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第3章 魂の歴史
私は、何故、木靴を探したのだろう?
しおりを挟む小さな私は、どこにも木靴がないことに失望して、暫くの間、呆然と立ちすくんでいた。
このことを、改めて振り返ってみる。
何故、私は木靴を探していたのだろう?
今、私は、気付きを得ている。
私は歪められた歴史の本当の真実を知っていた。
だから、あの日あの時、ふいに過去世の私が現れたのだ。
偉大な芸術家の魂に二度も繰り返された悲劇、
その真相を私は知っていた。
それを世の中に伝えなければならない…
その使命を持って私は、この世に生を受けたのだ。
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