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神の名のもとに
第百六話 神の優しさ
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「佑月、昼食ができたぞ」
ごとりと、テーブルに置かれる木のトレイ。現れたのはパスタとシチューとチーズをのせて焼いた豚肉らしい肉のロースだった。メリッサは自信たっぷりにこちらの顔をちらりと見る。これは見るからに美味そうだ……!
「ありがとう、いただくね」
まずパスタを口にする。これはカルボナーラ風だな、甘くてのどごしがいい。魚をすりつぶしたものが口に広がり味にアクセントを加えていてすごく美味しい。スライスチーズがかけてあり甘くねっとりした味わいがする。うん、するりと食べ心地がいい、いいねえ。
シチューを口にすると、ミルキーな甘みが口に広がり、鶏肉が旨みを加えてじわりじわりとミルクの甘さと交わっていく。とても肉は軟らかく、この世界独特のイモに肉汁の味がしみこんでいる。イモを口に入れた瞬間ほろりと崩れていく。なんか口の中がとろけそうだ。
チーズで焼いた豚肉のロースを口にする。柔らかな肉とチーズの甘みが口の中を楽しませてくれた。トロトロとろけたチーズと肉の香りがぶわっと広がる。噛めば噛むほど出てくる肉汁の旨み、気づけば僕は笑顔になっていた。自然に出てきた笑顔なのだけれど、ほっとけば頬がとろけて落ちそうだ。
「最高! 最高だよメリッサ! 僕は君に出会うために死んだんだね!」
「はは、喜んでくれて何よりだ。残さず食べるんだぞ」
「皿まで食べるよ」
「ふふふ、バカ……」
女の子はいいなあ! 最高だよ。愛している女性からこんなサービスをうけたら人生バラ色じゃないか。もちろん僕は、残さずにペロリと平らげた。美味かった――!
食後に用意されたカップに入れたスープで締めると、大人の愉悦を感じる。昼食もずいぶん美味かったなあ。僕が感慨に浸っていると、メリッサは満足げに僕に話しかけた。
「なあ、佑月、少し落ち着いたら外に出かけようか」
珍しくメリッサが僕を誘ってきた。
「いいけど、外は危ないんじゃないのかい?」
「ここに籠もっていては情報が集まらない。正直じれったい。外に出て、何が起こっているか知りたい、特に教会団の動向を知りたいんだ」
「そうか、……そうだな、わかったそうしよう」
そういうことで外に出ると、一晩の騒ぎで疲れ果ててしまったのか、人々はうなだれ地面に座っていた。修道女たちだろうか、深い紺色のスプラリオとベールを着た女性たちが温かそうなスープを振る舞っており、そこに列ができていた。
そこに一人の中年ぐらいの神父が目に付いた、彼の周りに人々が集まり説教をしている。
「メリッサ、ちょっとあれは誰だろうか、共和制になったのに今更神父が何やっているんだろうね」
「ちょっと見に行ってくるな」
「説教のなか申し訳ない、私は教会団の布教者メリッサと申します。神父は今何故、慈善活動を? 共和制に移行したと聞いたものでうかがいました」
「おお教会団の方ですか、神のご加護を。この街の人々が家を失い、食事もままならないというではありませんか。私は、神に仕える者として人々にこんな時こそ本当の神の慈悲を理解していただこうと思いまして」
「この混乱の中、神父の御身が危険にさらされるのではないのですか? 修道女まで引き連れて……」
「それは神の試練です。こういったときこそ、手を取り合って神の愛を知っていただく、それが我らの役目です」
「……なるほど! ご立派です。失礼ですが、お名前をうかがいたいのですが……」
「これは失礼しました。神よりオーディウスの名をいただきました」
「オーディウス神父、くれぐれも御身を大切に。あなたに神のご加護を」
「神のご加護を」
神父は両手で祈りを捧げる。メリッサも返礼をし、祈りを神に捧げて、こちらに向かってくる。
「どうやら街の教会が慈善活動をして、神の教えを説いているようだ。この混乱の中、よくやる」
「危険な真似を。神権政治が嫌で街の人々は共和制にしたのだろう。何されるかわかったものじゃないのに」
「それが聖職者というものだ。彼は実に神の教えに忠実だ」
──そんな時だ、メリッサと話をしていると、男たちが神父を囲んでしまった。
「神父! 神の時代は終わりだ。これからは俺たち市民がこの街を動かす時代だ!」
「そうだ! 神の妄言はもううんざりだ!」
市民の罵声だろう、だが、神父は臆することなく男たちに反論する。
「時代がどうであろうと神の愛は確かに存在します。あなた方が、今こうしていられるのも神のご加護のおかげです。神を信じなさい。あなた方を正しき道に――」
「説教はこりごりだ!」
やはりもめごとが起こったか……! 男たちが神父につかみかかってくる。
「――ヴァルキュリア、僕に力を貸せ」
フルオートで空に向かって銃弾をぶっ放して、轟音に人々は驚きこちらを見た。僕の手にはMP7A1が握られている。そして、威厳をもってメリッサがよく通った声で叫ぶ。
「皆のものよく聞け! この方は悪しき魔女を倒した英雄佑月である。彼は争いを望まない。我に返れ、神父を襲って何になる。どうしても争いたいというなら、これ以上のない煉獄の怒りでお前たちは焼かれることになるだろう。静まれ!」
「おお貴方が佑月様か!」
「佑月様!」
男たちは膝をついて僕に対して祈りを捧げる。ど、どういうことだ……?
「これぞ、神のご意志です! 佑月様がいらっしゃるとは! ああ、神よ!」
何やら叫びながら神父でさえも膝をついて祈りを捧げる。修道女たちも、説教を聞いていた人も、通りすがりの人々も同様だ。
……なんだ? 何故、皆が僕に対して拝んでいる……? いったいどういうことだ!?
ごとりと、テーブルに置かれる木のトレイ。現れたのはパスタとシチューとチーズをのせて焼いた豚肉らしい肉のロースだった。メリッサは自信たっぷりにこちらの顔をちらりと見る。これは見るからに美味そうだ……!
「ありがとう、いただくね」
まずパスタを口にする。これはカルボナーラ風だな、甘くてのどごしがいい。魚をすりつぶしたものが口に広がり味にアクセントを加えていてすごく美味しい。スライスチーズがかけてあり甘くねっとりした味わいがする。うん、するりと食べ心地がいい、いいねえ。
シチューを口にすると、ミルキーな甘みが口に広がり、鶏肉が旨みを加えてじわりじわりとミルクの甘さと交わっていく。とても肉は軟らかく、この世界独特のイモに肉汁の味がしみこんでいる。イモを口に入れた瞬間ほろりと崩れていく。なんか口の中がとろけそうだ。
チーズで焼いた豚肉のロースを口にする。柔らかな肉とチーズの甘みが口の中を楽しませてくれた。トロトロとろけたチーズと肉の香りがぶわっと広がる。噛めば噛むほど出てくる肉汁の旨み、気づけば僕は笑顔になっていた。自然に出てきた笑顔なのだけれど、ほっとけば頬がとろけて落ちそうだ。
「最高! 最高だよメリッサ! 僕は君に出会うために死んだんだね!」
「はは、喜んでくれて何よりだ。残さず食べるんだぞ」
「皿まで食べるよ」
「ふふふ、バカ……」
女の子はいいなあ! 最高だよ。愛している女性からこんなサービスをうけたら人生バラ色じゃないか。もちろん僕は、残さずにペロリと平らげた。美味かった――!
食後に用意されたカップに入れたスープで締めると、大人の愉悦を感じる。昼食もずいぶん美味かったなあ。僕が感慨に浸っていると、メリッサは満足げに僕に話しかけた。
「なあ、佑月、少し落ち着いたら外に出かけようか」
珍しくメリッサが僕を誘ってきた。
「いいけど、外は危ないんじゃないのかい?」
「ここに籠もっていては情報が集まらない。正直じれったい。外に出て、何が起こっているか知りたい、特に教会団の動向を知りたいんだ」
「そうか、……そうだな、わかったそうしよう」
そういうことで外に出ると、一晩の騒ぎで疲れ果ててしまったのか、人々はうなだれ地面に座っていた。修道女たちだろうか、深い紺色のスプラリオとベールを着た女性たちが温かそうなスープを振る舞っており、そこに列ができていた。
そこに一人の中年ぐらいの神父が目に付いた、彼の周りに人々が集まり説教をしている。
「メリッサ、ちょっとあれは誰だろうか、共和制になったのに今更神父が何やっているんだろうね」
「ちょっと見に行ってくるな」
「説教のなか申し訳ない、私は教会団の布教者メリッサと申します。神父は今何故、慈善活動を? 共和制に移行したと聞いたものでうかがいました」
「おお教会団の方ですか、神のご加護を。この街の人々が家を失い、食事もままならないというではありませんか。私は、神に仕える者として人々にこんな時こそ本当の神の慈悲を理解していただこうと思いまして」
「この混乱の中、神父の御身が危険にさらされるのではないのですか? 修道女まで引き連れて……」
「それは神の試練です。こういったときこそ、手を取り合って神の愛を知っていただく、それが我らの役目です」
「……なるほど! ご立派です。失礼ですが、お名前をうかがいたいのですが……」
「これは失礼しました。神よりオーディウスの名をいただきました」
「オーディウス神父、くれぐれも御身を大切に。あなたに神のご加護を」
「神のご加護を」
神父は両手で祈りを捧げる。メリッサも返礼をし、祈りを神に捧げて、こちらに向かってくる。
「どうやら街の教会が慈善活動をして、神の教えを説いているようだ。この混乱の中、よくやる」
「危険な真似を。神権政治が嫌で街の人々は共和制にしたのだろう。何されるかわかったものじゃないのに」
「それが聖職者というものだ。彼は実に神の教えに忠実だ」
──そんな時だ、メリッサと話をしていると、男たちが神父を囲んでしまった。
「神父! 神の時代は終わりだ。これからは俺たち市民がこの街を動かす時代だ!」
「そうだ! 神の妄言はもううんざりだ!」
市民の罵声だろう、だが、神父は臆することなく男たちに反論する。
「時代がどうであろうと神の愛は確かに存在します。あなた方が、今こうしていられるのも神のご加護のおかげです。神を信じなさい。あなた方を正しき道に――」
「説教はこりごりだ!」
やはりもめごとが起こったか……! 男たちが神父につかみかかってくる。
「――ヴァルキュリア、僕に力を貸せ」
フルオートで空に向かって銃弾をぶっ放して、轟音に人々は驚きこちらを見た。僕の手にはMP7A1が握られている。そして、威厳をもってメリッサがよく通った声で叫ぶ。
「皆のものよく聞け! この方は悪しき魔女を倒した英雄佑月である。彼は争いを望まない。我に返れ、神父を襲って何になる。どうしても争いたいというなら、これ以上のない煉獄の怒りでお前たちは焼かれることになるだろう。静まれ!」
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「佑月様!」
男たちは膝をついて僕に対して祈りを捧げる。ど、どういうことだ……?
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何やら叫びながら神父でさえも膝をついて祈りを捧げる。修道女たちも、説教を聞いていた人も、通りすがりの人々も同様だ。
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