幼女救世主伝説-王様、私が宰相として国を守ります。そして伝説へ~

琉奈川さとし

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魔族大戦

第百六十話 決闘裁判②

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 国王裁判所の結審を神判である決闘裁判に決まったことで、別室で私はメアリーに詰め寄った。

「なんでいうこと聞かずに、調子に乗って決闘を進めるのよ。余計なことしないでって言ったでしょ!」
「いやあ、だって、ミサだって早めに収拾したいって言ってたじゃない。まさか裁判で殺し合いになるとか思わないじゃない」

「いやいや、何回も国王権として決闘裁判を執り行ったでしょ、あなたのお父上の先の陛下も」
「だってその時は私、子どもだったし、決闘所に連れていかれなかったもん。そんな習慣があるのかーってだけで、血なまぐさいことや小難しいこと興味なかったし」

「ウェリントンより認可をもらってメアリーに国王代理を務めてもらったのは、ことを穏便に済ませたいからって何度も言ったでしょ」
「えーと、もしかして取り返しのつかないポカしちゃった? 私」

「そうよ、神判である以上、国王であってもそう簡単に裁判を取り消すことはできない。神の名のもとに執り行われる神聖な裁判方法だから。

 いちおう、ウェリントンに確認とってみるけど、多分覆すのは無理でしょう、教会どもがうるさいし、国王不在のときに余計なミスを犯したとして、国政に影響するし、貴女の評判にかかわるわ」

「ええ!? 私ベストセラー作家のプリンセスとしてわりと民衆に好かれていたのに、石投げられる立場になるの、それ、やだー」
「いやなら、これ以上かき回さないで、良いわね、何とか私が収拾つけるから」

「いやあ、反省反省」
「はあー」

 私はこれからのことでため息が出てしまった。当事者のルーカス、ジョセフとも、親衛隊の中核の人物だし、私の友人。決闘という殺し合いで命を失ってしまえば、それこそ一大事だ。

 一応どちらかが降参すれば、決闘の勝負が決するけど、降参は騎士にとって最も恥じるべき行為で、死ぬよりも恐ろしい。のちのちの子孫や親戚の評判にかかわる。貴族って言うのは面子で生きているようなものだから。おそらく二人とも降参しないだろう。

 少し落ち着いた後、メアリーは素朴な疑問をぶつけてきた。

「決闘ってどうやるの? 裁判なんでしょ」
「そうよ、裁判所で決着のつかない案件だけ、神の意志を仰ぐ神判が行われる。その一つだったのが決闘裁判。前に憲法審議会で神判のうち、決闘裁判だけ正式な裁判方法と取り決めたのは、この世界ではなかなか真実を立証するのは難しいもの。

 下手に決闘を禁止すると、貴族たちは法の下ではなく勝手に争って、私闘を行ってしまう。それこそ戦争になるし、国が乱れる元。

 実際私の世界では決闘裁判を禁止したら喧嘩やらで不満を持った貴族たちが勝手に私闘やっちゃって、しっちゃかめっちゃかになってた。『三銃士』とか小説を見ると決闘は貴族の美徳みたいな感覚だったみたいだし、要人がコロッと勝手に決闘で死ぬこともしばしばよ」

「うええ、何で男どもは血が好きなのかねえ」

「騎士道は逃げることが何よりも恥だから、引くに引けないんでしょ」
「まあ、確かに。どうやって決闘裁判ってやるの? ルールとかマナーとかあるの?」

「ぎっちりあるわよ、神のもとに行われる裁判だから、フェアでやることが厳しく決まってる。装備も同じものを使うし、ずるや不正がないよう、審判である騎士が見張っている。

 地方によってさまざまだけど、作法があって、厳粛な裁判よ。見世物のトーナメント大会とは違う」

 私の世界では実際に決闘裁判が裁判として効力があった中世では正式なやり方だったけど徐々に野蛮だから禁止する方向になり、儀礼的な見世物になって行ったけどね。

 伝統を重んじるイギリスでは19世紀で正式に禁止されるまで、その名前は裁判の一つとして存在していた。わりと日本人が知らない欧州文化の一つ。西部劇で決闘が行われるのはその文化の延長線上にある。

