16 / 20
京side
しおりを挟む
やっと仕事が終わった。
桃に会いに行くために片付けていたら、隼人さんからメールがきた。
『今日の夜俺の家で飲まないか?
桃のことで話がある。』
桃のこと??なんだ…?
俺は桃の話につられて、誘いをOKした。
この時はまさかあんな衝撃的な話を聞くなんて思ってもいなかった。
【隼人さんの家】
隼「いらっしゃい。」
京「おじゃまします。」
相変わらずきれいに片付いてるな~。
そう思いながら、買ってきたつまみや酒を机の上に並べた。
酒を飲んでいると、隼人さんが真面目な顔をして話しかけてきた。
隼「京。桃のことなんだが…」
京「あぁ。気になってたんだよ。なんだ、話って。」
隼「…お前の部署に山口って奴いるよな?」
京「いるけど…そいつが桃とどう関係するんだよ。」
隼「……実はな…」
隼人さんの話を聞いて俺は思考が停止した。
……………え…?…桃が山口にフェラをしてた?しかもセフレ?
しかもそれを桃が言ったのか?
俺が1人でテンパっていたら、隼人さんが声をかけてきた。
隼「俺は直接桃に聞いたから、多分俺の勘はあってると思うんだが……多分桃は嘘をついてると思う。」
京「…嘘?なんのためにそんな……」
隼「うーん…例えば、なんか脅されてるとか……?そういえば…山口が入社した当初、お前やたらと懐かれてなかったか?」
たしかに俺は山口に懐かれていたと思う。
よく話しかけてきてくれるし、頼ってくれる。
だが、あのバーに行ってからは少し距離を感じていたが…
京「…あ、そういえばバーに行ってからは少し距離を感じていたんだが…この前山口から話しかけてきたな…。」
あの時はやたらと山口のテンションが高くて、よく覚えている。
隼「まぁ、山口が脅してるって確証はないからわからんが…ただ桃が無理してるのは確かだ。」
京「明日山口と夜飯食いに行くから、さり気なく聞いてみる。」
隼「あぁ、頼んだ。」
その夜は桃のことを考えていて、よく眠れなかった。
次の日、山口と夜飲みにいった。
山「なんか先輩と飲みにくるの久しぶりですね!」
京「あぁ、たしかにそうだな。」
…いつ聞き出そうか……話の内容も内容だからな…
ここは居酒屋だから、あんまり大きい声では話せない。
場所を変えるしかないか……
京「…なぁ、飲み直しにバーに行かないか?」
山「いいですね!行きましょうか!」
【バー】
サ「いらっしゃいませ。あら、京ちゃんじゃない!それと……この前の…」
サトシは山口の存在に気づいて、俺を驚いた顔で見た。
…そりゃそうだよな。こいつにとって山口はあんまりいい印象がないからな。
京「久しぶり。山口、カウンターの席に行くぞ。」
山「はい!」
あんまり間をおくと話出せなくなるな。
京「なぁ、山口…。」
山「どうしました?」
山口は俺が告白してくるとでも思っているのか、頬が少し赤くして目をキラキラさせていた。
京「お前と桃はセフレなのか?」
俺の言葉をすぐに理解できなかったのか、山口は呆気に取られた顔をした。
山「まさか!!そんな訳ないじゃないですか!」
京「……本当か…??」
俺は山口をじっと見つめ目をそらさなかった。
すると、そんな俺に根負けしたのか山口はため息をついた。
山「……セフレですよ。」
京「…ほんとにそうなのか?」
山「先輩は何が言いたいんですか?俺にセフレって認めさせたかったんじゃないんですか?」
京「俺はお前が桃を脅してるんじゃないかって思ってる。」
そう正直に告げると、山口はショックを受けた顔をした。
山「そんな訳ないじゃないですか!合意の上ですよ。」
京「お前たちが会社の倉庫でしてるのを見たって奴がいるんだよ。」
そういうと山口は顔を青くさせた。
山「…っそんな訳ないじゃないですか~!会社でするわけないでしょ。そいつの見間違いですよ。」
京「その見たって奴は社長なんだがな。社長…隼人さんは桃のことをよく知ってるから、見間違えるはずがないんだよ。」
山口は俯いて肩を震わせた。
京(泣いてんのか…?)
すると突然山口は声を出して笑いだした。
山「あははははははっ!!たしかに合意ではないですね。けど、俺から言わなくてもあいつはしますよ。」
京「…どういうことだ」
山「うーん…そうだな~…あ、じゃあ明日の昼休みに倉庫に来てくださいよ。」
京「なんで俺が……」
山「先輩が知りたいことがわかると思いますよ。」
そういうと山口は席から立ち上がった。
山「ごちそうさまでした。じゃあ、明日楽しみにしといてくださいね。」
そして山口は店を出ていった。
桃に会いに行くために片付けていたら、隼人さんからメールがきた。
『今日の夜俺の家で飲まないか?
