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小話
婚約者騒動 3
しおりを挟むそのまま、着飾られた僕は、レンの色で仕上げられてしまった。白の露出の少ない服に金と銀の装飾や刺繍。アクセサリーやブローチにしても、細かな装飾に洗練された宝石。多くの装飾品を付けても、上手くまとめられ気品溢れる姿になり、僕は鏡を見てさすがのコーディネートに笑ってしまった。
「かぁ様きれい! キラキラ、可愛いねぇ」
「かー様、おめめ、ピカピカって」
ルアンは尻尾を振って可愛い、可愛いと僕の周りをとことこ歩き、見上げてきゃっきゃと笑う。フランは目がちかちかするのか、目を小さな手で押さえ、獣耳を垂らしている。
……何だ、この可愛い子たちは。
「はいはいはい、ニアノール様、お二人が可愛いのは分かりますが駄目ですよ。行きますよ。もうそろそろ着く時間ですからね」
二人は、それぞれの今日の世話係に庭を探検しましょうと誘われて、獣耳と尻尾を嬉しそうに揺らして、僕に満面の笑みでその小さい手を振ってくる。
うぅ。僕も二人とお庭探検したい……!
泣く泣くアルエードに引き摺られて、来客を迎える部屋へと連れて行かれる。僕がぐずぐずしている間に、もうすでに例の人は着いてしまっていたらしい。何てことだ。
レンは一応、出迎えたらしいがすぐに仕事に戻ったのだそう。そのまま、応接室で休憩しているとのこと。
僕は、その扉が開けられるその瞬間に、王族としての仮面を被る。そのまま中に入る僕に、ソファに座っていたその女性は立ち上がりカーテシーを行う。見事な、とは言い難いが及第点だ。
……震えている?
僕は、僅かに震えているようなドレスを摘まむその細い指が気になったが、すぐに目線を上げた。
「ご挨拶が遅れてしまい申し訳ございません。ヴァランヴィア帝国の第1王女、ユーラン・ヴァレルシーアと申します。突然の来訪にも関わらず、招き入れて頂いたこと、感謝致します」
「ジーン国の王妃、ニアノール・シュナベルトだ。突然の来訪だったと自覚があるようでなによりだ。ここが他国であることを理解した振る舞いを期待している」
僕は表情を作らずユーラン嬢にそう返す。ユーラン嬢は、少し濃い目の化粧に派手な原色を組み合わせたドレス、き つい香水の匂い。とても自国の代表として来たとは言い難い格好ではあった。
僕の少し嫌味と皮肉を混ぜた返しに一瞬表情が固まるも、すぐに姿勢を正した。
「申し訳ありません。寛大なお心、感謝致します」
……うーん。何だかなぁ。
「長旅で疲れもあるだろう。部屋で休むといい」
僕はそう言って、部屋を後にした。帝国とジーン国。そもそも、ジーン国の方が何をとっても格上だ。それを理解していないだろう、帝国の現王。獣人の番は生涯一人だけ。それなのに、第2夫人として送って来た王女。
……何かある気がするなぁ。
僕は自室に戻り、首を傾げる。そんな僕に紅茶を入れるアルエード。
そもそも、帝国の現王はジーン国を下に見ていると僕らは判断した。それなのに、あの王女様は自分から挨拶し、僕に対し随分と下手に出ていた。
「ねぇ、アルエード。どう思う?」
「それはもう、ニアノール様の可愛らしさに相手は圧倒されていましたね」
……このポンコツ!誰がそんなこと聞いたんだ!
