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9.バレた…?
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それから毎日、山口は桃を捕まえて倉庫に向かった。
最初はフェラだけだったが、だんだんエスカレートしていった。
そんなある日桃がバイトをしていると、社長室に呼ばれた。
桃(…なんだろう…)
桃「……コンコン…神谷桃です……」
隼「あぁ、入っていいぞ。」
桃(久しぶりに隼人さんと会ったな……。にしても…なんか怒ってねぇか…?)
隼「ちょっとそこの席に座れ。」
いつもの声より少し低く、怒っているような感じがした。
お互い喋らずに沈黙が続いたが、先にその沈黙を破ったのは隼人さんだった。
隼「……桃…。今から聞くことには正直に答えてくれないか?」
桃「……わかった」
桃がそう答えると、隼人さんは意を決したように真っ直ぐに桃を見つめ、聞いた。
隼「…お前、この前倉庫で何してたんだ?」
桃「?!」
隼「いや、質問を変えようか。……この前、倉庫でしてたのは合意のことか?」
桃「……な、何言ってんのかわかんねぇよ…。倉庫?どこだよそれ。」
桃は誤魔化そうとしたが、隼人さんは桃から目をそらさなかった。
隼「この前の昼休みに俺は社内の見回りをしたんだよ。そん時に倉庫の方まで行ったんだ。……そしたら…倉庫の中でお前が男に……フェラしてんのを見たんだよ。」
そういうと桃は顔を強張らせた。
隼「…なぁ、桃。俺が見たのはちゃんと合意のことなのか?それとも……」
桃「…合意のことだ。まさか俺が無理矢理されてるとでも言いてぇのかよ。んな訳ねぇだろ。」
隼「……相手は京のとこの部署の奴だろう。たしか…山口だったか……。京は知ってんのか?」
桃「んなの言うわけねぇだろ。これから先も言うつもりはない。それに別に俺は山口と付き合ってる訳じゃねぇ、…セフレだよ。」
泣きそうなのを必死に堪える桃を見て、隼人さんはこれ以上何も言えなかった。
桃「…もういいか?まだ仕事残ってんだ。」
そういって桃は社長室を出ていった。
社長室を出ていった桃の背中は、とても小さく見えた。
隼(あれは多分嘘なんだろうな…。あいつ嘘つくの下手だもんな…。ここは京に相談するしかないよな…)
そう思いつつおもむろにスマホを取り出すと、京にメールを送った。
『今日の夜俺の家で飲まないか?
桃のことで話がある。』
隼「……無理すんじゃねぇぞ……桃……」
最初はフェラだけだったが、だんだんエスカレートしていった。
そんなある日桃がバイトをしていると、社長室に呼ばれた。
桃(…なんだろう…)
桃「……コンコン…神谷桃です……」
隼「あぁ、入っていいぞ。」
桃(久しぶりに隼人さんと会ったな……。にしても…なんか怒ってねぇか…?)
隼「ちょっとそこの席に座れ。」
いつもの声より少し低く、怒っているような感じがした。
お互い喋らずに沈黙が続いたが、先にその沈黙を破ったのは隼人さんだった。
隼「……桃…。今から聞くことには正直に答えてくれないか?」
桃「……わかった」
桃がそう答えると、隼人さんは意を決したように真っ直ぐに桃を見つめ、聞いた。
隼「…お前、この前倉庫で何してたんだ?」
桃「?!」
隼「いや、質問を変えようか。……この前、倉庫でしてたのは合意のことか?」
桃「……な、何言ってんのかわかんねぇよ…。倉庫?どこだよそれ。」
桃は誤魔化そうとしたが、隼人さんは桃から目をそらさなかった。
隼「この前の昼休みに俺は社内の見回りをしたんだよ。そん時に倉庫の方まで行ったんだ。……そしたら…倉庫の中でお前が男に……フェラしてんのを見たんだよ。」
そういうと桃は顔を強張らせた。
隼「…なぁ、桃。俺が見たのはちゃんと合意のことなのか?それとも……」
桃「…合意のことだ。まさか俺が無理矢理されてるとでも言いてぇのかよ。んな訳ねぇだろ。」
隼「……相手は京のとこの部署の奴だろう。たしか…山口だったか……。京は知ってんのか?」
桃「んなの言うわけねぇだろ。これから先も言うつもりはない。それに別に俺は山口と付き合ってる訳じゃねぇ、…セフレだよ。」
泣きそうなのを必死に堪える桃を見て、隼人さんはこれ以上何も言えなかった。
桃「…もういいか?まだ仕事残ってんだ。」
そういって桃は社長室を出ていった。
社長室を出ていった桃の背中は、とても小さく見えた。
隼(あれは多分嘘なんだろうな…。あいつ嘘つくの下手だもんな…。ここは京に相談するしかないよな…)
そう思いつつおもむろにスマホを取り出すと、京にメールを送った。
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