桃のことで話がある。』
桃のこと??なんだ…?
俺は桃の話につられて、誘いをOKした。
この時はまさかあんな衝撃的な話を聞くなんて思ってもいなかった。
【隼人さんの家】
隼「いらっしゃい。」
京「おじゃまします。」
相変わらずきれいに片付いてるな~。
そう思いながら、買ってきたつまみや酒を机の上に並べた。
酒を飲んでいると、隼人さんが真面目な顔をして話しかけてきた。
隼「京。桃のことなんだが…」
京「あぁ。気になってたんだよ。なんだ、話って。」
隼「…お前の部署に山口って奴いるよな?」
京「いるけど…そいつが桃とどう関係するんだよ。」
隼「……実はな…」
隼人さんの話を聞いて俺は思考が停止した。
……………え…?…桃が山口にフェラをしてた?しかもセフレ?
しかもそれを桃が言ったのか?
俺が1人でテンパっていたら、隼人さんが声をかけてきた。
隼「俺は直接桃に聞いたから、多分俺の勘はあってると思うんだが……多分桃は嘘をついてると思う。」
京「…嘘?なんのためにそんな……」
隼「うーん…例えば、なんか脅されてるとか……?そういえば…山口が入社した当初、お前やたらと懐かれてなかったか?」
たしかに俺は山口に懐かれていたと思う。
よく話しかけてきてくれるし、頼ってくれる。
だが、あのバーに行ってからは少し距離を感じていたが…
京「…あ、そういえばバーに行ってからは少し距離を感じていたんだが…この前山口から話しかけてきたな…。」
あの時はやたらと山口のテンションが高くて、よく覚えている。
隼「まぁ、山口が脅してるって確証はないからわからんが…ただ桃が無理してるのは確かだ。」
京「明日山口と夜飯食いに行くから、さり気なく聞いてみる。」
隼「あぁ、頼んだ。」
その夜は桃のことを考えていて、よく眠れなかった。
次の日、山口と夜飲みにいった。
山「なんか先輩と飲みにくるの久しぶりですね!」
京「あぁ、たしかにそうだな。」
…いつ聞き出そうか……話の内容も内容だからな…
ここは居酒屋だから、あんまり大きい声では話せない。
場所を変えるしかないか……
京「…なぁ、飲み直しにバーに行かないか?」
山「いいですね!行きましょうか!」
【バー】
サ「いらっしゃいませ。あら、京ちゃんじゃない!それと……この前の…」
サトシは山口の存在に気づいて、俺を驚いた顔で見た。
…そりゃそうだよな。こいつにとって山口はあんまりいい印象がないからな。
京「久しぶり。山口、カウンターの席に行くぞ。」
山「はい!」
あんまり間をおくと話出せなくなるな。
京「なぁ、山口…。」
山「どうしました?」
山口は俺が告白してくるとでも思っているのか、頬が少し赤くして目をキラキラさせていた。
京「お前と桃はセフレなのか?」
俺の言葉をすぐに理解できなかったのか、山口は呆気に取られた顔をした。
山「まさか!!そんな訳ないじゃないですか!」
京「……本当か…??」
俺は山口をじっと見つめ目をそらさなかった。
すると、そんな俺に根負けしたのか山口はため息をついた。
山「……セフレですよ。」
京「…ほんとにそうなのか?」
山「先輩は何が言いたいんですか?俺にセフレって認めさせたかったんじゃないんですか?」
京「俺はお前が桃を脅してるんじゃないかって思ってる。」
そう正直に告げると、山口はショックを受けた顔をした。
山「そんな訳ないじゃないですか!合意の上ですよ。」
京「お前たちが会社の倉庫でしてるのを見たって奴がいるんだよ。」
そういうと山口は顔を青くさせた。
山「…っそんな訳ないじゃないですか~!会社でするわけないでしょ。そいつの見間違いですよ。」
京「その見たって奴は社長なんだがな。社長…隼人さんは桃のことをよく知ってるから、見間違えるはずがないんだよ。」
山口は俯いて肩を震わせた。
京(泣いてんのか…?)
すると突然山口は声を出して笑いだした。
山「あははははははっ!!たしかに合意ではないですね。けど、俺から言わなくてもあいつはしますよ。」
京「…どういうことだ」
山「うーん…そうだな~…あ、じゃあ明日の昼休みに倉庫に来てくださいよ。」
京「なんで俺が……」
山「先輩が知りたいことがわかると思いますよ。」
そういうと山口は席から立ち上がった。
山「ごちそうさまでした。じゃあ、明日楽しみにしといてくださいね。」
そして山口は店を出ていった。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる