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第百三十七話 僕は大人になれたんだ
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「これで三十一人目か……」
僕たちはコルドへの山道の途中、出くわしたエインヘリャルのパーティーをうまく処理をして勝利を得た。さほど内容のある戦いではなかった、ブライアンが氷の壁を作り、僕は搦手から、相手たちが能力を発揮する前にあっさりと、処理していった。
見込みのある能力者でもなかったし、パーティーの試運転も兼ねて加減することなく戦いに挑んだら、次々と僕が始末していった。
「お疲れ様です。佑月さん! 誰かケガをすれば私の出番だなって思っていたんですけど、そんな必要もなかったですね」
レイラが感嘆の声を上げた。僕はそれくらい追い詰められたほうがやりがいあったのに……。
「まじ、佑月ってさ、強いんじゃないのか」
「強いってもんじゃないですよ、前パーティーを組んで色んな敵と戦いましたが、こんなに強いエインヘリャルの方って初めて出会いました」
アデルとブライアンも僕に対して賛辞を贈る。僕は褒められ慣れしてないせいか「うん、うん、まあ……」と頷いただけであった。その様子にメリッサが割って入ってくる。
「強いってもんじゃないぞ、日向直子と教会団の最強のエインヘリャル、アウティスを倒した男だぞ佑月は」
アウティスが最強かどうかは知らないが、まあパートナーが神階第一階層のエイミアであるため教会団の最上位格のエインヘリャルとみて間違いないだろう。それを聞いた瞬間ブライアンが興奮のあまり驚きの声を上げた。
「日向直子って殺戮の女皇帝って言われてるあの日向直子ですか⁉ 僕も噂で耳にしたことがあります。アウティスっていう人は知りませんが教会団の有力人物を倒したって本当なんですか!」
日向さんは知名度が高いらしいな、エインヘリャルの一万人の中の三千人以上殺したって言っていたから、それなりに戦っていた奴らなら知っていて当然か、アウティスが知名度がないのが不気味だが、まあ奴のことだ上手く情報統制しているのだろう。
「マジだよー、最強のエインヘリャルの私が保証するけど、今現存のエインヘリャルのうち最上位クラスのエインヘリャルだと思うよ、佑月は」
「え……?」
エイミアのセリフに今度の驚きの声を上げたのは僕だ、必死に戦っていただけなのにそのクラスに僕が入っているとは思わなかった。
「すごい……」
「そのような素晴らしい戦士だったのですか! てっきりくたびれたおっさんかと思ってました!」
サラとユリアが割って入ってきた。どうせくたびれたおっさんだよ、僕は。
「ほへー、凄い人だっていってくれれば、私もそれなりの対応したのに何でなんか暗いの。てっきり、ぼーと戦ってる人と思ってた」
ミーナも衝撃だったらしい、どうせ陰キャだよ僕は。
「普通に偉そうにしていれば佑月も舐められることもないだろうに、な、はあ、パートナーの私としては残念だ、誇りに思ってくれていいのに……」
メリッサまでなんだかねーといった、やれやれ感を出してくる。といっても強い奴以外と戦ってもモチベーションが上がらないだけなんだけどね、僕は。エイミアが場の空気を呼んでこう言ってくれた。
「ねえ、山道を登るのも疲れてきたし今日はこの辺でキャンプといきましょうよ、それで佑月本人から戦いの経験談を聞きましょう、みんなの参考になるかもしれないし」
「それがいいかもな、今のところこのパーティーの主戦力は佑月だし、みんなの参考になるだろう」
メリッサもそれに賛同した、とりあえず僕は狩りの準備をするかな。
────────────────────
「すごい……凄すぎます、佑月さんはそんなご苦労をなさりながら、強敵を倒してきたなんて凄すぎます!」
