18 / 53
孫、おじいちゃんを尊敬する 前編(SIDE:工藤麻奈)
しおりを挟む
今日もこれからダンジョン配信……なんですけど、昨晩おじいちゃんにスキルの使い方を教えていたら、途中で寝てしまったんですよね。
おじいちゃんたら、全然覚えてくれなくて。でも、麻奈の話を楽しそうに聞いてくれるのが嬉しくて、ついつい張り切っちゃいました。
そしたらいつのまにか……。
三つしか教えてないから、大丈夫だとは思うんですけど。ちゃんと使えるか心配です。
「パパ、ママ、おばあちゃん! そろそろ配信始めるよー!」
配信を始めると、さっそくリスナーさんが来てくれました。おじいちゃんは、スライムに炎型の初級魔法を試すようです。
昨日私が教えたのはファイア。これはバッチリなはず。
名前も短いし、動画で説明してくれていた人も簡単だって言ってたので問題ないでしょう。
「狙いを定めて……【パイア】!」
……と、思ったんですけどね。
「親父……パイアはねえよ……」
「あらまあ! 炎があんなに燃え盛って、まるで映画みたいじゃないの。ねえ麻奈?」
「……う、うん」
コメントの人たちも大笑いしてます。
次は、ゴブリンに氷系の魔法を使うみたいです。
氷系魔法は、アイスカーペットとブリザードの二つを勉強しました。
名前が短いからブリザードを使ってくれると思うんですけど、麻奈が寝ちゃった少し前に動画を見たんですよね。
「今回は完璧じゃぞ?」
おじいちゃんが自信満々に胸を張っています。
期待していいのでしょうか?
でも、動画を見ている時に同じ気持ちになったって、どういうことなんだろ……不安です。
「食らえいっ! 【アイスたーべよっと】!」
……やっぱり。
悪い予感は当たりますね。
「麻奈……俺さ、恥ずかしくなってきたよ」
「ほ、ほら……ね? 魔法はスゴイじゃない! モンスターをまとめて倒しちゃったわよ?」
「……そうだね。……魔法は完璧だね」
「まったく、おじいさんたら。私が居ないとダメなのかしらねぇ?」
工藤家一同、呆れ果ててます。
視聴者は大盛り上がりなので、配信的には大成功なんでしょうけどね。
麻奈としては、かっこよくモンスターを倒して欲しかったかな……。
スキルの実験が終わって、次はスケルトンを倒すみたいです。理科室にある骨の模型みたいで、とっても怖いんですよね。
バラバラになってもすぐ復活しちゃうから、麻奈が普段見ているダンジョン配信では無視して通り過ぎています。
てっきりおじいちゃんもスケルトンを倒さずに進むと思っていたのですが、簡単に倒すコツがあるようです。
本当でしょうか?
「母さん、秘孔突きの三島って、あの『三島整体院』の三島先生じゃないよな? 俺が部活で腰をおかしくした時に通ってたとこ」
「あら、よく覚えてたわねぇ。そうですよ?」
「……おいおい、マジかよ」
スケルトンを倒す方法を編み出した三島さんのことを、パパも知っているようです。
そういえば、近所で三島整体院の看板を見たような気も……。
「えええぇ!? 嘘でしょ!」
おじいちゃんがスケルトンの背後に回り込み、剣を突き刺しました。
ただそれだけで、地面に崩れ落ちたスケルトンがダンジョンに吸収されていきます。
「これを三島先生が考えたってのか?」
「あの人は腕がいいですからねぇ」
「……そういう問題じゃないと思うんだが」
配信開始直後の、あのふざけた魔法はなんだったんだろう……そう思えるほどにおじいちゃんがかっこよく見えます。
視聴者も大喜び。今ゴブリンをメインで狩っている初級者帯の探索者が、スケルトンに流れるかもしれないんですって!
おじいちゃんもすごいけど、秘孔突きの三島さんの功績でもありますよね。
昔は他にも有名な探索者がたくさん居たみたいです。マタギのマサヨシさん、五本指靴下の加藤さん、ひたちなかのデスタクシーさんなんて面白い名前の人もいるみたいです。
おじいちゃんの奥さんは、湊大橋の女弁慶って呼ばれてたんですって!
……え?
「おばあちゃんも探索者だったの?」
「うふふ。おばあちゃんも昔はなかなかのものだったんですよ?」
「そうだったんですか! そういえばお義母さん、薙刀やってらっしゃいましたもんね!」
女性探索者のコメントをきっかけに、おばあちゃんも一緒に配信したらどうかと盛り上がっています。
「麻奈ちゃん、おじいさんにおばあちゃんも参加すると伝えてくれますか? おばあちゃんは女性の味方ですからね」
「う、嘘だろ母さん!?」
「こんなことで嘘をつくはずないでしょ? それに、おじいさんったら麻奈ちゃんを独り占めして……ずるいじゃないですか! 私だって、麻奈ちゃんにいろいろと教えてもらいたいですからね。ふふふ」
「ふふふじゃないんだよまったく。親父も母さんも、勘弁してくれよ……」
おばあちゃんは、まんざらでもない様子。倉庫から装備を持ってきちゃいました。
おじいちゃんの剣と同じ色をした斧みたいな槍と、金属製の胸当てがついた鮮やかな薄紫色のワンピースのような防具です。
そのあいだにも、おじいちゃんはどんどん迷宮内を進んでいき、六階層への階段にたどり着きました。
「とうとう六階層だね……。ここからはモンスターがすっごく強くなるんだよ」
「へぇ、そんな場所に行って親父は大丈夫なのか?」
「平気に決まってるじゃないの。だって、おじいさんですよ?」
「……いや、だから聞いてるんだが」
今度はオークを倒すみたいです。
オークは二足歩行の大きな黒豚みたいなモンスターで、力がすっごく強いんですよ?
慣れてないと、盾役の人だって弾き飛ばされちゃうんですから。
……パパもママも不安そうな顔をしています。麻奈も心配になってきました。
おばあちゃんだけは余裕の表情ですけどね。
階段を下りたら、すぐにオークを発見しちゃいました。
おじいちゃんが倒し方について説明を始めたので、フロートカムの画角を切り替えて、顔が見えるように変更します。
戦闘が始まったら、バックビューに戻すだけで迫力のある映像を視聴者さんにお届けできますからね。
麻奈が配信中にやることはカメラの操作だけですが、おじいちゃんの魅力を伝えるには大切な仕事なんです。……頑張らなくっちゃ。
「……親父はあれと戦うつもりなのか? 大型バスと軽自動車くらい体格が違うぞ!? おい麻奈、今すぐ親父を帰らせるんだ! あんなの、ちょっとぶつかっただけでも死にかねない!」
「……はぁ。おじいさんが豚人間ごときに負けるはずがないでしょう? 和樹は心配しすぎですよ。まったく、みっともないったらありゃしない」
「ねえ麻奈、他の探索者はどうやってあのオークを倒すの?」
「うんとね、盾役の人が動きを止めて、他の人がスキルを使ったりして攻撃するんだよ!」
そんな話をしていたら、おじいちゃんが走り出しました。腰をくの字に折り曲げて、まるで体を地面に放り投げているみたい。
麻奈がいつも見ている配信者と遜色ない速さです。低い姿勢を維持しながらも、視線だけは真っ直ぐ敵を見据えています。
そのままオークの背後を取ったおじいちゃんは、アキレス腱を斬りつけて高く飛び上がりました。
これでもかと遠心力を乗せた横薙ぎの一撃が、太い首をあっさりと刎ね飛ばします。
なんと流れるようで洗練された動きなのでしょう。何年もその動きを繰り返し練習し続けた達人みたいです。
「すごいすごい! お義父さんて強いのね!」
「ま、まあ……なかなかやるんじゃないのか?」
「あー! パパったら素直じゃないんだー!」
「これくらい私もできますけどねぇ?」
パパ……興奮してるのかもしれないけど、だんだん画面に顔を近づけないで欲しい。
テレビを見てるときなんて、麻奈にはいつもお行儀よくしなさいって遠ざけようとするのに。
あとね、おじいちゃんに嫉妬して、ほっぺたを膨らませてるおばあちゃんが可愛いの。
おじいちゃんたら、全然覚えてくれなくて。でも、麻奈の話を楽しそうに聞いてくれるのが嬉しくて、ついつい張り切っちゃいました。
そしたらいつのまにか……。
三つしか教えてないから、大丈夫だとは思うんですけど。ちゃんと使えるか心配です。
「パパ、ママ、おばあちゃん! そろそろ配信始めるよー!」
配信を始めると、さっそくリスナーさんが来てくれました。おじいちゃんは、スライムに炎型の初級魔法を試すようです。
昨日私が教えたのはファイア。これはバッチリなはず。
名前も短いし、動画で説明してくれていた人も簡単だって言ってたので問題ないでしょう。
「狙いを定めて……【パイア】!」
……と、思ったんですけどね。
「親父……パイアはねえよ……」
「あらまあ! 炎があんなに燃え盛って、まるで映画みたいじゃないの。ねえ麻奈?」
「……う、うん」
コメントの人たちも大笑いしてます。
次は、ゴブリンに氷系の魔法を使うみたいです。
氷系魔法は、アイスカーペットとブリザードの二つを勉強しました。
名前が短いからブリザードを使ってくれると思うんですけど、麻奈が寝ちゃった少し前に動画を見たんですよね。
「今回は完璧じゃぞ?」
おじいちゃんが自信満々に胸を張っています。
期待していいのでしょうか?
