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闘技大会開幕
第百五十五話 闘技大会開幕②
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案内役のヴァルキュリアがいて、闘技場でのこれからの進行はどうなのかを説明をしてくれた。まず控室に案内され呼ばれたら、試合会場に入場するという、予想通りの単純明快な事務的な事柄なので僕はそれを冷淡に聞いていた。
これから死のゲームをはじめる、そのことに僕は非常に氷のように自分でも恐ろしいほどの冷静であった。控室では、皆がこれからのことを楽しげに話していたが、僕は押し黙っていた。彼らのまるで遊び感覚でいるのに僕は突き放した感覚で見ていた。
──まるでわかってない、敵によってはどんなイレギュラーもあり得る、もしかするととんでもない罠が潜んでいるかもしれない。何しろまるで説明すらされていないのだから。僕はリーダーとして責任がある、彼らを守る責任が。さもなければ僕たちは殺される。
目をつぶり、時間を待っていると事務役のヴァルキュリアが入ってきた、そして案内された、権力と欲望のエインヘリャルの墓場へと。
会場に踏み入れるとコロッセウム満杯の人間たちが大声で叫び、僕らは歓声に迎えられて、それに対し侮蔑した眼で周りを眺めていた。
あまりもの狂気の空間、これから僕たちの無様な死にざまを喜んで見にくる民衆たち、もう僕はそれに対し何も感じてはいなかった、僕は研ぎ澄まされていた、さて相手はどんな奴か、どうやって始末してやろうか。それしか興味がなかった。
それを破ったのは可愛らしい声だった。
「パパ―、ママ―頑張って!」
観客席にいたナオコだった。娘の声に少しなごみながら片手を上げて応える。正直子どもに見せるべきではない、これから起こることを考えると苦笑していた。サラも隣にいて、精一杯大声で、「みなさん! 頑張ってください!」と叫んでいたようだが声量が足りないため、大歓声にかき消された。
すぐに相手も入場してきた、僕らと同じ異世界人らしくこの世界の中世の服をまといながら、ここと馴染めていないようでどこか違和感があった、彼らは大歓声に面食らっていたようで、きょろきょろと周りを見渡していた。
僕も仲間を見ているとメリッサとエイミアとシェリー以外はどうやら会場の雰囲気に飲まれていた。だから僕は、
「みんな集中しろ! ここは戦場だ!」
と叱咤する、その声にヴァルキュリアたちはもともと戦士であったため、正気を取り戻した。だが、ブライアン、レイラ、アデルは顔面蒼白であった。これは苦労するな……。
湧き上がる歓声の中ラッパが吹かれると、中央の高い場所に位置する特別ルームのようなところに年老いて、頬がたるみ、目も落ち込みながら鋭い目つきの豪華な司祭の服を着た男が現れた瞬間、会場が静まり返る。それを見たエイミアが、
「あれが聖帝よ」
と言う。あの老人が僕たちの敵……。老獪そうであまりにも陰湿な雰囲気を纏いながらも、どこかカリスマ性のような感覚を受けた。こいつは御しがたい相手だな。彼の側には多くの司祭とその後ろに頬のこけた因縁の相手がいた。アウティスだ。
彼はこちらを見てほくそ笑んだ。やはりあいつが一枚噛んでいるのか。奥の方は彼らのいる大部屋に天井があるためよく見えない。お偉い方いるんだろう。僕には興味がないことだ。その中で神官服を着た美しい大人の女性が現れた瞬間、会場から歓喜の声が上がる。
「エイミア、あれがマレサかい?」
「ええ、聖帝のヴァルキュリア、聖女マレサよ」
ずいぶんとおとなし気で、とても悪人には見えなかったが、それは見た目だけだろう、教会団がやってきたことを考えればそれがわかる。横にいた司祭が、大声で会場に呼び掛けた。
「皆の者、今神の名のもとに選ばれた者たちによる、選定の聖戦が執り行われる、すべては神のためである。幾たびの血が流れようとも、それは神の慈悲にもって許されるであろう。我らに神のご加護を、聖女マレサの愛を! 世界が救済されるときは近い!」
たぶん現地語なので何を言っているかわからなかったが、日本語でも僕には理解できないだろう。うわべだけの説教などききたくもない。聖帝が手をわずかにあげて、下げると角笛と大太鼓が鳴り始めた。クラリーナによると開始の合図だ。僕は一気に集中する。
その中で、会場の皆、一気に狂気の大声を叫び始め、異様な雰囲気のまま戦いが開始された──
メリッサが皆に「配置につけ!」と指示が送られたので皆がフォーメーションを整える中、エイミアが横からすり抜け僕たちの前に立ちはだかった。……何のつもりだエイミア……?
エイミアは相手チームに向けてこう言い放ち始めた。
「あんたたち、勝ち目ないから降参なさい!」
「は?」
相手チームは意味がわからないといったリアクションをし、戸惑い始める、それはこちらも同じだ。エイミア何を考えてる?