いざという時に全くあてにならない僕の侍従。
僕はため息をついて、立ち上がる。もう少し、帝国の情報が必要だ。もともと、帝国のことは調べてはいたが、それだけでは判断材料が足りないことに気付いた。
とりあえず、ラント様のところへ行こうと足を進めたのだった。
――――――――――――
「とても美味しいです。この野菜は見たことがありません。我が国は寒暖の差が激しく、作られる作物が限られているのです」
「口に合ったようで何よりだ」
……うーん。
ユーラン嬢とレン、僕の3人が一緒に夕食を摂ることになった。ユーラン嬢は一生懸命レンに話し掛けている。レンは淡々と話しているが。
僕はそんな様子を観察しながら、考え込む。そして、食事を終えた後、退出しようとするレンに話しかけようとするユーラン嬢に、
「ユーラン嬢。この後、話をしたい。私の部屋へ来るように」
そう言い放ち、返答も待たずに踵を返した。
「ルアン、フラン。父様のところへ遊びに行っておいで」
「えっ、陛下はおそらくまだ仕事が……」
「はい、ノエルも連れて行ってあげてね。離れたくないけど、お客さんが来るからね。あ~可愛い、ご機嫌だねぇ。お腹いっぱい? いっぱい食べたもんね」
僕たちより早くに夕食を終えていた3人を撫で回して、世話係にレンの部屋へ連れて行ってもらえるように頼んだ。アルは一人おろおろしていたが、世話係は僕の言葉に迷うことなく頷き、一礼すると3人の子どもたちを連れて部屋を後にした。
「……ちょっとは寂しがって欲しいなぁ。」
レンの部屋に行くことはあまりないため、皆笑顔で僕に手を振ると、振り向かずに行ってしまった。そんな可愛い我が子たちを見て寂しくなる。
「あ、あのニアノール様、陛下はまだ仕事が……」
「ルアン達はレンの仕事の邪魔しないし、レンもルアン達を邪魔だなんて思うことないよ」
僕にとっては、レンの傍が子どもたちを居させるのに一番安全で安心できるのだ。
そんな時、リズムが崩れたノックが響いた。
「ようこそ」
「お招きいただき、ありがとうございます」
……あらら。顔が青褪めてるよ。いくら化粧を濃くしてもさすがに分かるよ。
「うん、もういいよ。楽にして」
そう言い、ソファを進めると、僕の変わりように驚いた様子で固まってしまった。
「うーん、もう面倒臭いし、手っ取り早く言うけど。ジーン国は帝国の第一王子を全面的に支援するよ」
僕の言葉に、呆然としたユーラン嬢はようやく飲み込めたのか、口を開くと震える声で言葉を発した。
「な、ぜ……?」
手が震えるのか、両手の指を組み、膝に押し付けている。
「あのね、この国には優秀な使用人がたくさんいてね。帝国内部の状況や、現国王と第一王子との確執も、内乱が起きそうになっている現状も、色々と調べてくれたんだ」
にっこりと笑顔を浮かべて、ユーラン嬢を見る。
「わ、私は……」
「うん、知ってるよ。君は、帝国の現王がジーン国を下に見ていることを利用して、この国に来るように上手く誘導されたんだね。君の兄上、第一王子に」
「っでも、それは……っ!」
「それはきっと、起こるだろう内乱に君を巻き込まないため。第一王子は、我が国をよくご存じなんだね。我が国は、悪いけど帝国じゃ相手にはならない。第2夫人云々は現王が勝手に言っているだけだけど、第一王子は内乱が終わるまで保護して欲しかったからそれを利用した。さすがに内乱が起こっている国に帰れなんて言えないしね。」
「君は、王族で唯一の王女。女性というだけで、内乱にもその後にも利用される可能性がある。帝国は、伝統を重んじる国だけど、その実、悪しき風習だって根強くある国でもあるから」
「わ、私は、何も、何もできなくて……」
青褪めたまま、握っている手の力が強まり、どんどん血色が白くなっていく。
「正直、何もできないのは仕方ないと思うよ。あの国では、女性は抑圧される。王族となれば、それは特に顕著だ。……今まで、兄妹二人で戦ってきたんだね。怖いよね、今も、第一王子は一人で戦っている」
一つ涙を流したユーラン嬢は、そこから止めどなく溢れる涙に、肩を震わせ顔を両手で覆う。
帝国の内情や現状を調べてもらった時、出てきたのは眉を顰めるものばかり。この子、ここに来るのも、兄を思ってここで過ごすのも、ずっと怖かったに違いない。
表情を隠すための仮面としての似合わない化粧、自分では選ぶことのできないドレスや装飾品。どれをとっても、虫唾が走る。
僕は、泣いて話すこともできない彼女の横に座り、そっとハンカチを差し出し、その細い肩を抱いて慰める。何だか、小さい子みたいで、子どもたちを思い出してしまった。
「大丈夫だよ。これも何かの縁なのかなぁ。とりあえず、君はここでしばらく過ごすといいよ。第一王子のことは……」
……バンッ!