でも、動画を見ている時に同じ気持ちになったって、どういうことなんだろ……不安です。
「食らえいっ! 【アイスたーべよっと】!」
……やっぱり。
悪い予感は当たりますね。
「麻奈……俺さ、恥ずかしくなってきたよ」
「ほ、ほら……ね? 魔法はスゴイじゃない! モンスターをまとめて倒しちゃったわよ?」
「……そうだね。……魔法は完璧だね」
「まったく、おじいさんたら。私が居ないとダメなのかしらねぇ?」
工藤家一同、呆れ果ててます。
視聴者は大盛り上がりなので、配信的には大成功なんでしょうけどね。
麻奈としては、かっこよくモンスターを倒して欲しかったかな……。
スキルの実験が終わって、次はスケルトンを倒すみたいです。理科室にある骨の模型みたいで、とっても怖いんですよね。
バラバラになってもすぐ復活しちゃうから、麻奈が普段見ているダンジョン配信では無視して通り過ぎています。
てっきりおじいちゃんもスケルトンを倒さずに進むと思っていたのですが、簡単に倒すコツがあるようです。
本当でしょうか?
「母さん、秘孔突きの三島って、あの『三島整体院』の三島先生じゃないよな? 俺が部活で腰をおかしくした時に通ってたとこ」
「あら、よく覚えてたわねぇ。そうですよ?」
「……おいおい、マジかよ」
スケルトンを倒す方法を編み出した三島さんのことを、パパも知っているようです。
そういえば、近所で三島整体院の看板を見たような気も……。
「えええぇ!? 嘘でしょ!」
おじいちゃんがスケルトンの背後に回り込み、剣を突き刺しました。
ただそれだけで、地面に崩れ落ちたスケルトンがダンジョンに吸収されていきます。
「これを三島先生が考えたってのか?」
「あの人は腕がいいですからねぇ」
「……そういう問題じゃないと思うんだが」
配信開始直後の、あのふざけた魔法はなんだったんだろう……そう思えるほどにおじいちゃんがかっこよく見えます。
視聴者も大喜び。今ゴブリンをメインで狩っている初級者帯の探索者が、スケルトンに流れるかもしれないんですって!
おじいちゃんもすごいけど、秘孔突きの三島さんの功績でもありますよね。
昔は他にも有名な探索者がたくさん居たみたいです。マタギのマサヨシさん、五本指靴下の加藤さん、ひたちなかのデスタクシーさんなんて面白い名前の人もいるみたいです。
おじいちゃんの奥さんは、湊大橋の女弁慶って呼ばれてたんですって!
……え?
「おばあちゃんも探索者だったの?」
「うふふ。おばあちゃんも昔はなかなかのものだったんですよ?」
「そうだったんですか! そういえばお義母さん、薙刀やってらっしゃいましたもんね!」
女性探索者のコメントをきっかけに、おばあちゃんも一緒に配信したらどうかと盛り上がっています。
「麻奈ちゃん、おじいさんにおばあちゃんも参加すると伝えてくれますか? おばあちゃんは女性の味方ですからね」
「う、嘘だろ母さん!?」
「こんなことで嘘をつくはずないでしょ? それに、おじいさんったら麻奈ちゃんを独り占めして……ずるいじゃないですか! 私だって、麻奈ちゃんにいろいろと教えてもらいたいですからね。ふふふ」
「ふふふじゃないんだよまったく。親父も母さんも、勘弁してくれよ……」
おばあちゃんは、まんざらでもない様子。倉庫から装備を持ってきちゃいました。
おじいちゃんの剣と同じ色をした斧みたいな槍と、金属製の胸当てがついた鮮やかな薄紫色のワンピースのような防具です。
そのあいだにも、おじいちゃんはどんどん迷宮内を進んでいき、六階層への階段にたどり着きました。
「とうとう六階層だね……。ここからはモンスターがすっごく強くなるんだよ」
「へぇ、そんな場所に行って親父は大丈夫なのか?」
「平気に決まってるじゃないの。だって、おじいさんですよ?」
「……いや、だから聞いてるんだが」
今度はオークを倒すみたいです。
オークは二足歩行の大きな黒豚みたいなモンスターで、力がすっごく強いんですよ?
