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第21章 私が訴えたいこと
経緯(あらすじ) 今から読まれる方へ
しおりを挟む私は、幼少期や小学生の頃、様々な不思議な体験をした。
夢で、フェルメールの『絵画芸術』と同じような場所に立っていて、私がお父さんだと思う、その人のビロードの服を触っていた。
夢から覚めて、私は木靴を探して走り出していた。
別の日に見た夢の話
私は、襞襟をつけた洋服を来たオランダ人達に取り囲まれていた。
「間違ったタイトルをつけられた絵があるから、お願いだから直して欲しい」とその人達は凄い勢いで私に詰め寄って来たのだ。
小学生のある時、私は、推理小説を映画にしたような夢を見て、大きな声で寝言を言った。
「眠る女は眠っていない」
他に、こんな記憶もある。
小学生の頃、私は呪文のようにある言葉を唱えていた。
「頬杖をつく女を探す。頬杖をつく女を探す。」と……
それから何年も月日は流れ、NHKのみんなの歌で「メトロポリタンミュージアム」を聴き、私はいつかメトロポリタンミュージアムに行こうと決めた。
そしたら、私が探している絵が見つかるかもしれないと思ったからだ。
現実として、私は1999年に、念願叶い、新婚旅行でメトロポリタンミュージアムに行くことが出来た。
そこで、気になって気にしなって仕方ない絵に巡り合った。
それは、頬杖をついている女性の絵だった。
『眠る女』は眠っていない。頬杖をついて恋しい人を思っている女性の絵である。(目は閉じているだけで居眠りをしているのではない。)
フェルメールは絵画に曖昧さを取り入れることを、こよなく愛していた。
『眠る女』は眠っているのか?眠っていないのか?それを絵画のなかの様々な情景を読み解きながら、推理していって、それを観賞するのが醍醐味であったはずの絵なのだ。
最初から『眠る女』と特定されてしまえば、フェルメールの絵画に対する意図や観賞の醍醐味が失われてしまう。
より多くの人々に、それを訴えたいと思い、私は、物語を書くことにした。
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