すごい勢いで僕の部屋の扉が開けられ、驚いて僕は肩を跳ね上げた。
「……ニア、堂々と浮気か?」
美しい獣耳をピンと立たせ、僕を見るレンの顔は険しく、その尻尾は不機嫌そうに揺らされている。
……え、雰囲気ぶち壊しでは?
割とシリアスな場面だったと思うんだけど、空気を読まずに堂々と入って来てユーラン嬢と引き離してくるレン。
「ルアン達が来たかと思ったら、君が自分の部屋にユーラン嬢を招いていたと聞いた。どういうことだ。」
「い、いや、確かめたいことがあったからで……。そ、そう、大事な! 大事な話をしてたの!」
「ユーラン嬢の肩を抱くのが大事な話か?」
……何でこんな追い詰められてるの僕!?
ユーラン嬢は、突然入って来たレンと、僕らのやり取りを見てぽかんと口を開けている。
「陛下、ちょっと落ち着いて下さい。ニアノール様、こちら、段取りはすでに出来ておりますよ。いつでも出立可能です」
後ろから、ラント様が入って来てそう言った。
「そう! 帝国との話を……」
レンはすでに帝国の内情や現状を知っており、ユーラン嬢が帝国現王と第一王子、どっち側なのか判断が付かなかったため、泳がせていただけだったのだ。
でも僕は、ユーラン嬢が第一王子派であることは分かっていたため、その確信を得るために話をしたかっただけなのだ。僕がそのことでユーラン嬢と話したいということはレンにも伝えていたため、知っているはずなのに。
「こんな夜中に、密室で話すなど聞いていない」
……え、これは僕が悪いの?
心の中の何人もの僕は、ティーカップの紅茶の水面が揺れるのを眺めて考え込んでいる。
「はいはい、ユーラン様が放心されていますよ。女性を待たせるものではありません。さ、ユーラン様。もうお休みになりましょう」
ラント様は、使用人に言付け、ユーラン様を部屋へ送るように伝えた。
「さて、ニア。君には聞きたいことがある」
「な、何で……。あ、ルアン達は!?」
「私たちの部屋ですでに寝ている。私の部屋に来た時点で、すでに眠たそうだったからな」
「じゃ、じゃあ、僕たちも寝よう?」
このまま、ルアン達が寝ている寝室に行って、仲良く皆で寝よう!そう提案したのに、
「ほう。君から誘ってくれるとはな。では、寝るとしよう」
レンは意地悪く笑うと僕を抱き上げ、僕たちの寝室ではなくそのまま僕の部屋を進んで行き、奥にあるまだ番になる前に使用していたベッドへと降ろされる。逃げようとする僕を難なく捕まえたレンに、そのままシーツに縫い付けられてしまうのだった。
――――――――――――
その後、ユーラン嬢を帝国の使者と認めたレンは、第一王子との条約を締結する。それは、簡単に言うとジーン国は全面的に第一王子の後ろ盾となるということだ。
それに焦ったのは、ジーン国を知る帝国現王側の貴族や国の上層部を担う重鎮たち。軍を送ることを厭わないという条約の内容に、顔を青褪めさせた。それからは、何度も話し合いが行われ、帝国現王は先代王の暗殺の疑いもあり、その椅子を第一王子に明け渡すこととなったのだ。
ユーラン嬢は、国の情勢が安定するまではとジーン国に残った。ルアンとフランとも、良く遊んでくれている。化粧を落とし、似合うドレスをプレゼントすると、何てことはない、可愛い、元あるべき姿の少女に戻ったユーラン嬢。
……その条約に、絹の輸出入についても入れ込むなんて、ラント様らしいというか、ちゃっかりしているというか。
そもそも、第一王子が現王となった今、妹であるユーラン嬢も保護したし、絹の輸出入ぐらい融通を効かせてくれるだろうに。
そう思いながらも、上手くまとまって良かったと胸を撫で下ろす僕。
まだまだ帝国では課題が多いだろうけど、ジーン国が後ろ盾となった現国王が軽々しく扱われることはないだろう。
―――そして、ユーラン嬢が帝国へと帰る日がやって来た。
