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1997年の具体的な文書を見つけた。
米国、国務長官の具体的文書を見つけた。
しおりを挟む米国防総省文書
拡散:脅威と対応
(抄訳)
(1997年11月25日発表)
国防長官のメッセージ
第一部:地域拡散の挑戦
地域拡散の挑戦
北東アジア
南アジア
中東と北アフリカ
ロシア・ウクライナ・カザフスタン・ベラルーシ
<一国の利害を超えた脅威(略)>
<第二部:国防総省の対応(略)>
<専門用語解説、課題図書紹介、用語解説、グラフと表(略)>
国防長官のメッセージ
古代、ギリシャの都市国家は、ヤニや硫黄の毒煙で敵を攻撃した。同様に、中国の武人たちは、敵にたいして砒素の混じった煙幕を流した。中世には、包囲した都市にたいする戦争の武器として病気が使われた。第一次世界戦争で、アメリカの歩兵は、焦がすようなマスタードガスの悪臭を浴びた。この10年、イラクは、イランと自国の国民にたいして化学兵器を使用した。技術が進歩し、国境が透過的で世界が狭くなったもとで、大量の疾病と死、破壊などを引き起こす能力は、今日はるかに大規模なものとなっている。ビン一本の化学物質、伝染病を引き起こす一群のバクテリア、あるいは原始的な核爆弾を手にした狂人がたった一人で、あるいは狂信者の一団がたった一度悪意ある行動に出るだけで何万もの人々を脅し、あるいは殺すことができるのである。
これらは、遠い未来の、あるいは無理にこじつけたシナリオではない。それらは現実のシナリオであり、この場でいま起こりうるものである。大量破壊兵器はすでに、新たな所有者たちの手に広がっている。次の千年が近づくにつれ、アメリカ合衆国が次のような状況、すなわち、地域的な侵略者や三流の軍隊、テロリストグループ、はては宗派集団などが、配備されているわれわれの部隊やわが国の国民にたいして核兵器、生物兵器あるいは化学兵器を使用し、あるいは使用脅迫をおこなうことによってさえ、不釣り合いに大きな力を行使するような状況に直面する見通しはいっそう高まっている。
アメリカの軍事的優位は、この脅威からわれわれを完全に守るものではない。実際、新たな戦略的環境のもと、逆説的だが、アメリカの軍事的優位が、われわれにたいして非対称的挑戦をおこなう動機を敵に与え、核・生物・化学兵器による攻撃の脅威を現実に増大させている。これらの兵器はアメリカ国民にたいするテロの道具として使われるかもしれない。交戦のなかで、これらの兵器は空軍基地や港など、アメリカと同盟諸国の脆弱な部分にたいして使われるかもしれない。それらはまた、戦場でアメリカの優位に対抗し、圧倒的に優位なアメリカの通常戦力と戦力投入能力とを無力化するために、あるいは、紛争へのアメリカの介入を抑止するために使われるかもしれない。
これらの兵器は国際安全保障にたいして重大かつ緊急な脅威をあたえる。1997年5月の「四年毎国防計画見直し報告 (Report of the Quadrennial Defense Review)」は、アメリカの立案者が、化学・生物兵器の使用が「将来の交戦の有力な条件となる」こと、さらに、これらの兵器や核兵器が、「アメリカの作戦や兵たんを撹乱するために紛争の早い段階で」使われる可能性が高いことなどを想定しなければならない、と結論づけている。
この脅威にたいして、ひとつだけで間に合う防衛手段はない。それは、慢性疾患にたいするのと同じように扱われなければならない。われわれは最初の合図や兆候に常時、油断なく注意し、無数の対応方法を用いる用意と能力を備えていなければならない。
拡散対抗構想によって、国防総省は、これらの兵器の入手、製造、保持を防止する政府をあげての努力に貢献している。この構想は、これらの兵器やそれと結びついた運搬手段で脅迫し、あるいは使用する敵に打ち勝つよう、友好・同盟諸国と連合して、米軍の装備を整え、訓練し、準備させるものである。
この、新版「拡散:脅威と対応」は、地球的な拡散の本質に関する情報を最新のものとし、アメリカ国民と軍、同盟国にたいするこの増大する脅威に対抗するために国防総省が遂行している政策と計画を説明するものである。
ウイリアム・S・コーエン
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