慣れてないと、盾役の人だって弾き飛ばされちゃうんですから。
……パパもママも不安そうな顔をしています。麻奈も心配になってきました。
おばあちゃんだけは余裕の表情ですけどね。
階段を下りたら、すぐにオークを発見しちゃいました。
おじいちゃんが倒し方について説明を始めたので、フロートカムの画角を切り替えて、顔が見えるように変更します。
戦闘が始まったら、バックビューに戻すだけで迫力のある映像を視聴者さんにお届けできますからね。
麻奈が配信中にやることはカメラの操作だけですが、おじいちゃんの魅力を伝えるには大切な仕事なんです。……頑張らなくっちゃ。
「……親父はあれと戦うつもりなのか? 大型バスと軽自動車くらい体格が違うぞ!? おい麻奈、今すぐ親父を帰らせるんだ! あんなの、ちょっとぶつかっただけでも死にかねない!」
「……はぁ。おじいさんが豚人間ごときに負けるはずがないでしょう? 和樹は心配しすぎですよ。まったく、みっともないったらありゃしない」
「ねえ麻奈、他の探索者はどうやってあのオークを倒すの?」
「うんとね、盾役の人が動きを止めて、他の人がスキルを使ったりして攻撃するんだよ!」
そんな話をしていたら、おじいちゃんが走り出しました。腰をくの字に折り曲げて、まるで体を地面に放り投げているみたい。
麻奈がいつも見ている配信者と遜色ない速さです。低い姿勢を維持しながらも、視線だけは真っ直ぐ敵を見据えています。
そのままオークの背後を取ったおじいちゃんは、アキレス腱を斬りつけて高く飛び上がりました。
これでもかと遠心力を乗せた横薙ぎの一撃が、太い首をあっさりと刎ね飛ばします。
なんと流れるようで洗練された動きなのでしょう。何年もその動きを繰り返し練習し続けた達人みたいです。
「すごいすごい! お義父さんて強いのね!」
「ま、まあ……なかなかやるんじゃないのか?」
「あー! パパったら素直じゃないんだー!」
「これくらい私もできますけどねぇ?」
パパ……興奮してるのかもしれないけど、だんだん画面に顔を近づけないで欲しい。
テレビを見てるときなんて、麻奈にはいつもお行儀よくしなさいって遠ざけようとするのに。
あとね、おじいちゃんに嫉妬して、ほっぺたを膨らませてるおばあちゃんが可愛いの。
52
お気に入りに追加
1,387
あなたにおすすめの小説
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
借金背負ったので兄妹で死のうと生還不可能の最難関ダンジョンに二人で潜ったら瀕死の人気美少女配信者を助けちゃったので連れて帰るしかない件
羽黒 楓
ファンタジー
借金一億二千万円! もう駄目だ! 二人で心中しようと配信しながらSSS級ダンジョンに潜った俺たち兄妹。そしたらその下層階で国民的人気配信者の女の子が遭難していた! 助けてあげたらどんどんとスパチャが入ってくるじゃん! ってかもはや社会現象じゃん! 俺のスキルは【マネーインジェクション】! 預金残高を消費してパワーにし、それを自分や他人に注射してパワーアップさせる能力。ほらお前ら、この子を助けたければどんどんスパチャしまくれ! その金でパワーを女の子たちに注入注入! これだけ金あれば借金返せそう、もうこうなりゃ絶対に生還するぞ! 最難関ダンジョンだけど、絶対に生きて脱出するぞ! どんな手を使ってでも!