 私の物知りな様子にメアリーが感心して言った。

「いやあ、何でも知ってるわね、ミサ頼りになるー」
「前の世界で大学で西洋史をとっていたからよ。というか、現地の姫である貴女が何で知らないのよ」

「恋愛と関係ないじゃん。私と関係ないし」
「はあー。まあいいや、ウェリントンが数か月すれば帰ってくるし、今回は私が面倒見るから、これ以上変なことしないでね」

「はーい。ミサったら優しい。大好きー」
「調子いいんだから……」

 こうなった以上、腹をくくって、なんとか裁判を取り消しできないかやってみるしかない。ルーカス、ジョセフが命がけで相争うなんて私は見てらんないから!

 この始末をつけようと、私は何とか試みるが成果が出てこなかった。官房長官であるジャスミンもこう嘆いていた。

「まさか決闘裁判ですか。最近のネーザンでは取り行われていないからうっかりしていましたよ」
「私も、ルーカスとジョセフがもめていることで頭がいっぱいでそこまで気が回らなかったわ。ところで、裁判のやり直しはできそう?」

「難しいでしょうね。教会側が裁判の正当性を主張してますし、それこそ政府が司法に介入するのは、憲法に反するのではないかと。

 また、陛下も正当な手順で行われた審議を覆すわけにはいかないと申しております」
「やっぱ無理か、困ったわね。これからのことが心配だわ」

「閣下がそれほど心配なされることですか。ご友人とはいえ、統一軍軍部には様々な人材が集まりつつあります。万が一があっても、さほど国政に影響を与えないかと」
「大ありよ。これから軍部再編で、正式に民兵を巻き込んで統一軍を大規模編成するんだから。そのための士官が必要になってくる。軍事経験が豊富なルーカスやジョセフを失うわけにはいかない。それに……」

「それに?」
「私は陛下が帰ってきたらネーザン宰相を辞職するつもりよ」

「なんと……。ご冗談を。停戦中とはいえ、まだまだ戦争の傷痕が大きく、閣下の才を失うことはできません!」
「違うわよ、話を聞いて。魔族軍とはいずれ必ず再び戦争になる。しかし、これまでは統一国とはいえ、実態は諸国連合だった。連携が取れず、そこを魔族に付かれた面もあるわ。

 軍事は政治無くして成り立たない。私が西部戦線で学んだことよ。これを改善するために統一宰相府を設立するつもりよ」
「統一宰相府……!」
 
「各国のすべて政治、経済、外交、軍事をつかさどる政府。統一政府宰相に私はなるつもりよ。もちろん私は統一宰相であるけど、名前だけで名誉称号だった。ただし各国は主権に元づく自治だけど、そのすべての緩衝、調整役よ。

 これから先はやりたくないけど総力戦で、魔族の主戦派を撃滅しないといけない。そうしなければ戦争が終わらないことがわかった。

 現状ネーザンが大陸軍の中核を担っている以上、各国を差配する宰相が必要。だからネーザン国宰相は貴方に譲るわ、ジャスミン」
「わたくしが、宰相に……!」

「ええ、そのために私は陛下よりリーガン領を拝領するのよ。正式に、リーガン名誉伯ではなく、リーガン女伯として。統一宰相となる貴族の格がなければ、各国への体面が付かないでしょう。

 どこのだれだかわからない幼女に宰相を任せるなんて、ネーザンはウェリントン陛下が私を後押ししてくれたから今まで何とかなったけど、他の国ではそうはいかない。

 正式に貴族となって、この大陸の戦乱を取りまとめるつもりよ。貴方の政治の才を私は買っているわ。

 これまで私を支えてくれてありがとう。これからはこのネーザンを、陛下を、国民を支えてあげて」
「そのような深謀遠慮がありましたか……。ここまできて一人の男として、私は逃げることはできません。その身に余る大任、謹んでお受けいたします」