「おい! お前作戦と違うぞ、勝手なことをするな!」
当然のメリッサの指摘にわかってないわねといった右手を肩ぐらいまで上げて手を天に向けた。
「いい? 相手をざっと見た限りたいしたことないじゃない、無駄な戦いなんてする必要がないと思うのよね。戦うのも無駄。ねえ、あんたたち誰かひとり味方を殺しなさい。それで降参すればOKだから、このルール。それで終わりにしよう」
「てめえ何ぬかしてるんだふざけんじゃねえよ、こっちは血に飢えてんだ! 舐めたことぬかすと殺すぞ、このアマ!」
相手チームの男が怒りの言葉を上げた。僕もどういう考えか理解できない、騎士道精神ではなく戦士道精神なんだろうか、戦いにエイミアなりのこだわりがあるようだ。
「はあ、あのねえ、こっちには日向直子を倒した佑月がいるの、しかもヴァルキュリア大戦の英雄メリッサもいるし、私もいるから。あんたたちには勝ち目がなんてひと欠片もないの、わかる?」
「あん? 誰だよおめえ?」
その質問に待っていましたと言わんばかりに両手を腰に当て胸を張って言った。
「よく気づいたわね。何を隠そう、私は唯一の神階第一階層の生き残り、最強のヴァルキュリア、エイミア・ヴァルキュリアよ!」
高らかな宣言に辺りは静まり返った、メリッサはあちゃーといった感じで手で顔を掴む。そして間があいて相手チームは大笑いを始めた。
「おめえばかか? 神階第一階層とか何だよ、それ意味わかんねえし、最強のヴァルキュリアだって? 言ってて自分で恥ずかしくないのか!」
相手のヴァルキュリアだろう鎧を着た女性が、エイミアを指さして笑い続ける。
「いや、エイミア・ヴァルキュリアは確かに有名だけど、アンタみたいなバカ女が、彼女であるわけないじゃない、アンタばかじゃないの! ごめん、笑いが込み上げてたまらない、はは……」
相手の嘲笑にエイミアは無言で黙っている。そりゃいきなり言っても信じろというのが無理だろう。そういう冗談が嫌いなメリッサが保証したから僕は信じたが、何も知らない人間からすれば当然の反応だ。エイミアは少し震えている、恐らくブチ切れたな。
「……いいわ、なら証明してあげる、アンタたちかかってきなさい! 格の違いってやつを叩き込んであげる!」
「そりゃあいいや、景気づけにお前から血祭りにしてやる、いくぞ、おまえら!」
そう言って相手チーム全員がエイミアに向かって襲いかかってくる──!
これから死のゲームをはじめる、そのことに僕は非常に氷のように自分でも恐ろしいほどの冷静であった。控室では、皆がこれからのことを楽しげに話していたが、僕は押し黙っていた。彼らのまるで遊び感覚でいるのに僕は突き放した感覚で見ていた。
──まるでわかってない、敵によってはどんなイレギュラーもあり得る、もしかするととんでもない罠が潜んでいるかもしれない。何しろまるで説明すらされていないのだから。僕はリーダーとして責任がある、彼らを守る責任が。さもなければ僕たちは殺される。
目をつぶり、時間を待っていると事務役のヴァルキュリアが入ってきた、そして案内された、権力と欲望のエインヘリャルの墓場へと。
会場に踏み入れるとコロッセウム満杯の人間たちが大声で叫び、僕らは歓声に迎えられて、それに対し侮蔑した眼で周りを眺めていた。
あまりもの狂気の空間、これから僕たちの無様な死にざまを喜んで見にくる民衆たち、もう僕はそれに対し何も感じてはいなかった、僕は研ぎ澄まされていた、さて相手はどんな奴か、どうやって始末してやろうか。それしか興味がなかった。
それを破ったのは可愛らしい声だった。
「パパ―、ママ―頑張って!」
観客席にいたナオコだった。娘の声に少しなごみながら片手を上げて応える。正直子どもに見せるべきではない、これから起こることを考えると苦笑していた。サラも隣にいて、精一杯大声で、「みなさん! 頑張ってください!」と叫んでいたようだが声量が足りないため、大歓声にかき消された。
すぐに相手も入場してきた、僕らと同じ異世界人らしくこの世界の中世の服をまといながら、ここと馴染めていないようでどこか違和感があった、彼らは大歓声に面食らっていたようで、きょろきょろと周りを見渡していた。
僕も仲間を見ているとメリッサとエイミアとシェリー以外はどうやら会場の雰囲気に飲まれていた。だから僕は、
「みんな集中しろ! ここは戦場だ!」
と叱咤する、その声にヴァルキュリアたちはもともと戦士であったため、正気を取り戻した。だが、ブライアン、レイラ、アデルは顔面蒼白であった。これは苦労するな……。