底辺ダンチューバーさん、お嬢様系アイドル配信者を助けたら大バズりしてしまう ~人類未踏の最難関ダンジョンも楽々攻略しちゃいます〜
サイダーボウイ
ファンタジー
日常にダンジョンが溶け込んで15年。
冥層を目指すガチ勢は消え去り、浅層階を周回しながらスパチャで小銭を稼ぐダンチューバーがトレンドとなった現在。
ひとりの新人配信者が注目されつつあった。
最強のコミュ障探索者、Sランクモンスターから美少女配信者を助けてバズりたおす~でも人前で喋るとか無理なのでコラボ配信は断固お断りします!~
尾藤みそぎ
ファンタジー
陰キャのコミュ障女子高生、灰戸亜紀は人見知りが過ぎるあまりソロでのダンジョン探索をライフワークにしている変わり者。そんな彼女は、ダンジョンの出現に呼応して「プライムアビリティ」に覚醒した希少な特級探索者の1人でもあった。
ある日、亜紀はダンジョンの中層に突如現れたSランクモンスターのサラマンドラに襲われている探索者と遭遇する。
亜紀は人助けと思って、サラマンドラを一撃で撃破し探索者を救出。
ところが、襲われていたのは探索者兼インフルエンサーとして知られる水無瀬しずくで。しかも、救出の様子はすべて生配信されてしまっていた!?
そして配信された動画がバズりまくる中、偶然にも同じ学校の生徒だった水無瀬しずくがお礼に現れたことで、亜紀は瞬く間に身バレしてしまう。
さらには、ダンジョン管理局に目をつけられて依頼が舞い込んだり、水無瀬しずくからコラボ配信を持ちかけられたり。
コミュ障を極めてひっそりと生活していた亜紀の日常はガラリと様相を変えて行く!
はたして表舞台に立たされてしまった亜紀は安らぎのぼっちライフを守り抜くことができるのか!?
現代ダンジョンで成り上がり!
カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる!
現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。
舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。
四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。
超激レア種族『サキュバス』を引いた俺、その瞬間を配信してしまった結果大バズして泣いた〜世界で唯一のTS種族〜
ネリムZ
ファンタジー
小さい頃から憧れだった探索者、そしてその探索を動画にする配信者。
憧れは目標であり夢である。
高校の入学式、矢嶋霧矢は探索者として配信者として華々しいスタートを切った。
ダンジョンへと入ると種族ガチャが始まる。
自分の戦闘スタイルにあった種族、それを期待しながら足を踏み入れた。
その姿は生配信で全世界に配信されている。
憧れの領域へと一歩踏み出したのだ。
全ては計画通り、目標通りだと思っていた。
しかし、誰もが想定してなかった形で配信者として成功するのである。
人生詰んだ気がしたので、VTuberになってみた。
未来アルカ
大衆娯楽
鬼堕 俊隆(きだ としたか)。
とある事件によって親族に見放され、就職することも難しく貯金の残りもわずかとなった彼は、人生の最後くらい楽しく過ごしたいという思いから、VTuber『鬼道 奈落』としてデビューする。
VTuberを通して出会う、自分の知らない世界。その中で、徐々に明らかになっていく彼の悲しい過去。
カクヨムでも投稿しています!
『なんか姿似てるVTuber知ってるなー』とか『名前のイントネーション似てるVTuber知ってるなー』って感じで楽しんで貰えたら嬉しいです。
【悲報】人気ゲーム配信者、身に覚えのない大炎上で引退。~新たに探索者となり、ダンジョン配信して最速で成り上がります~
椿紅颯
ファンタジー
目標である登録者3万人の夢を叶えた葭谷和昌こと活動名【カズマ】。
しかし次の日、身に覚えのない大炎上を経験してしまい、SNSと活動アカウントが大量の通報の後に削除されてしまう。
タイミング良くアルバイトもやめてしまい、完全に収入が途絶えてしまったことから探索者になることを決める。
数日間が経過し、とある都市伝説を友人から聞いて実践することに。
すると、聞いていた内容とは異なるものの、レアドロップ&レアスキルを手に入れてしまう!
手に入れたものを活かすため、一度は去った配信業界へと戻ることを決める。
そんな矢先、ダンジョンで狩りをしていると少女達の危機的状況を助け、しかも一部始終が配信されていてバズってしまう。
無名にまで落ちてしまったが、一躍時の人となり、その少女らとパーティを組むことになった。
和昌は次々と偉業を成し遂げ、底辺から最速で成り上がっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる