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世界統一編
第九話 大陸大同盟
しおりを挟む「国王陛下、ご機嫌麗しゅう、私をお呼びだとお聞きいたしました」
私はウェリントンに呼ばれたので、国王の謁見に際し、前言われた通り簡略なあいさつで用件を聞くようにした。彼はにこやかな様子で少し微笑んですらあった。だいぶ親しくなったのか、私に対して温かな優しい笑みをくれる。かっこよすぎて思わず私の方が目をそらしてしまうくらいだ。
「そう硬くならずとも良い、そなたのおかげでリッチフォードとの同盟はなった、まずは感謝の意を伝えなければならないな」
「いえ……そのような」
「謙虚なのはそなたの美徳ではあるが、宰相として威厳を持ってほしいと私は思う、まあ、それは個性というものであろうか。それは良いとしてだ、これからの方針についてそなたに告げようと思ってな」
「陛下は対魔族の大同盟をお望みと先日お聞きいたしましたが」
「ん、相変わらず話が速いな、その通りだ。現在宮殿に滞在中のリッチフォード国王と話し合って、一気に大同盟構想を推し進めることにした。時間をかければ他国によからぬ印象を抱かせるであろう、とリッチフォード王はお考えだ」
「なるほど、そうですね同盟となると他国からの疑念を招きます。手を結び侵略の意図があるのではないかと」
「その通りだ、そこで先んじて共同宣言を上げこちらの大望を世に知らしめることにした。が、二か国だけでは心細い。それでだ、そなたは隣国のウェストヘイムをどう思う?」
「確か陛下の姉君が嫁ぎ、王妃殿下としてお幸せにお暮らしだとか。我々と友好国で交流が盛んだと存じております」
「ん、その通りだ。そこでそなたに頼みがある、急ぎ足で済まないが事が事だけに先手を打ちたい。ウェストヘイムに向かい同盟に賛同してもらい、共に対魔族大同盟構想の共同宣言を行いたいのだ」
「なるほど……良いお考えです。かしこまりました、それでは陛下から親書をいただきたいのですが」
「それはやぶさかではない。だがそれよりもメアリー姉上にあらかじめこちらの立場を手紙で送るよう頼んではくれぬか?」
「え、メアリー殿下にですか、どうしてそのような」
「……嫁いだ姉上、ミシェル妃は大層メアリー姉上と仲良くてな、まずはこちらの状況を先んじて伝えると事がうまく運ぶであろう。お前だってこちらの言い分もわからないまま、いきなりの提案に相手が誤解してしまうのは望まぬところだろうしな」
「なるほど、そうでしたか、かしこまりました、メアリー殿下にかけ合ってみます」
「うむ、お前が頼りだぞ、ミサ」
「ありがたきお言葉身に余る光栄です。では失礼いたします」
そうかなるほど、姻戚関係を頼って外交をうまく運ぼうって言うのね、貴族社会ならではって感じ。取りあえずメアリーとの時間を作ろう。ことはそれからだ。
午前の執務を終わらせて昼食を取った後、少しばかり閣僚会議を行った、ウェリントンのカリスマ性で一つにまとまって会議はスムーズに行われた。そして3時のおやつタイムでジャスミンに準備をさせてメアリーを招待した。メアリーは嬉しそうにしていて一緒にティータイムを始めたのであった。
「小説新たに書き始めたけど、登場人物を動かすって大変ね、自分が想像できる範囲でやってると話がつまらなくなるし、かといって突飛なものになるとキャラクターイメージが壊れるし、まあ、やりがいがあっていいけどね」
「うんうん、そうやってあれこれ考えるのが創作の楽しみなんだよね。意外と書き進めているうちに、あれコイツこんなことを考えてたんだあっと自分であらためて気づいたり発見があったり楽しいよね」
「まだ私そこまで行ってないわ、とにかくぎこちなく書いているからね」
「でもなれるとイメージしただけでスラスラ書けるようになるよ、で見直して再発見したり、この子こんなこと考えてそう、この台詞言わせたら面白いだろうなとか出てくるよ」
「ふーん、そういうものなんだ貴女ベテランなのね。ね、漫画家だっけなんで夢諦めたの? 差し支えなければ聞きたいんだけど」
「ああそれはね、単純に年齢制限。仕事量の関係上、若くて体力のあるうちにプロデビューできないとそのあとプロになる道が閉ざされるの。
競争激しいからね、仕事として成り立つのは年間何千人とデビューして数十人っていうぐらいの競争率だから、デビューしたとしても数年でほとんど消える。リスクが高くてその分当たったら大儲けできる夢のある世界だから」
