2017年頃〜 モナ・リザ新たなる出発［2024.02.12完結］

第5章 モナ・リザの考察

モナ・リザは、ワンネスの道しるべ

ヴィンチは、様々な発展的思想や悟りの境地から、
自分の為に描いた母の姿を、最終段階として、
普遍的な全ての母の姿へ変えていったのだと思う。

ダヴィンチは、
「宗教というものは、所詮、人民をコントロールする道具にすぎない」そう思っていた。


しかし、神は紛れもなく存在する。


モナリザは、結局誰だったのか？


それは…


ワンネスへの道しるべ

普遍的な母



結局のところ、モナリザは、誰の姿でもない。


しかし、

モナ・リザは、私である。
モナ・リザは、あなたでもある。


「自他の境がない」



それがモナ・リザ



「人間と神の境もない」


それがモナ・リザ


 
そして、それは


「神と仏の境もない」


モナ・リザは、ワンネスへの誘い、

ワンネスへの道しるべである。



まわりまわって、
探求し続けた人々は、
ようやく理解する。



誰の姿でもない絵画は、誰の姿でもある絵画だと気付きを得る。



あの絵画は、鑑賞者にとって、変幻自在なモデルとなる。



誰の姿でもない絵は、誰の顔にもなり得るのだ。



元々あの絵は、ダ・ヴィンチが
自からへの慰めの為に描かれた絵画だった。


自分の魂と、母カテリーナの魂を、 融合させ、来世での再会を神に祈った、自分自身の慰めの為に描いた絵画だった。


来世で、巡り合う
来世の母の姿、それが本来のテーマだったはず。



しかし、最終的にダ・ヴィンチは
来世の母を、自からだけの(来世の)母に留まることなく、世の人々に普遍的な光を与える
全てに通じる母の姿にさせた。