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二つの死闘
第百九十七話 闘技場の死闘④
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佑月が見事勝利した一方でそのころ、闘技場では一進一退の攻防が繰り広げられていた。ブライアンの能力の強大な氷の壁で空気中の温度が下げられて、火が燃え上がるのを、ある程度食い止めて、視界が晴れてきた。
これを好機と見たメリッサは皆の状態を確認する。
「みんな、無事か!?」
「ああ私は何とか無事だが、しかし……他のみんなは……」
シェリーの答えに、メリッサは周りを見渡した。ユリア、ダイアナ、ミーナは蛇にかまれて毒の高熱に苦しんでいる。アデルは怯えて戦闘に参加するつもりはないらしい。
まともに無事なのはメリッサと、シェリーと、自分で自分を回復していたレイラ。そして壁になっているブライアンだけだった。
「レイラ! 皆の回復を!」
「で、でもこんな風じゃあ、立っているのが精一杯で……」
くっ……、と呟き、メリッサは唇をかんだ。やはり佑月がいないと状況を逆転するのは難しいか。
あいつがいればどんな危機的な状況でもひっくり返してみせた、まさにジョーカー、トリックスターだ。
と、メリッサは考えこんでいた。なら、どうする。今の戦力でこの状況を打開しなければならない、佑月ならどう考える……? そうメリッサが悩んでいたが、敵はそんな状況を待ってはくれない。
「おい! ブライアン、貴様、そいつらを裏切ったのではないのか!」
女白騎士リーズは言った。対しブライアンはまごつきながらも、
「僕は、僕は、みんなの仲間だ、見捨てることなんて……」
との精一杯の答えだったが、シェリーは不満らしく舌打ちをした。リーズはそれを見て、笑い始める。
「ははは、裏切り者がまたもや裏切るか! ずいぶん腰が軽いハエだな。まあいい、レドール! 蛇を使って、こいつを始末しろ! 邪魔者が出来た」
「ああ、そうするか!」
レドールはそう言って手のひらをブライアンに向けてかざして、無数の蛇がブライアンを襲う! メリッサたちにそれを止める手段はなく、ブライアンの肩を毒蛇たちが噛みついた!
「ぐぅう!?」
「ブライアンさん!」
レイラは動揺して叫んだ。だがブライアンは氷の壁を保つよう膝をつきながらも手を前にして、必死に耐えていた。
「僕はみんなを裏切ったんだ、でも、僕がみんなを守らないと……!」
「ブライアンさん……!」
彼の言葉にレイラは涙ぐんでいた。わずかの時間であったが、メリッサは冷静に戦況を整理し、打開策を思いつく。
「そうだ、レイラ! あのリーズという奴を狙え、あいつを撃てば少なくても風はやむ。レイラできるな!」
「わかりました、やってみます!」
そう言うとレイラは暴風の中、何とか中腰でAKMを構えてリーズに向けて撃つ! 彼女はぎりぎりのところでそれをかわすが、竜巻は収まった。だがこれでは、レイラは回復に回れない。メリッサは、何とかリーズを始末するべく指示をする。
「良いかよく聞けレイラ。佑月は優れた銃の使い手だ。でも、それはただ狙撃ができるだけではない。こういった逃げる相手でも、弾をばらまいて、相手を足止めし、狙い定めて相手に致命傷をあたえて勝ってきた。
これをお前もできるはずだ。お前しかいないんだ、やって見せろ!」
「わかりました!」
レイラは佑月と言われて、彼を慕う気持ちと彼の動きを思い出した。あの人ならこう予測して、こう狙って……。なら、いけるはず──!
最初はたどたどしい銃撃戦を繰り広げたが、徐々に佑月の生霊が乗り移ったかのように、ソルジャーとしての能力を垣間見せた銃撃を仕掛けた!
「くっ⁉」
リーズはばらまかれた銃弾を足にかすめてしまい、わずか一瞬の間であったが、立ち止まってしまう。それを見たレイラは彼女に対し非情な銃撃を加える!
「これで、終わりだ──っ!」
火の烈風がおさまり、辺りは静かになった。慈悲のない規則正しい銃弾の音の後、リーズの心臓がある胸の部分に、血が広がっていく……!
