★ ❸直径3cmの偉大なお母さん(実話の物語)

直径3cmの偉大なお母さん

幼虫から蛹へ

温度管理には気を付けた。

幼虫は、無事には冬を越せるだろうか？

私は、いつも見守るだけ。
息子が飼っている様々なクワガタたちは、私が忙しくしている間、いつの間にか成長している。

何か変化があるたび、私は、いいとこ取りみたいに、見せてもらう。


まだまだ肌寒い春の季節、
幼虫たちは、蛹になった。


そして、無事成虫となる。


蛹の頃、一度、息子に質問した。


「ねえ。ねえ。ヒラタクワガタかな？コクワガタかな？」


息子は、言った。


「たぶん、ヒラタ。蛹のかんじから見て、ヒラタだと思う。」


「でも、まだ、分からんで。」