「そうですよ! 強さにも部類があると思いますが、佑月さんはどこか、捉えようがなくまた柔軟に敵を倒していって、なんか僕も頑張れば戦っていけるような気がしてきました、佑月さんのもとで……」
レイラとブライアンが驚きと賛美の言葉を僕にかけた、僕が過去の戦いを感想を交えながら静かに語った後の反応がこれだ、僕は何かこそばゆかった。別に自分はメリッサ、ナオコを守ろうと必死で戦っただけだ。こんなふうに褒められた経験がない僕は逆に居心地が悪かった。
「強んだな、アンタ、すげえよ……」
へそ曲がりのアデルすら僕に対し尊敬のまなざしを向けている、僕はそれに対し何かこう、喜ぶどころか鬱々とした気分だった。僕はその分罪を背負ってしまったから……。
今でも憶えている、最初に倒した女性、快速の老婆、巧みに二人で罠にかけてきたエインヘリャル、大男のラミディ、殺人鬼のザメハ、……日向さん、多能力を使うヴィオネス、リリィとララァ、虫使いのキャラディス、そしてアウティス。
それぞれ、特徴があり自分の能力を生かし、また、強敵でありつつも、個性的であった。今考えれば代えがたい経験だった。今の僕が存在するのもその強敵たちを倒してきたからだ。
「本当に色々あったな……」
メリッサが感慨深くぽつりとつぶやく。そう色々あった。でも大事なのは……。
「パパ凄いのは、私とママを守ってきたことだよ、ただ勝ってきただけじゃないよ!」
ナオコの声に皆が一気に頷いた。そうだ僕は守るべきものがあってそれを確かにしてきたことだ。これが一番重要なことなんだ、ただ勝つんじゃない、犠牲を払ってないということだ、これが皆の信頼を得たようだ。
「僕、佑月さんについていきます、勝ちましょう闘技大会!」
「ああそうだな、やれるよ、アンタなら」
ブライアンとアデルの声、またレイラは涙ぐみながら言った。
「私に何ができるかわかりませんが精一杯頑張ります、やっぱり私、佑月さんの愛人になります!」
「それはお断りする」
女性陣も僕に信頼を寄せてくれたようだ。
「そうね、佑月ならやれるでしょう、相手が誰であろうと」
「そうです、素晴らしいです! 佑月さんは立派な戦士です、貴方ならどんな困難でもやり遂げるでしょう!」
「……かっこいい」
「そうだね! 佑月ってかっこいいよね! 私、憧れちゃうよ」
エイミア、ユリア、サラ、ミーナのヴァルキュリア陣も僕に対し絆が生まれつつあるようだ。そして今後の事を僕たちは夢見ながら語り合った、すっかり夜も更けもう夜中になったろう、途中でいつの間にかみんな寝てしまっていた。
僕はなんだか寝付けなかった、これから、僕はみんなを導いていかなければならない、僕にそんな経験はない。でもやらなきゃならないんだ。例え結果がどうなっても……。
「佑月、気負うな」
メリッサが静かに僕の隣に座り、僕の肩にメリッサの頭を預け、目をつぶり、静かに語った。
「お前は独りじゃない、困ったときは私を頼れ、私はお前のパートナーだ、そうだろ?」
「ああ、ありがとうメリッサ……」
「なあ、佑月、後悔してないか?」
「後悔?」
「お前は戦いを選び、そしてパートナーに私を選んだ、そのために多くのものをお前は失った、私に言いたいたくさんの文句があるだろ」
「なにもないさ」
「何も……ない?」
「そう僕は、君のおかげで、漢になれた、大人になれた。僕は子どもだった。自分のことすら守れずただ周りに流されて、生きてきただけ。でも今の僕は、君を、ナオコを守れるような大人になれたんだ。感謝することはあっても、文句なんて一つもないよ」
「……そうか、安心したよ……」
そう言って彼女は黙ってしまった。静かなる二人の時間、いつの間にか彼女から寝息の声、その天使の寝顔がとても愛おしかった。僕は、そっと彼女を横にして、静かに頬にキスをする。そして僕も隣で横になった。……そう、僕は大人になれたんだ。