湧き上がる歓声の中ラッパが吹かれると、中央の高い場所に位置する特別ルームのようなところに年老いて、頬がたるみ、目も落ち込みながら鋭い目つきの豪華な司祭の服を着た男が現れた瞬間、会場が静まり返る。それを見たエイミアが、
「あれが聖帝よ」
と言う。あの老人が僕たちの敵……。老獪そうであまりにも陰湿な雰囲気を纏いながらも、どこかカリスマ性のような感覚を受けた。こいつは御しがたい相手だな。彼の側には多くの司祭とその後ろに頬のこけた因縁の相手がいた。アウティスだ。
彼はこちらを見てほくそ笑んだ。やはりあいつが一枚噛んでいるのか。奥の方は彼らのいる大部屋に天井があるためよく見えない。お偉い方いるんだろう。僕には興味がないことだ。その中で神官服を着た美しい大人の女性が現れた瞬間、会場から歓喜の声が上がる。
「エイミア、あれがマレサかい?」
「ええ、聖帝のヴァルキュリア、聖女マレサよ」
ずいぶんとおとなし気で、とても悪人には見えなかったが、それは見た目だけだろう、教会団がやってきたことを考えればそれがわかる。横にいた司祭が、大声で会場に呼び掛けた。
「皆の者、今神の名のもとに選ばれた者たちによる、選定の聖戦が執り行われる、すべては神のためである。幾たびの血が流れようとも、それは神の慈悲にもって許されるであろう。我らに神のご加護を、聖女マレサの愛を! 世界が救済されるときは近い!」
たぶん現地語なので何を言っているかわからなかったが、日本語でも僕には理解できないだろう。うわべだけの説教などききたくもない。聖帝が手をわずかにあげて、下げると角笛と大太鼓が鳴り始めた。クラリーナによると開始の合図だ。僕は一気に集中する。
その中で、会場の皆、一気に狂気の大声を叫び始め、異様な雰囲気のまま戦いが開始された──
メリッサが皆に「配置につけ!」と指示が送られたので皆がフォーメーションを整える中、エイミアが横からすり抜け僕たちの前に立ちはだかった。……何のつもりだエイミア……?
エイミアは相手チームに向けてこう言い放ち始めた。
「あんたたち、勝ち目ないから降参なさい!」
「は?」
相手チームは意味がわからないといったリアクションをし、戸惑い始める、それはこちらも同じだ。エイミア何を考えてる?
「おい! お前作戦と違うぞ、勝手なことをするな!」
当然のメリッサの指摘にわかってないわねといった右手を肩ぐらいまで上げて手を天に向けた。
「いい? 相手をざっと見た限りたいしたことないじゃない、無駄な戦いなんてする必要がないと思うのよね。戦うのも無駄。ねえ、あんたたち誰かひとり味方を殺しなさい。それで降参すればOKだから、このルール。それで終わりにしよう」
「てめえ何ぬかしてるんだふざけんじゃねえよ、こっちは血に飢えてんだ! 舐めたことぬかすと殺すぞ、このアマ!」
相手チームの男が怒りの言葉を上げた。僕もどういう考えか理解できない、騎士道精神ではなく戦士道精神なんだろうか、戦いにエイミアなりのこだわりがあるようだ。
「はあ、あのねえ、こっちには日向直子を倒した佑月がいるの、しかもヴァルキュリア大戦の英雄メリッサもいるし、私もいるから。あんたたちには勝ち目がなんてひと欠片もないの、わかる?」
「あん? 誰だよおめえ?」
その質問に待っていましたと言わんばかりに両手を腰に当て胸を張って言った。
「よく気づいたわね。何を隠そう、私は唯一の神階第一階層の生き残り、最強のヴァルキュリア、エイミア・ヴァルキュリアよ!」
高らかな宣言に辺りは静まり返った、メリッサはあちゃーといった感じで手で顔を掴む。そして間があいて相手チームは大笑いを始めた。
「おめえばかか? 神階第一階層とか何だよ、それ意味わかんねえし、最強のヴァルキュリアだって? 言ってて自分で恥ずかしくないのか!」
相手のヴァルキュリアだろう鎧を着た女性が、エイミアを指さして笑い続ける。
「いや、エイミア・ヴァルキュリアは確かに有名だけど、アンタみたいなバカ女が、彼女であるわけないじゃない、アンタばかじゃないの! ごめん、笑いが込み上げてたまらない、はは……」
相手の嘲笑にエイミアは無言で黙っている。そりゃいきなり言っても信じろというのが無理だろう。そういう冗談が嫌いなメリッサが保証したから僕は信じたが、何も知らない人間からすれば当然の反応だ。エイミアは少し震えている、恐らくブチ切れたな。
「……いいわ、なら証明してあげる、アンタたちかかってきなさい! 格の違いってやつを叩き込んであげる!」
「そりゃあいいや、景気づけにお前から血祭りにしてやる、いくぞ、おまえら!」
そう言って相手チーム全員がエイミアに向かって襲いかかってくる──!
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