「はあ~、すごい世界で修業したのね。貴女の見識豊かな創作の姿勢もうなずけるわ」
「まあ、本気でプロ目指した人はそのあとのつぶしが効くけどね、私はそこまではいかなかったってこと。それはおいといて、貴方のお姉さんミシェル妃について教えてくれない?」
「姉さん? 良いけど、どうしたの、藪から棒に」
「うん国王陛下にウェストヘイムと同盟を結ぶよう私に外交工作を頼んだんだ、そこでメアリーにお姉さんのこと聞いたほうが良いよって、仲が良かったらしいから」
「ああ、そういうこと。姉さんは明るくて好奇心旺盛で楽しい人だったよ、その代わりウェリントンはいじめられたけど」
「えっ、陛下が? 意外」
「ウェリントンは根が糞真面目だから、割と子供のころシャイだったんで、ずっとそれを姉さん弄られてたなあ。私に泣きながら、僕の事ミシェル姉さんがいじめる……っていじけてたっけ。いじらしかったなあ、あのころ。まあ、今となってはいい思い出だけど」
「ははは……」
それ絶対ウェリントンの中でトラウマになってるよ、幼少期のいじめられた記憶って大人になっても忘れないから。ああ、だから、メアリーにあらかじめ下準備させるように言ったんだ。本人が嫌がっているから。意外とウェリントン可愛い奴。
「ねえ、よかったら、友好文書をあらかじめメアリーからミシェル妃に送ってくれない? 事をスムーズに運びたいから」
「もちろんいいわよ。こういうの王族の仕事だし、私だって国の役に立ちたいから、まあ、時間がかかるからちょっと待ってほしいけど、いい?」
「もちろんだよ、ことがことだけに慎重に運ばないといけないからね、ありがとういい友達がいてくれて私嬉しいよ」
「ふふ、ミサは私の親友よ、お安い御用ですわ! なんてね……」
そう言って二人で照れ合いながら見つめ合って大笑いした。女の友情っていいなあって思う。メアリーはほんと良い子だから、付き合っていて楽しいもん。そうやって下準備して、外交レベルで謁見のセッティングをしてついに私はウェストヘイム王宮へと招かれた。
──謁見室は中世では珍しく濁りガラスで大きな窓が設置してあり、採光豊かで明るい。王様の後ろには金で掘られたフェニックスのレリーフが飾られており、そのむかし、ウェストヘイムの始祖はフェニックスに育てられて、統一王アレクサンダーとともに魔族と戦ったという伝説が残っている。
荘厳な風景に心が清められながら、ウェストヘイム国王の前で拳を胸に当て頭を下げた。
「此度謁見の機会を賜り恐悦至極に存じ奉ります。ご前に侍りまするはネーザン宰相、リーガン伯、ミサ・エチゴで御座います」
「ん、まあそう硬くならずともよい、用件はすでにうかがっておるし、私もネーザン王と意を同じくする者、楽にしてよい」
やったー、どうやら友好モードで良かった。リッチフォードの時は万が一斬られる覚悟があったから内心ひやひやしてたけど、今度はレスバする必要もないみたい。言い争うだけが外交じゃないもんね。
「それで、ネーザン王は対魔族大同盟をお望みとか」
「はい、来るべき魔族の侵攻に備えて大陸が一丸となりこれに当たらなければこの地に災厄が訪れるでしょう。そして預言の時は近づいているともっぱら司祭の見解は一致しているところ、十年以内に魔界の結界が解けるとの意見もございます。
一刻も早く対魔族戦線を構築せねば、この大陸の運命は火を見るよりも明らかでしょう」
「我が国の司祭の意見も同じだ。だが、我が国だけではどうしようもないとあきらめていた所、ネーザン国王の提言まことに痛み入る。我々として異存はないとお伝えなされよ」
「ありがたきお言葉、ネーザン宰相として歓喜に堪えません。ひいてはまずはネーザン国王陛下の申し出ですが、ネーザン、リッチフォード、ウェストヘイムの三カ国において大陸大同盟共同宣言を行いたいとのご意向でございます」
「ん、細かい折衷は臣に任せるとしてそれも異存ない、聞きたいのだが大同盟構想はどこまで進んでおるか?」
「すでに大陸全土に使者を発しており、すでに述べました三カ国のほか、ホーランド、サウザック、ワックスリバー、バッキンガムから色よい返事をもらっております、漏れ聞くところによると共同宣言ののちに本格的に同盟に参加するとのことです」
「おおっ、そこまで進んでおったか、ネーザン宰相の手腕は見事なものよ」
「いえ、すべてはネーザン国王陛下のご威光でございます」
「ふっ、謙遜せずとも……」
「アナタ、その辺で堅苦しい話はやめにしてくれない? 私肩こっちゃったわ」
側におられたミシェル妃が横から口をはさんできた。どうやら夫婦二人の仲は睦まじくこういう軽口も叩ける間柄らしい。
「アナタ、私からミサ殿の話が聞きたいわ、いいかしら」
「ああよいぞ、好きにするとよい」
「ミサ殿、貴女の話はメアリーから聞いているわ、異世界から来たそうね、良かったら私たちに語ってくれないかしら?」
「ええ、もちろんでございます」
「まず、貴女の世界の街並みが知りたいわ、どんな世界なのかしら」
「そうですね、建物はコンクリートでできております。またビルと言った建物は大きく、巨大なところでは働く場所は大聖堂の2倍くらい高さで何千人と共に仕事してますね」
「なんと壮大な。貴女の世界は優れた建築技術を持っているのね。どれだけの奴隷やギルドで建てたのかしら、きっと豊かなのでしょうね」
「ええ、私の国は豊かでしたね。めったに餓死することもないですし、民が自分で職業を選んで働きます」
「素晴らしいわ、我が国も見習いたいものだわ。人口はどれくらいなのかしら、さっきの話だとかなり多そうね」
「私の国日本は一億二千五百万人くらいですね。世界の人口はおよそ78億人ほどです」
「一億!? 何と膨大な人の数なのかしら、それは国も豊かになるわね。しかも餓死が少ないということは農作物もたくさん出るのでしょうね、でもそれでは意思疎通できないのではないかしら?」
「いえ、そのようなことはございません、私の国は同じ言語でほとんど意思疎通ができるよう適切な教育がされております。世界ともネットという特殊技術でつながっており他国の言語がわかれば、家に居ながら世界中と会話ができます」
「なんという文明なのかしら! 貴女のような賢い幼女も現れるのも当然といえば当然かしらね、すごいわ!」
いや、私、実年齢は60……ごほんごほん。
「ぜひゆっくりと話を聞きたいわ。今日歓迎会を行いますから、詳しく聞かせてくださいね」
「もちろんでございます」
と、そう言った感じで、とんとん拍子で謁見は済んだ。今回は楽だったなあ、この先もこうであるといいけど。
晩餐会が開かれて私は女王様や上流貴族から質問攻めにあった。人気者は忙しいなあ。それでも私は一息ついて、私はいつもの通り食事を楽しみ始めた。
ウズラのキャセロールを口にすると、生クリームたっぷりのまろやかさと、とろみの付いた口触りのさわやかさがたまらない。ねっとりしたソースの口当たりにウズラ肉の淡白ながらも柔らかく野性味あふれた食感に、また、濃厚な肉の味がソースに絡みついて独特の味の美味しさにほっぺたが落ちそうだよー。
羊もも肉ローストを今度はチョイスすると、ミントのさわやかですっとした匂いが鼻に通って食欲をそそる。ピンク色の羊肉をナイフで切り分けて口にすると、柔らかく、繊維細かで濃厚な肉の味に、それでいて癖のない味に独特の歯ごたえ。
肉の甘味がすっと口当たりがよく、日本では食べられない西洋独特のグルメに私は舌鼓を打った。うまーい!
肉大好き! 肉大好き! 最高!
そうやって食事を楽しんでいるとジャスミンが急に私に話しかけてきたので、びっくりした。いつもは私が料理を楽しんでいるときは気を使って話しかけてこないのに何だろう。どうやら急用らしく少し席を外して廊下で話を聞くことにした。
「どうしたのジャスミン、不作法だよ」
「申し訳ございません。なにしろ急用なので、どうしてもと陛下からのお知らせがございました」
「え、陛下から? 何?」
「宰相閣下はエジンバラ王国のことはどれほどご存じでしょうか?」
「この大陸全体の国のことはさらっとしか記憶してないけど、エジンバラ国王は血気盛んで戦争狂とか言われているようね」
「ええ、その通りです、その通りでございます」
「まどろっこしいね、戦争が起こったの?」
「事態はそれよりもややこしくなっております」
「詳しく説明して頂戴」
「エジンバラ王は此度の対魔族大同盟を、大陸統一のネーザン国の野心と決めつけて、逆に反ネーザン同盟を各国に檄を飛ばしたのです」
「なにそれ! 戦争したいだけじゃない!」
「ええそうです、各国の動向はいまだ不明ですが、なるべく早く宰相閣下とは今後のことを話し合うため、早めの帰国を願いたいとのことです」
「わかった、ウェストヘイム王夫妻には折を見て暇をもらうわ、ジャスミン有難う」
「いえ、仕事ですので。不作法失礼いたしました」
そう言ってあわただしくジャスミンは去った、帰国の段取りの準備をしに行ったのだろう、これは……戦争になるかもね、それも大戦争に──。
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