する時も、
選果台でみかんの選別をする間も、ずっとラジオが流れている……




ある日、モンキーズの、『デイ・ドリーム』が流れてきた。

無口な兄が、ボソッと言った。


「この曲、ちーが生まれた年の曲や。」




モンキーズの、『デイ・ドリーム』は忌野清志郎さんに引き継がれ、忌野清志郎さんは、原曲とは違った内容の、母への想いを歌った。


引き継がれたデイ・ドリーム…


そして私は、大貫妙子さんの
メトロポリタンミュージアムという曲に導かれ、現実として
メトロポリタンミュージアムを目指した。



全てに、意味はある。


繋がっている。


何かは、別の何かと繋がる。



『天使のはしご』は、天と地を繋げる。












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