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5Gを制する国が世界を制す!?5G一番乗りはどこだったのか!?

2019年07月12日 09時00分



■おっと!5Gでフライング!?

我々の生活がガラッと変わると言われている5G(第5世代)次世代移動通信サービス。5Gを制する国が世界を制す!?とまで言われていますが、おとなり韓国のSKテレコム(とKT、LGユープラス)など韓国大手3社が世界に先駆けて、今年4月3日夜からスタートしました。

実は世界一番のりを目指して準備していたのは、アメリカのベライゾン社だったそうなのですが、韓国が予定を早めてフライングしたため、ベライゾンも前倒しして韓国から遅れること2時間後の4日午前1時(日本&韓国時間)にアメリカ中西部のイリノイ州シカゴとミネソタ州ミネアポリスの一部地域でスタートさせましたが、世界一番乗りは韓国に先を越されてしまいました。

■もはや家庭用光回線よりも早い・・・

5Gは現在我々がスマートフォンが使っている4Gの約10倍~100倍の通信速度の「10~20Gbps」で通信ができる近未来の通信システムです。現在、一般家庭に敷かれている「光回線」で一番早い「NURO光」でも、10Gbpsですから、それ以上の速さを移動体通信(無線)で実現するものです。

ちなみに5Gになると、一度に10G~20Gbpsもの通信速度を出せるようするために、広い周波数帯を用意する必要があります。そこでこれまでの周波数帯に加えて「6GHz帯」以上の帯域幅が広く取れる高い周波数帯を全世界統一で使えるようにしようとしてきました。日本では28GHz帯を準備(ほかにこれまでの3.7GHz、4.5GHz帯も強化)。韓国も28GHz帯は共通で、ほかに3.5GHz帯を活用するようです。

■5Gが普及すれば世の中がガラリと変わる・・・

ところでご存知かもしれませんが、電波は高い周波数になればなるほど「直進性」が強くなり「遠くへ飛ばなくなる」という性質を持っています。これまでは技術的な問題で、高い周波数はこうした公衆通信にあまり向かなかったわけです。それがここ数年の技術革新で一気に高周波を活用した高速通信が可能となってきたということも、5Gへの移行が現実のもとのなってきたというわけです。

5Gは「高速大容量」「超低遅延」「多数端末接続」という特徴があります。まず5Gになって大きく変革が起きるのが「自動車業界」と言われています。自動運転車やコネクテッドカーが普及していき、乗りたいときにいつでも空いた車を呼び出せるようになれば、自動車を「所有する時代」から「共有する時代」に変わってしまうのではないかと言われています。

また5Gが普及することで、全世界の「監視カメラの目が格段に良くなる」と言われています。世界中の監視カメラのデータが5Ḡネットワークで瞬時に共有されることで、犯罪を未然に防ぐことに役立てたり、人探しなどが誰でもすぐにできるようになります。

もちろんエンターテインメントの世界でも、ライブ・コンサートの多数会場で同時生配信があたりまえとなり、入場料を安く抑えられるようになったり、別々の場所にいるアーティストがネットワークでひとつの音楽や映像の製作をするようになるため、映像の制作費が抑えられ、その結果ダウンロード料金も安くなるというわけです。

■ラグビーワールドカップで5Gお披露目・・・

韓国では4月3日のスタート時に、人気アイドルグループのエクソ(EXO)のメンバーなどが最初の加入者として感想を発信したそうですが、アメリカも負けじと実際の場所でのフィールドテストの結果を発表。なんとダウンロードの実行速度は762Mbpsを記録し、動画やアプリが一瞬で落ちてくる実感を受けたということです。これでも十分家の光回線を上回る実行速度です。

そして日本でも5G回線のキャリア各社への周波数割当はすでに正式に発表されており、2019年秋のラグビー・ワールドカップ日本大会で試験的に提供される予定になっています。割り当てられた周波数帯は3.7GHz、4.5GHz、28GHzの計10枠。NTTドコモとKDDIが3枠、ソフトバンクと楽天が2枠獲得したということです。2020年春の正式スタートからわずか3年で4Gと5Gが逆転すると言われる状況の中、世の中のさまざまな機械やモノが通信でつながる世界とはどんなものになるのか想像が絶えません。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

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