「そう言ってくれると思ったわ。でも、私のネーザン宰相としての最後の仕事が今回の決闘裁判。うまく軟着陸しないと、内外に示しが付かない。

 ジャスミン、レスター警察を総動員してでも、裁判を覆す証拠を見つけて。なんでもいいわ」
「かしこまりました。おっとそういえば、思い出したことがあります」

「何?」
「ルーカス卿の夫人が襲われた次の日、彼女を発見した屋敷の者によると、屋敷に一つたりともあかりがついていなかったそうです。ちょっとしたことですが、裁判のときに出てこなかった証言ですので」

「灯りがついていなかった? じゃあ夫人はどうやってジョセフだと分かったの?」
「聞き覚えのある声とかそのときの夫人は述べていたようです」

「まさか……。強姦時の女性の立場を考えると、恐怖で混乱しているし、状況から考えて夜にいきなり襲われたのなら、彼女はジョセフだと思い込んだのかもしれない。

 これは貴重な証言よ、レスター警察に屋敷周辺の聞き込みを始めて。何かわかるかもしれない」
「はっ、急ぎ警察に要請します!」

 彼女の勘違いだったらそれが一番いいんだけど、被害者の立場からしてそう簡単に襲われたと思い込んだ相手を人違いでしたと認めるわけがない。夜だし真っ暗の恐怖の瞬間だから、相手を判別できないのは彼女を責めるべきことではない。

 襲われた後わざわざ灯りを消すはずなんてないし。彼女が動けるような元気があれば、むしろ明かりをつけて恐怖を紛らわすはず。なら、やはり……。

 時間だけが過ぎて行った。レスター警察が奮闘するも、残念ながら期限の決闘裁判の日がやってきた。

 私はレクス、レミィとミリシアと共に決闘所にやってきた。正方形の形をした決闘場に敷居を立てて、要人たち、貴族たちが見守る中、皆が驚きの様子でざわめいていた。

 観客席の中心に国王代理であるメアリーと5人の騎士である審判、および、聖職者が主催者としてどんと構えている。

 私は補佐役としてその隣周辺に立った。少し時間があるので、近くに平民院首相オリヴィアがいたので話しかけた。

「オリヴィア、大丈夫? 気分がすぐれない顔をしているけど」
「ミサ様……。ほんとうに本気で戦うんですよね。憲法審議会のときと首相になってから詳細は聞いていますが。あのいつも私のカラダを狙っていたジョセフさんが」

「セクハラされたの?」
「いや、そうではないですけど、顔見知りだし、目の前で殺し合いを見るなんて……」

「そう、ならいいわ」
「よくないですよ!」

「何とかするって意味よ」
「そうですか……、よろしくお願いします。ところで、変わった……特徴の方と来られたようですが、どなたです?」

「私が世話している、魔族の軍人だったレクスとレミィよ。貴女はミリシアとは顔見知りよね」
「ええっ、魔族!?」

「ほら、レクス、レミィ、あいさつして、平民たちの宰相だよ」

 というと、レクスはぶっきらぼうに、

「レクスだ」

 と言ったのでレミィが彼に怒った。

「お兄ちゃん! 宰相だから人間の中でエラいんだよ! ちゃんとあいさつしてよ! 私が恥をかくんだから」
「ニンゲンだろ、俺には関係ない」

「でも、人間だっていい人がいるし、ミサにお世話になっているんだから、きちんとあいさつするの!」
「わかった、よろしく頼む」

 と、人間の礼として右手を差し出す。

「はい、レクスさん。オリヴィアです! ミサ様の一番弟子ですよ。よろしく頼みます」
「あ、ああ……」

 オリヴィアが美少女のためか笑顔にレクスは少し戸惑った様子だった。レミィは彼の固い頬を引っ張りながら、オリヴィアに挨拶をした。

「ごめんなさい、兄が不愛想で。私はレミィです。宰相っていうことは偉いんですよね、すごいなあ、若そうなのに」
「い、いえ、よろしくお願いします。レミィさん。貴女こそ、女性なのに軍人なのですか」

「そうですね。魔族は男も女も戦うことが義務付けられているので」
「そうなんですか……」

 と、心、虚ろなオリヴィアに対し、ミリシアが自然に仲を取りもっていく。

「オリヴィアさん、お久しぶりです」
「ああ、ミリシアさんでしたっけ」

「ええ、そうです。彼女、レミィって言うんだけど、とてもやさしくて、お兄ちゃんが大好きな素敵な女性よ」

「べ、べつに、お兄ちゃんが好きなわけじゃない……」

 とミリシアの言葉にレミィは顔が赤くなる。オリヴィアは少し柔らかい笑みを浮かべていた。またミリシアは、

「こちらのレクスさんがお兄さん。仏頂面だけど、ミサがとらわれた時、親身に世話をした人よ。とっつきがたいけど、意外とおまぬけさんだから、失礼したらごめんなさいね」

「み、ミリシア様、ご冗談を……」

 と、今度はレクスが焦ってしまっていた。ミリシアが中に入ってくれたおかげで、オリヴィアも少し打ち解け始めて、レクスやレミィの前で笑みを浮かべながら、軽く雑談をしていた。

 ミリシアがこういうところに気が利くから、エターリアもそばに置きたいんだと思う。たとえ、自分を裏切られたとしても。

 私が警察たちに情報交換をしながら、思考を巡らせていく。いまのところ、聞き込みのおかげであの夜の容疑者は3名まで警察は絞っている。昨日の晩、拘束を私は命じたから、決闘中に何かが判明するかもしれない。

 いや、そうではないと困る。阿弥陀様これも縁だと思って、私をお導きください。なんて教義にそぐわない神頼みをしてしまいながら、決闘の開始が迫った。

 角笛が吹かれ、辺りはしんと静まり、司祭は厳かに宣言を始める。

「ただ今より、神の御許、神聖なる裁決を行う」

 決闘場に板金鎧を着たルーカスとジョセフが入場してきて、横に従騎士が立ち、武器を持ってくる。次に司祭が誓いの言葉を二人に述べさせる。

「汝、キャメロンの息子、ルーカスよ。そなたはアルフレッドの息子ジョセフを汝の妻セーヌに狼藉を働き、みさおを辱めたと告発す。

 その言葉に相違ないか?」
「相違ございません。神明に誓って、私は自らの力を持って真実を明らかにし、妻の名誉を回復したく存じます!」

 ルーカスが宣誓を述べる、つぎに司祭はジョセフの方に向かって言う。

「汝、アルフレッドの息子、ジョセフよ。そなたはキャメロンの息子ルーカスの言葉を偽りとし、いっさい、ルーカスの妻セーヌを辱め、おとしめたことがなきものと誓うか?」

「相違ございません。私は無実です。決して神に背く恋などしておりません。今これを持って、自らの潔白を証明致します!」

 ジョセフが宣誓をして、二人の決闘の意思は確認された。つぎに国王伝令官が観客に告げる。

「国王陛下の名において、何人たりとも何を見、何を聞き、何が起こったとしても、一切大胆にあるいは軽率に、声を出したり、動いたり、妨害してはならない。

 これに反すもの、何人たりとも拘束され、投獄されるべし。すべては神の前で行われることである」

 次に、ルールに反する武器や防具を見に付けてないかを問われる。従騎士が持ってきた武器を騎士や聖職者が確認し、国王伝令官は告げる。

「両者ともに、もし、国王陛下を欺き、不正を働き、武器を隠し、神判をまげるものは、いかなる者と言えども、国王の名において、偽証罪として即座に判決を申し付ける」

 その言葉をルーカス、ジョセフは胸に手を当ててじっくり深く聞いていた。

 宣誓式がおわったあと、ルーカスとジョセフはお互い馬に乗り、競技用じゃない、殺すためのランスを手する。ひと時の静寂。そこに大太鼓がドンドンと鳴り響き、ついに、厳かに神聖なる決闘が始まってしまったのだった──。
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