おとぎ姫の異種間恋愛物語

たとい

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シンデレラ

ネズミだって灰だらけ 2ページ

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ある日、国中の娘が集まるようにという城からの舞踏会の招待状が届きました、

しかし継母たちはシンデレラが見初められることを恐れて家の仕事を頼んで留守番を頼みました。

シンデレラは舞踏会について少しばかり気にしてましたが、すぐに承諾して継母たちを見送りました。

当然、灰だらけのネズミは気に食いません。




「舞踏会にいかなくていいのかい!?気になってたんだろ?」

「絶対に来るようにという国からの命令だもの。命令に逆らうことになってしまったと思うと。」

「行きたいとは思わないの?国をあげての盛大な舞踏会なのに。」

「興味はあるけれど、それより誰にも邪魔されることなくゆっくりとネズミさんたちと過ごしたいわ。」




それはシンデレラの本心でした。掃除に選択と、仕事をするのは苦ではありませんでした。

ですがあまりに忙しかったのであまりネズミたちと楽しむ余裕がなかったのです。

シンデレラは一生懸命働いて、早く仕事が終わるように頑張りました。

ネズミもシンデレラのためにカボチャで馬車を作ったりと、夜のパーティの準備をしておりました。

そんな時、一人の魔法使いが杖を落として困っているのを見たネズミは思いつきました。




「魔法使いさんや。おいらは探しものが得意なんだ。杖を見つけてやったら願いを一つ叶えてくれよ。」




見事に魔法使いの杖を見つけ出したネズミは、シンデレラを舞踏会に連れて行って欲しいと願いました。

心優しい魔法使いは、その灰だらけのネズミの願いを叶えてやることにしたのですが。




「私一人で行くのは心細いわ。それにドレスはどうしたらいいの?帰りもどうしたらいいのかしら。」




戸惑うシンデレラのために魔法使いは美しいドレスと移動のための馬車を用意しました。

そして、友達のネズミたちを人間にして従者と馬にしました。




「ガラスの靴って、どうなのかしら。歩き回って綺麗じゃない足を見せるのだし。歩きにくそう。」




不安そうにそう言ったシンデレラに対して魔法使いは言いました。




「それは頑張り屋なあんたのために用意した特別な魔法の靴だよ。」




その靴は灰だらけのネズミが、はだしで働くシンデレラのために送りたいと想像していた靴でした。

それを知ったシンデレラは大喜びで靴を見ながら華麗に歩いてみせました。

魔法で作られたその靴は驚くほどにシンデレラにピッタリでとても歩きやすくなっていました。




「ほらほらじっとしていないで早く舞踏会へ行ってらっしゃい。12時には帰ってくるんだよ。」

「仕事は全部終わらせたけど、留守番をよろしく願いいたしますね。」

「きっちりした娘だねぇ。それはいいけど、12時を過ぎたら魔法も私も消えるからね。」




魔法使いも暇じゃないし万能じゃない。

12時までに帰ると誓ってシンデレラとネズミたちは舞踏会に向かいました。
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