「レンウォール陛下、ニアノール王妃、お二人には何とお礼を申し上げたら良いか分かりません。本当に、ありがとうございました……!」
涙を浮かべ、年相応の幼く笑う彼女に、僕もうるっと来る。
「何かあったら帰ってくるんだよ、身体に気を付けてね、お兄ちゃんと仲良くね、嫌なことされたら言ってくるんだよ? あと……」
「ニアノール様、ユーラン様の母親じゃないんですから……」
一緒に過ごす内に、僕より小さく、僕の子ども達とよく一緒に遊んでくれている彼女に対し、親のような目線で見てしまうことが増えてしまった。だって少女だよ?僕からしたらまだ子どもだよ。
……帝国に帰すのが心配すぎる。
「ニア、帝国も少しずつ変わって来ている。そのために、ユーラン嬢にも表に立ってもらわなければならない。彼女は、それを良く理解している」
僕の頭に唇を落として慰めるレン。
「うっ……分かってるけど……」
「ニアノール王妃、私、帝国で女が踏み躙られず、権限を持てるように取り組んでいきたいのです。そのために、王女として兄と国を支えていく覚悟を持てました。本当に、感謝しかありません。……また会えたら、一緒にお茶してくれますか?」
「うん、うん……っ! 元気でね、またおいでね」
僕は、最後にユーラン嬢を抱き締めると、くすぐったそうに笑う彼女は鈴のような声を僕の耳に残して、帝国へと帰っていったのだった。
―――こうして、レンの婚約者騒動は幕を閉じたのだが。
「随分と仲が良さそうだったな?」
「だ、だって……」
「抱き締めたり、頭を撫でたり……楽しそうな様子で触れていたな」
ユーラン嬢が帰った後、僕は、密かに妬いていたレンに思うままに愛されるはめになってしまった。
なぜレンの婚約者騒動に巻き込まれた僕が、こんな目に合うの……!
目覚めたベッドの上で、倦怠感を訴える身体を感じながら、そう呟くのだった。
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こちらこそ読んでいただきありがとうございます!
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エメさん、感想ありがとうございます!
気に入って頂けたようで嬉しいです(´▽`*)
ニアだけじゃなく、他のキャラたちも可愛いと思って貰えて良かったです!ニアはもう取り繕う必要がないと分かれば思う存分皆を愛でに行きます笑
子どもたちもニアに似てしまったがゆえに自由人ですので、これから色んな人たちを振り回していきそうです笑
ムーンライトノベルに小話も載せているので良かったらそちらも読んでやって下さい(*´▽`*)
素敵な作品と言っていただけて嬉しいです!!
ありがとうございました!
はー可愛かった!🤤
ニアの本能に抗えないけど抗う気のない強さがいい(๑•̀ㅂ•́)و✧
レンは振り回されっぱなしではなく、ちゃんと溺愛でカバーしていてバランスが取れていますね!(*'ω' 👏 パチパチ☆彡
「心の中の何人もの僕」が心情を如実に表していて内心のわさわさ感がすごくよく伝わりました。(*´艸`)
見たいw
アル怒られなくて良かったけど、アルにも幸せが来て欲しいな。
素敵な作品をありがとうございます。«٩(*´ ꒳ `*)۶»
rimaさん、感想ありがとうございます!
可愛いと思ってもらえて嬉しいです!
ニアは1人でも生きていけるぐらいの力はあるのですが、何せやっかいな狂気とも言える程の獣好きで…。レンに理解があって良かったです笑
心の中の何人もの僕は、私も結構気に入っているので、ニアの心の中の様子が伝わって嬉しいです(*^^*)
アルも幸せになって欲しいのですが割とポンコツなところがあり…笑
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