🌟真理の扉

第45章 白昼夢

一番美しい次元

不意に思った。

まるで、白昼夢のように、
現実と非現実の区別が付かないような、そういう次元のなかに、
この世に生きている私たちと、死者とを繋ぐ扉のようなものが存在するのかもしれない。

曖昧であり、現実か？
一ときの幻を見たのか？
判断出来ないような不思議な次元…


オランダ語でその次元を表現するとさしたら、『フゼラフ』な美しき世界…




そんな次元が仮に、存在するとしたら？



そこは、最も美しい次元だと思う。





生と死が共存している場所…



時は、前にも進まず、後戻りもしない。




時は、白昼夢を見たその間だけ



止まった場所から



永遠性へと誘われる。





叶わない想いのなかにこそ



その中に、永遠なる輝きを持つ。