僕たちはコルドへの山道の途中、出くわしたエインヘリャルのパーティーをうまく処理をして勝利を得た。さほど内容のある戦いではなかった、ブライアンが氷の壁を作り、僕は搦手から、相手たちが能力を発揮する前にあっさりと、処理していった。
見込みのある能力者でもなかったし、パーティーの試運転も兼ねて加減することなく戦いに挑んだら、次々と僕が始末していった。
「お疲れ様です。佑月さん! 誰かケガをすれば私の出番だなって思っていたんですけど、そんな必要もなかったですね」
レイラが感嘆の声を上げた。僕はそれくらい追い詰められたほうがやりがいあったのに……。
「まじ、佑月ってさ、強いんじゃないのか」
「強いってもんじゃないですよ、前パーティーを組んで色んな敵と戦いましたが、こんなに強いエインヘリャルの方って初めて出会いました」
アデルとブライアンも僕に対して賛辞を贈る。僕は褒められ慣れしてないせいか「うん、うん、まあ……」と頷いただけであった。その様子にメリッサが割って入ってくる。
「強いってもんじゃないぞ、日向直子と教会団の最強のエインヘリャル、アウティスを倒した男だぞ佑月は」
アウティスが最強かどうかは知らないが、まあパートナーが神階第一階層のエイミアであるため教会団の最上位格のエインヘリャルとみて間違いないだろう。それを聞いた瞬間ブライアンが興奮のあまり驚きの声を上げた。
「日向直子って殺戮の女皇帝って言われてるあの日向直子ですか⁉ 僕も噂で耳にしたことがあります。アウティスっていう人は知りませんが教会団の有力人物を倒したって本当なんですか!」
日向さんは知名度が高いらしいな、エインヘリャルの一万人の中の三千人以上殺したって言っていたから、それなりに戦っていた奴らなら知っていて当然か、アウティスが知名度がないのが不気味だが、まあ奴のことだ上手く情報統制しているのだろう。
「マジだよー、最強のエインヘリャルの私が保証するけど、今現存のエインヘリャルのうち最上位クラスのエインヘリャルだと思うよ、佑月は」
「え……?」
エイミアのセリフに今度の驚きの声を上げたのは僕だ、必死に戦っていただけなのにそのクラスに僕が入っているとは思わなかった。
「すごい……」
「そのような素晴らしい戦士だったのですか! てっきりくたびれたおっさんかと思ってました!」
サラとユリアが割って入ってきた。どうせくたびれたおっさんだよ、僕は。
「ほへー、凄い人だっていってくれれば、私もそれなりの対応したのに何でなんか暗いの。てっきり、ぼーと戦ってる人と思ってた」
ミーナも衝撃だったらしい、どうせ陰キャだよ僕は。
「普通に偉そうにしていれば佑月も舐められることもないだろうに、な、はあ、パートナーの私としては残念だ、誇りに思ってくれていいのに……」
メリッサまでなんだかねーといった、やれやれ感を出してくる。といっても強い奴以外と戦ってもモチベーションが上がらないだけなんだけどね、僕は。エイミアが場の空気を呼んでこう言ってくれた。
「ねえ、山道を登るのも疲れてきたし今日はこの辺でキャンプといきましょうよ、それで佑月本人から戦いの経験談を聞きましょう、みんなの参考になるかもしれないし」
「それがいいかもな、今のところこのパーティーの主戦力は佑月だし、みんなの参考になるだろう」
メリッサもそれに賛同した、とりあえず僕は狩りの準備をするかな。
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「すごい……凄すぎます、佑月さんはそんなご苦労をなさりながら、強敵を倒してきたなんて凄すぎます!」
「そうですよ! 強さにも部類があると思いますが、佑月さんはどこか、捉えようがなくまた柔軟に敵を倒していって、なんか僕も頑張れば戦っていけるような気がしてきました、佑月さんのもとで……」
