この世の中は、裸の王様社会

鏡子 (きょうこ)

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この世の中は、メビウスの輪のようだ。

叫び声は、なかなか届かなかった。

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私は、大声で叫んだ。

「神さま、出てきてよ。非常事態なんだから。」


私の叫び声は、神さまに、なかなか届かなかった。


もしかして、神さまは、聞こえないふりをしていただけかもしれない。


「勝手気儘な人間達に、よほどおかんむりなのか。

むりもあるまい。」


私は、諦めたふりをして、その場から立ち去った。



実は、「そうだ!良いことを思いついた」とばかりに、
名案が閃いたから、その場から離れただけだった。





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