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絶対絶命

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「……何をしている?」

低い重低音の声と、完全に目が据わり瞳孔が開いている陛下に、思わず僕は狐姿のミルに抱き着いた。それを見た陛下は目を見開くとズンズンと僕の方へと近付き、ミルを子猫のようにブランと持つと僕から引き剥がし、ベッドの外へと放り投げた。ミルは、くるっと綺麗に4本足で着地して見せ、「キュウン。」と可愛く鳴いたかと思うと、開け放たれたままの扉へと走って行ってしまった。

……え、ミルちゃん!?

さっさと僕を置いて去ってしまったミルに呆然とする。でも出て行った時のお尻が可愛かったから許せる。それとは別にまだブラッシングできてないところがあるから戻って来て欲しい。ミルが出て行った扉の方を見ていると、外からその扉が閉められていく。

「え……。」

思わず出た声と同時に、柔らかい物が背中に当たる感触に思考が止まる。見上げた僕の視界一面には陛下のご尊顔。覆い被さるように、僕の顔両側には陛下の手が置かれている。

「他の男をベッドに上げた挙句、抱き着くなど。言い分があるなら申せ。」

目を反らすことは許されず、爛々と今にも噛みつかれそうな金色の瞳に、僕は息を飲んだ。

「護衛の者から、ニアがミルを部屋に引きずり込んだと知らせを受けた。」

「……つ、疲れが、疲れているようだったので。」

絞り出した声は小さかったが、陛下は一言一句逃さないとばかりに獣耳を僕に向けている。

「ニア。ミルはまだ子供だからと私も多めに見ていたが、今回のことは看過できない。」

……分かるな?

そう続いた陛下の言葉に反応する前に、僕の口は塞がれていた。

「……んっ……あ……はぁ……っ!」

息の仕方が分からない僕に容赦なく、陛下の長い舌が口内を蹂躙する。僕の逃げ腰になっている舌は絡め取られ、吸われ舐められ、聞いたことのない声が漏れていく。

「……んぅ……はっ……はぁっ……!」

逃れようとしても、手で顔を固定され動かせず、必死に息を吸おうと必死な僕にようやく口が離された。

「……ふっ。鼻で息をしろ。」

そんな僕を見て、少し機嫌が直ってきている様子の陛下に少し安堵する。

「はぁ、はぁ……。」

息を整えようと僕が呼吸を繰り返していると、

「ひっ……!」

耳を舐められ、身体を固まらせると、服の間から陛下の手が入り、僕の腰を直接撫でられる。

「へ、陛下、ごめんなさい、許して下さい……!」

貞操の危機を感じた僕は、怖くて慌てて腰を撫でる陛下の腕を掴んだ。

「可愛いニア。……このまま素直に感じていればいい。」

そう言った陛下は怖がる僕に穏やかな声でそう言うと、顔中に唇を降らせ再度僕の口を塞いで来た。

「あっ……!」

口の中を陛下の舌が動き回り、上顎を舐められるとビビッと電気が走るような感覚に声が上がる。

「へいかぁ……。」

力が入らなくなり、舌が思ったように回らない。全身が熱く、熱を持っているようで辛い。無意識の内に膝を擦り合わせた僕に、陛下は両足を掴むと容赦なく左右に広げる。

「あっ、やめ、やめて下さい……!」

立ち上がりかけているそれを見られ、羞恥心で血が上るのを感じ、くらくらする。

「ニア、可愛い子。他の誰かにここを許してはいないな?私が初めてだろう?」

つつっとそこから後孔に掛けて指で撫でられ、思わず息を飲んだ僕は陛下の問いに何度も頷いた。

「へ、陛下が、全て、初めてです。」

「良い子だ。」

陛下の金色の瞳は欲混じりの熱を帯び、僕は力の入らない身体にどうすることもできず、ただ陛下の思うがままに流される。

「……あ、あぁ……!……んっ……や、そこダメっ……!」

気が付くと服は脱がされ、ぷっくり立った乳首は舐められ、指先でいじられ、何度も甘い声が部屋内に響き渡る。

「どこも可愛いな、ニア。舐めて欲しそうに立っているぞ。」

腰を撫でられながら乳首を甘噛みされた時、僕の足先がキュッとしまり、痙攣のような感覚が全身を駆け巡って背をのけ反らせた。



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