レイラとブライアンが驚きと賛美の言葉を僕にかけた、僕が過去の戦いを感想を交えながら静かに語った後の反応がこれだ、僕は何かこそばゆかった。別に自分はメリッサ、ナオコを守ろうと必死で戦っただけだ。こんなふうに褒められた経験がない僕は逆に居心地が悪かった。
「強んだな、アンタ、すげえよ……」
へそ曲がりのアデルすら僕に対し尊敬のまなざしを向けている、僕はそれに対し何かこう、喜ぶどころか鬱々とした気分だった。僕はその分罪を背負ってしまったから……。
今でも憶えている、最初に倒した女性、快速の老婆、巧みに二人で罠にかけてきたエインヘリャル、大男のラミディ、殺人鬼のザメハ、……日向さん、多能力を使うヴィオネス、リリィとララァ、虫使いのキャラディス、そしてアウティス。
それぞれ、特徴があり自分の能力を生かし、また、強敵でありつつも、個性的であった。今考えれば代えがたい経験だった。今の僕が存在するのもその強敵たちを倒してきたからだ。
「本当に色々あったな……」
メリッサが感慨深くぽつりとつぶやく。そう色々あった。でも大事なのは……。
「パパ凄いのは、私とママを守ってきたことだよ、ただ勝ってきただけじゃないよ!」
ナオコの声に皆が一気に頷いた。そうだ僕は守るべきものがあってそれを確かにしてきたことだ。これが一番重要なことなんだ、ただ勝つんじゃない、犠牲を払ってないということだ、これが皆の信頼を得たようだ。
「僕、佑月さんについていきます、勝ちましょう闘技大会!」
「ああそうだな、やれるよ、アンタなら」
ブライアンとアデルの声、またレイラは涙ぐみながら言った。
「私に何ができるかわかりませんが精一杯頑張ります、やっぱり私、佑月さんの愛人になります!」
「それはお断りする」
女性陣も僕に信頼を寄せてくれたようだ。
「そうね、佑月ならやれるでしょう、相手が誰であろうと」
「そうです、素晴らしいです! 佑月さんは立派な戦士です、貴方ならどんな困難でもやり遂げるでしょう!」
「……かっこいい」
「そうだね! 佑月ってかっこいいよね! 私、憧れちゃうよ」
エイミア、ユリア、サラ、ミーナのヴァルキュリア陣も僕に対し絆が生まれつつあるようだ。そして今後の事を僕たちは夢見ながら語り合った、すっかり夜も更けもう夜中になったろう、途中でいつの間にかみんな寝てしまっていた。
僕はなんだか寝付けなかった、これから、僕はみんなを導いていかなければならない、僕にそんな経験はない。でもやらなきゃならないんだ。例え結果がどうなっても……。
「佑月、気負うな」
メリッサが静かに僕の隣に座り、僕の肩にメリッサの頭を預け、目をつぶり、静かに語った。
「お前は独りじゃない、困ったときは私を頼れ、私はお前のパートナーだ、そうだろ?」
「ああ、ありがとうメリッサ……」
「なあ、佑月、後悔してないか?」
「後悔?」
「お前は戦いを選び、そしてパートナーに私を選んだ、そのために多くのものをお前は失った、私に言いたいたくさんの文句があるだろ」
「なにもないさ」
「何も……ない?」
「そう僕は、君のおかげで、漢になれた、大人になれた。僕は子どもだった。自分のことすら守れずただ周りに流されて、生きてきただけ。でも今の僕は、君を、ナオコを守れるような大人になれたんだ。感謝することはあっても、文句なんて一つもないよ」
「……そうか、安心したよ……」
そう言って彼女は黙ってしまった。静かなる二人の時間、いつの間にか彼女から寝息の声、その天使の寝顔がとても愛おしかった。僕は、そっと彼女を横にして、静かに頬にキスをする。そして僕も隣で横になった。……そう、僕は大人になれたんだ。
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