「う、うわあああ! なんだ、これはっ、なんだこれは、あああ──っ!」
「やった!」
レイラとメリッサとシェリーの声がハモった! あの勇ましかったリーズが無様に転げまわって、そして痙攣をしながら光に包まれていく。
「よくやった! レイラ!」
メリッサの言葉に対しレイラは静かに笑顔を返す。
「佑月さんの銃の訓練のたまものですよ、あの方は結構教えるのが上手ですから」
風がやんだ後、襲い掛かる火のついた木の根をかわしながら、レイラはまずブライアンへと駆け寄った。
「えっ、レイラさん何故……? ほかのみんなを先に……」
「貴方がいないとみんなを守れませんから」
状況を整理したメリッサはすぐさま皆に指示を出した。
「ブライアン! 協力するつもりなら、私の指示に従え! お前は傷ついている皆の盾となって後方を守れ。レイラ、ほかのみんなの回復を頼む! シェリーは敵の相手をしろ!」
「了解!」
チーム一丸となって戦いに挑む態勢が整う。やっとの状況打破にメリッサは満足していた。だが、相手もこれしきの事であきらめるような敵ではない。
「ケニー、傷は大丈夫か?」
エリックはもう一人の白騎士ケニーに尋ねた。彼女は息を切らしながら答える。
「まだ右手は使えないけど、左手で何とか剣は振るえる……!」
エインヘリャルは不死身の体で、時間がたてば次第に回復する。ケニーも同様だ。
「なら、攻撃を頼む! グローズ、能力を使え! レドールは援護を、このままだと相手が盛り返す、今のうちに畳み込め!」
一人失ったとはいえエインヘリャルは四対四、ヴァルキュリアは一人減って三対四。まだまだ戦いの行方はわからない。
「うぉぉ──!!」
大柄の鎧戦士グローズはシェリーに向かってハンマーを振り下ろす! しかしシェリーは容易くかわしたが、グローズは笑った。なんとシェリーの周りの石床が沼と化した。これがグローズ真の能力だ。
「何⁉ このままでは身動きが取れない!」
シェリーは敵の能力にはまってしまい、徐々に体が沈んでいく。地獄へと続く底なし沼。あがけばあがくほど、沈んでいく。
「レイラ! シェリーの援護を!」
メリッサは指示を送る。レイラは皆を回復した後、所定位置に戻り、グローズに銃撃をかけるが、筋骨隆々の生身で弾を受け止めた。
「なんで!?」
彼女の叫びとは裏腹に、グローズには耐久力があり、アデルが作ったAKMでは貫通力が足りなかったのだ。
チーム全体で相手に向かって一斉射撃を行うメリッサたち。だが飛び交う蛇や木の根を相手しながらでは弾幕が薄かった。無論、アデルは傍観していた、状況が悪いと思ったのだろう。
その時、こちらの隙を窺っていたリーズがシェリーに向かって剣を振り下ろす! シェリーはそれを、
「こなくそ!」
と言って受け止めるが、何せ足が沼に取られている。手がふさがってしまった彼女へと容赦なくグローズのハンマーが襲い掛かる!
「ぐあっ!?」
「シェリー!」
メリッサの動揺の声も当然、沼に埋まったまま、シェリーの右半身がふっとんだように、潰されてしまった。何とか息があったが、まともに戦える状況ではない。
あせって腹立ちまぎれにメリッサは大声で叫んだ!
「なにやってんだ、佑月早くしろ──っ!! もう持たんぞ──!」
やっぱり佑月さんがいないと私たちは駄目なんだと、恐怖で手が震えていたレイラ。覚束ない銃撃ではシェリーに向かうリーズの剣は止められない。シェリーは「もうだめか……」と絶望にあきらめかけた、その時だった──!
「えっ⁉」
シェリーは目を疑った。リーズの頭が、遠くで鳴り響いた銃声と共にふっとんだのだ──!
「これってもしかして……」
レイラは呟いた。
「ああ、そうだやっと来たか……!」
メリッサは銃弾の方向から場所を予測して、遠い教会の鐘楼塔に目をやる。シェリーは満足げにそちらの方へと顔を向ける。
「待たせ……やがって……うすのろ野郎……!」
笑みを浮かべながら呟いていた。そしてみんなは彼の名を呼んだ!
「──佑月っ!!」
これを好機と見たメリッサは皆の状態を確認する。
「みんな、無事か!?」
「ああ私は何とか無事だが、しかし……他のみんなは……」
シェリーの答えに、メリッサは周りを見渡した。ユリア、ダイアナ、ミーナは蛇にかまれて毒の高熱に苦しんでいる。アデルは怯えて戦闘に参加するつもりはないらしい。
まともに無事なのはメリッサと、シェリーと、自分で自分を回復していたレイラ。そして壁になっているブライアンだけだった。
「レイラ! 皆の回復を!」
「で、でもこんな風じゃあ、立っているのが精一杯で……」
くっ……、と呟き、メリッサは唇をかんだ。やはり佑月がいないと状況を逆転するのは難しいか。
あいつがいればどんな危機的な状況でもひっくり返してみせた、まさにジョーカー、トリックスターだ。
と、メリッサは考えこんでいた。なら、どうする。今の戦力でこの状況を打開しなければならない、佑月ならどう考える……? そうメリッサが悩んでいたが、敵はそんな状況を待ってはくれない。
「おい! ブライアン、貴様、そいつらを裏切ったのではないのか!」
女白騎士リーズは言った。対しブライアンはまごつきながらも、
「僕は、僕は、みんなの仲間だ、見捨てることなんて……」
との精一杯の答えだったが、シェリーは不満らしく舌打ちをした。リーズはそれを見て、笑い始める。
「ははは、裏切り者がまたもや裏切るか! ずいぶん腰が軽いハエだな。まあいい、レドール! 蛇を使って、こいつを始末しろ! 邪魔者が出来た」
「ああ、そうするか!」
レドールはそう言って手のひらをブライアンに向けてかざして、無数の蛇がブライアンを襲う! メリッサたちにそれを止める手段はなく、ブライアンの肩を毒蛇たちが噛みついた!
「ぐぅう!?」
「ブライアンさん!」
レイラは動揺して叫んだ。だがブライアンは氷の壁を保つよう膝をつきながらも手を前にして、必死に耐えていた。
「僕はみんなを裏切ったんだ、でも、僕がみんなを守らないと……!」
「ブライアンさん……!」
彼の言葉にレイラは涙ぐんでいた。わずかの時間であったが、メリッサは冷静に戦況を整理し、打開策を思いつく。
「そうだ、レイラ! あのリーズという奴を狙え、あいつを撃てば少なくても風はやむ。レイラできるな!」
「わかりました、やってみます!」
そう言うとレイラは暴風の中、何とか中腰でAKMを構えてリーズに向けて撃つ! 彼女はぎりぎりのところでそれをかわすが、竜巻は収まった。だがこれでは、レイラは回復に回れない。メリッサは、何とかリーズを始末するべく指示をする。
「良いかよく聞けレイラ。佑月は優れた銃の使い手だ。でも、それはただ狙撃ができるだけではない。こういった逃げる相手でも、弾をばらまいて、相手を足止めし、狙い定めて相手に致命傷をあたえて勝ってきた。
これをお前もできるはずだ。お前しかいないんだ、やって見せろ!」
「わかりました!」
レイラは佑月と言われて、彼を慕う気持ちと彼の動きを思い出した。あの人ならこう予測して、こう狙って……。なら、いけるはず──!
最初はたどたどしい銃撃戦を繰り広げたが、徐々に佑月の生霊が乗り移ったかのように、ソルジャーとしての能力を垣間見せた銃撃を仕掛けた!
「くっ⁉」
リーズはばらまかれた銃弾を足にかすめてしまい、わずか一瞬の間であったが、立ち止まってしまう。それを見たレイラは彼女に対し非情な銃撃を加える!
「これで、終わりだ──っ!」
火の烈風がおさまり、辺りは静かになった。慈悲のない規則正しい銃弾の音の後、リーズの心臓がある胸の部分に、血が広がっていく……!
「う、うわあああ! なんだ、これはっ、なんだこれは、あああ──っ!」
「やった!」
レイラとメリッサとシェリーの声がハモった! あの勇ましかったリーズが無様に転げまわって、そして痙攣をしながら光に包まれていく。
「よくやった! レイラ!」
メリッサの言葉に対しレイラは静かに笑顔を返す。
「佑月さんの銃の訓練のたまものですよ、あの方は結構教えるのが上手ですから」
風がやんだ後、襲い掛かる火のついた木の根をかわしながら、レイラはまずブライアンへと駆け寄った。
「えっ、レイラさん何故……? ほかのみんなを先に……」
「貴方がいないとみんなを守れませんから」
状況を整理したメリッサはすぐさま皆に指示を出した。
「ブライアン! 協力するつもりなら、私の指示に従え! お前は傷ついている皆の盾となって後方を守れ。レイラ、ほかのみんなの回復を頼む! シェリーは敵の相手をしろ!」
「了解!」
チーム一丸となって戦いに挑む態勢が整う。やっとの状況打破にメリッサは満足していた。だが、相手もこれしきの事であきらめるような敵ではない。
「ケニー、傷は大丈夫か?」
エリックはもう一人の白騎士ケニーに尋ねた。彼女は息を切らしながら答える。
「まだ右手は使えないけど、左手で何とか剣は振るえる……!」
エインヘリャルは不死身の体で、時間がたてば次第に回復する。ケニーも同様だ。
「なら、攻撃を頼む! グローズ、能力を使え! レドールは援護を、このままだと相手が盛り返す、今のうちに畳み込め!」
一人失ったとはいえエインヘリャルは四対四、ヴァルキュリアは一人減って三対四。まだまだ戦いの行方はわからない。
「うぉぉ──!!」
大柄の鎧戦士グローズはシェリーに向かってハンマーを振り下ろす! しかしシェリーは容易くかわしたが、グローズは笑った。なんとシェリーの周りの石床が沼と化した。これがグローズ真の能力だ。
「何⁉ このままでは身動きが取れない!」
シェリーは敵の能力にはまってしまい、徐々に体が沈んでいく。地獄へと続く底なし沼。あがけばあがくほど、沈んでいく。
「レイラ! シェリーの援護を!」
メリッサは指示を送る。レイラは皆を回復した後、所定位置に戻り、グローズに銃撃をかけるが、筋骨隆々の生身で弾を受け止めた。
「なんで!?」
彼女の叫びとは裏腹に、グローズには耐久力があり、アデルが作ったAKMでは貫通力が足りなかったのだ。
チーム全体で相手に向かって一斉射撃を行うメリッサたち。だが飛び交う蛇や木の根を相手しながらでは弾幕が薄かった。無論、アデルは傍観していた、状況が悪いと思ったのだろう。
その時、こちらの隙を窺っていたリーズがシェリーに向かって剣を振り下ろす! シェリーはそれを、
「こなくそ!」
と言って受け止めるが、何せ足が沼に取られている。手がふさがってしまった彼女へと容赦なくグローズのハンマーが襲い掛かる!
「ぐあっ!?」
「シェリー!」
メリッサの動揺の声も当然、沼に埋まったまま、シェリーの右半身がふっとんだように、潰されてしまった。何とか息があったが、まともに戦える状況ではない。
あせって腹立ちまぎれにメリッサは大声で叫んだ!
「なにやってんだ、佑月早くしろ──っ!! もう持たんぞ──!」
やっぱり佑月さんがいないと私たちは駄目なんだと、恐怖で手が震えていたレイラ。覚束ない銃撃ではシェリーに向かうリーズの剣は止められない。シェリーは「もうだめか……」と絶望にあきらめかけた、その時だった──!
「えっ⁉」
シェリーは目を疑った。リーズの頭が、遠くで鳴り響いた銃声と共にふっとんだのだ──!
「これってもしかして……」
レイラは呟いた。
「ああ、そうだやっと来たか……!」
メリッサは銃弾の方向から場所を予測して、遠い教会の鐘楼塔に目をやる。シェリーは満足げにそちらの方へと顔を向ける。
「待たせ……やがって……うすのろ野郎……!」
笑みを浮かべながら呟いていた。そしてみんなは彼の名を呼んだ!
「──佑月っ!!」
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